関西の無料「ハイスペック一般道」5選 「緑標識なのに無料」な名阪の大動脈も
- 乗りものニュース |

全国には高速道路のように高規格な、無料の一般道があります。関西には、かつての有料道路が無料化され、一般道のバイパスとして機能している例も少なくありません。
半世紀前から無料 名阪の大動脈「名阪国道」
無料の一般道でも、有料道路のように緑の案内標識が使われ、なかには最高速度も60km/h以上という道路があります。今回は、そのようなハイスペックな関西の一般道を5つ紹介します。
国道2号「加古川バイパス」と「姫路バイパス」の境目に位置する高砂北ランプ(画像:PIXTA)。
名阪国道(国道25号)
・区間:三重県亀山市~奈良県天理市(73.2km)
・最高速度:70km/h(一部区間)
名阪国道は三重県と奈良県の山間部を貫く国道25号のバイパスです。三重県側で東名阪道、奈良県側では西名阪道に接続して名古屋~大阪間の大動脈を構成しており、案内標識も緑色のものが使われていますが、東名阪道と西名阪道がNEXCO管理の有料道路であるのに対し、その中間にあたる名阪国道は1965(昭和40)年の開通以来、無料です。このため名阪間は、名神高速や新名神高速経由と比べて、この東名阪道~名阪国道~西名阪道ルートが最も安く移動できます。
2012(平成24)年からは、一部区間で最高速度が60km/hから70km/hに順次引き上げられました。これには、規制速度を実態に合わせる形で、事故を減らす目的があります。というのも、名阪国道は急カーブや急勾配が連続することなどから、全国の高速道路および自動車専用道路のなかでも「死亡事故率ワースト」とされ、警察や道路管理者が注意を呼び掛けており、カーブ区間における滑り止め舗装などの事故防止対策も進んでいます。
無料化されたバイパス道路も
かつて有料だった道路が無料化されたケースもあります。
加古川バイパス・姫路バイパス・太子竜野バイパス(国道2号)
・区間:兵庫県明石市~(加古川バイパス)~高砂市~(姫路バイパス)~太子町~(太子竜野バイパス)~たつの市(40.1km)
・最高速度:70km/h(姫路バイパス、太子竜野バイパス)
兵庫県の播磨地区を東西に貫く国道2号の無料バイパス群。加古川バイパスの東側は有料の第二神明道路、そして阪神高速3号神戸線とつながっており、大阪方面へ通じています。たとえば大阪~姫路間は、中国道・山陽道経由よりも、この阪神高速神戸線~第二神明道路~国道2号バイパス群のルートが距離も短く、料金も割安です。なお、加古川バイパスは1970(昭和45)年の開通時から無料ですが、その後に開通した姫路バイパスと太子竜野バイパスは2000(平成12)年まで有料でした。
特に加古川バイパスと姫路バイパスは、1日あたり9万台から12万台が通過するという全国屈指の交通量で、しばしば渋滞しています。このため海側に並行して、これらバイパスのさらにバイパスとなる「播磨臨海地域道路」の建設が計画されています。
志賀バイパス・湖西道路・西大津バイパス(国道161号)
西大津バイパス 坂本北IC付近(画像:滋賀国道事務所)。
・区間:滋賀県大津市北小松~(志賀バイパス)~同市荒川~(湖西道路)~同市坂本~(西大津バイパス)~同市横木(32.1km)
・最高速度:70km/h(西大津バイパスの一部)
琵琶湖の西岸を南北に縦貫する国道161号のバイパス群。志賀バイパス入口の北小松南交差点から、名神高速の京都東ICに近い西大津バイパス終点の藤尾南ランプまで、本線に信号はありません。3路線のうち湖西道路は2005(平成17)年まで有料でしたが、無料化後に交通量が増えたこともあり、一部区間の4車線化事業が進められています。また西大津バイパスの一部区間は、実際の通行実態に合わせる形で、2015年に最高速度が60km/hから70km/hに引き上げられました。
福井県敦賀市と京都市を移動する場合、時間のうえでは琵琶湖の東側を通る北陸道・名神高速経由のほうが有利ですが、距離的には、この国道161号経由のほうが20kmほど短くなります。
奈良~和歌山にも無料の大幹線
建設が進む京奈和道のうち、奈良から和歌山にかけての開通済み区間は無料です。
京奈和道(国道24号) 奈良・和歌山区間
・区間:奈良県大和郡山市~和歌山市(75.5km。ただし奈良県橿原市内の4.4kmは未開通)
・最高速度:80km/h(一部区間)
京奈和道は京都、奈良、和歌山を南北に結ぶ計画の高規格道路です。うち、西名阪道に接続する奈良県大和郡山市の郡山下ツ道JCTから、阪和道に接続する和歌山JCTまでの無料区間は、奈良県橿原市内の4.4km(橿原北IC~橿原高田IC)を残し開通済みで、名阪国道や西名阪道などとともに、名古屋~和歌山間を最短で結ぶルートの一部にもなっています。
ただし、橿原市内の未開通区間は、ここだけ既存の国道を経由することからボトルネックとなっています。また、郡山下ツ道JCTから北、京都府内に位置する木津ICまでの建設も進んでいますが、こちらは京都府内の区間とともに有料となることが決まっています。
国道43号
国道43号。左側の遮音壁や緑地帯のスペースも、かつては車道の一部だった(2018年5月、佐藤 勝撮影)。
・区間:大阪市西成区~神戸市東灘区(30km)
・最高速度:50km/h(一部区間)
この国道43号は、道幅も広く高規格でありながら、ほとんどの区間で最高速度があえて40km/hに抑えられているという例です。大阪市西淀川区から神戸市内の終点まで、阪神高速3号神戸線の高架下を通る区間は、当初の構造から車線数も減らされています。これらは、排気ガスなどによる公害への対策です。
1963(昭和38)年の開通当初は10車線(片側6車線)でしたが、阪神高速神戸線の開通にともない8車線に削減、さらに阪神高速5号湾岸線の開通にともなう交通量の減少により、1990年代には6車線になりました。削減された外側2車ぶんの空間には、緑地帯や遮音壁などが設置されているほか、環境改善のため、兵庫県内では「国道43号通行ルール」と称して、大型車に中央寄り車線の通行を促す運動が展開されています。
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これら一般道を使うことで、高速道路料金を節約しつつ、より効率的な移動ができるかもしれません。
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