驚異の外形「世界一長~い飛行機」輸送機としてイケる? デカさは“最強格”…しかしネックも
- 乗りものニュース |

実用化すれば世界最長の全長を持つ輸送機となる「ウィンドランナー」。この機は別の目的で開発されますが、メーカーは軍用輸送機として活用する計画もあるようです。このマーケットで通用する存在となるのでしょうか。
普通の輸送機と比べて「超縦長」
世界最長の全長108mをうたうジェット輸送機「ウィンドランナー」は、風力発電用の風車の羽根の空輸が当初の目的でしたが、開発を手掛けるアメリカのスタートアップ企業「ラディア」は軍用輸送機としての活用も探っています。世界各国の軍用輸送機は機体デザインがほぼ固まっていますが、「ウィンドランナー」はこうした“王道デザイン”を崩す存在になりえるのでしょうか。
パリ航空ショーで展示されたラディア「ウィンドランナー」の模型(相良静造撮影 )。
「ウィンドランナー」はとても長い胴体を持つものの、全幅は80m。2022年2月にロシアにより破壊された「世界最大の輸送機」、アントノフAn-225「ムリヤ(全長84m・全幅88.7m)」よりも横幅は短いです。この異様に全長の方が長いデザインは、既存の軍用輸送機の比率からすると、アンバランスに見えます。
「ウィンドランナー」がこうしたバランスになったのは、長さ80~100mにもなる巨大な風力発電用の羽根を運ぶためで、地上の交通機関より空輸が効率的と考えられたからです。
巨大な風車が立つ施設は郊外にあるため、「ウィンドランナー」は全長1800mの舗装が行き届かない滑走路で発着ができ、積載可能重量は約72.5tある貨物室は、横幅と高さが各々7.3mと間口も広く軍用車両やヘリの搭載は可能でしょう。
「ウィンドランナー」を実用化するため、ラディアは2025年6月に航空宇宙企業5社との提携を発表し、同じ月のパリ航空ショーでも大型模型を展示。同ショーの会場で社員は「計画は進行中です」と語っていました。
ウィンドランナー」軍用輸送機化、ネックは?
ソ連の宇宙船輸送専門機として作られたのち輸送機に転用したAn-225「ムリヤ」のように、航空機は当初の開発目的から役割の拡大が求められることがあり、「ウィンドランナー」も例外でないといえます。ただし、軍用輸送機としてネックになると想像されるのは、発表されている航続距離が2000kmしかないことです。
「ウィンドランナー」は当初、アメリカ国内の輸送を考えていたため長大な航続性能は要求されなかったのでしょう。しかし、現在の軍用輸送機、ことさら「ウィンドランナー」のような巨大な機体は、長大な航続性能が求められることが一般的です。
ラディア自体はヨーロッパ地域での機体生産も視野に入れ販路を広げようとしていますが、それが実現しても、この航続距離ではヨーロッパ域内の輸送に特化されてしまうとも思われ、ここが同地域内におけるセールス上のウィークポイントになるかもしれません。
現代の軍用輸送機が大小を問わず全長と横幅のバランスや形状が似通っているのは、開発時から様々な貨物の搭載を求められ、航続距離ともバランスを取って来た結果です。
これに対して、風力発電の羽根の運搬という単一の目的から機体外形が定まったため、デザインが標準的なものから大きく外れることになった「ウィンドランナー」が、軍用輸送機として通用するか――。その大きさ・デザインゆえに注目度も高いといえます。
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