ストレスためると「がん」になりやすい!? 専門医が語る発症リスクを上げる“生活習慣”
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日本人の死因の上位を占めているのが「がん」です。ネット上では「ストレスをためるとがんになりやすい」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。がんになりやすい人の特徴や、がんをできるだけ予防する方法などについて、筑波胃腸病院(茨城県つくば市)理事長で消化器外科専門医の鈴木隆二さんに聞きました。
ストレスで喫煙や飲酒の頻度が高まると発症リスク増
Q.そもそも、なぜ体にがんが生じるのでしょうか。がんが生じるメカニズムについて、教えてください。
鈴木さん「がんは『突然できる』ものではありません。私たちの体の中では、毎日、細胞が入れ替わっています。そのときにDNA、つまり設計図のようなものに傷がつくと、それが“がんのタネ”になり得ます。
普通は体がその傷を修復してくれるのですが、修復が間に合わなかったり、傷が何度もたまったりすると、がん細胞が育ってしまいます。原因は年齢やたばこ、紫外線、食生活など多岐にわたります」
Q.ネット上では「ストレスをためるとがんになりやすい」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。
鈴木さん「『ストレスだけでがんになる』という医学的な根拠は、まだ明らかになっていません。ただし、ストレスが続くと免疫が弱ったり、炎症が起こりやすくなったりするなど、がんができやすい状態になるということが指摘されています。
また、ストレスがたまると『たばこや酒の消費量が増える』『食べ過ぎてしまう』『甘い物を多く食べるようになる』『眠れない』『運動しない』という状態に陥ってしまうことはありませんか。こうした『ストレス発散のクセ』が、知らず知らずのうちにがんのリスクを上げてしまうというのが、本当のところかもしれません」
Q.部位によって異なるとは思いますが、どのような人ががんにかかりやすいのでしょうか。
鈴木さん「『年を取れば誰でもがんになる』といわれるくらい、年齢は一番のリスクです。他にも、次のようなことが考えられます」
・家族にがんが多い人。特に若くしてがんになった家族がいると注意
・喫煙や飲酒が習慣になっている人
・運動不足
・野菜の摂取不足
・太り気味
・ピロリ菌や肝炎ウイルスなど、細菌やウイルスに感染している人
がんになるかどうかは「運も関係する」といわれますが、生活習慣ががんにかかるかどうかを大きく左右するのは確かです。
Q.がんの発症をできるだけ防ぐには、どのような対策が必要なのでしょうか。
鈴木さん「『今日から生活習慣を全部変えよう!』と思わなくても問題ありません。ちょっとした『引き算』や『足し算』が、がん予防の第一歩です。次のような対策に取り組んでみてください」
・たばこをできるだけ吸わないようにする
・週に何日か「お酒を飲まない日」を設けてみる
・食事の際に、1日1回は何か野菜を足す
・エレベーターではなく階段を使ってみる
・がん検診を先延ばしにせずにすぐに受けてみる
・睡眠とストレスケアは「自分のご機嫌取り」が大事
がんは“ゼロ”にはできない病気です。ただし、生活習慣を改善することで「がんになりにくい体」をつくることができます。
なお、ストレスを感じるのは心ですが、ストレスは体に悪影響を及ぼします。ですから、私はストレスを感じている患者に対して、「がん=ストレスが原因」とまでは言いませんが、ストレスを放っておくと、がんができやすい体になるという話を伝えています。これはぜひ知っておいてほしいことです。
笑ったり、気分転換したり、人と話したり、そんな小さなことが、実はがん予防につながっているのかもしれません。
オトナンサー編集部
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