日本の伝統「七草がゆ」 子どもに魅力&味を伝える方法とは? 実はタンパク質不足? 補える食材を管理栄養士に聞いた
- オトナンサー |

一年の最初の節句「人日の節句」に、一年の無病息災を願って食べる「七草がゆ」。7種類の草芽を入れたかゆで、優しい味わいのみならず、冬に不足しがちな栄養を補える日本ならではの知恵でもあります。子どもに「七草がゆ」の魅力を伝える方法や、七草で補えない栄養などについて、管理栄養士で上級食育アドバイザーの板垣好恵さんに聞きました。
葉の形や色、香りを一緒に観察
Q.食育の一環として七草がゆを食べるなら、どんな取り組みをすればよいのですか?
板垣さん「七草がゆは『一年の無病息災を願う』という日本の伝統文化に触れられる、絶好の食育の機会です。まずは七草をテーブルに並べて、葉の形や色、香りを一緒に観察してみるとよいと思います。『ザラザラしてるね』『この葉っぱは香りが強いね』など、五感を使った気付きを言葉にすると興味がぐっと深まります。『これは何の葉っぱかな?』とクイズ形式にするのも楽しいですね。スーパーの“七草セット”を使うと手軽に取り組めるのでおすすめです。
調理では、七草をちぎる・洗う・おかゆに加えるなど、子どもができる工程を任せて主体性を育てましょう。また、七草がゆは胃腸を休める料理でもあるため、『1年のはじめに体をいたわる日だよ』と伝えると、伝統と食の意味付けが自然に伝えられると思います」
Q.では、七草がゆの主な栄養を教えてください。
板垣さん「七草がゆには『せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな(かぶ)・すずしろ(大根)』の7種類が使われます。これらの七草には、ビタミンC、β-カロテン、鉄、カルシウムなど、冬に不足しやすいビタミン・ミネラルがバランスよく含まれているのが特徴です。
特にダイコンやカブは水分が多く、加熱すると柔らかくなるため胃腸への負担が少ない食材です。さらに、おかゆにすることでいっそう消化吸収しやすくなるため、七草がゆは『体に優しく栄養を補える』季節の料理とされています。行事食としてだけでなく、冬の養生食として取り入れるのにもぴったりです」
Q.栄養学的に、七草がゆにプラスしたい栄養素と食材を教えてください。
板垣さん「七草がゆは野菜中心のため、栄養バランスの面では『タンパク質』が不足しやすいのが課題になります。消化に負担をかけずに補うなら、卵・鶏ささみ・豆腐・サケフレークなど、脂質の少ないタンパク質食材をプラスするのがおすすめです。いずれも淡白な味わいで、七草の風味を邪魔しにくい点も好相性です。
また、冬は日照時間が短く、ビタミンDが不足しやすい季節でもあります。しらすやサケなど、ビタミンDとカルシウムを含む食材を七草がゆに加えれば、骨の成長を支える栄養素を効率よく補えます。成長期の子どもにも特におすすめしたい組み合わせです」
オトナンサー編集部
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