入門「オタク」と「サブカル」はどう違うのか? 90年代の源流をたどる
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秋葉原はオタク、渋谷はサブカル?
今では極めて曖昧になりましたが、2000年代の一時期まで、着ているものや普段遊んでいる街などからその人の個性を「パターン化」して考えるのは、ごく一般的なことでした。
中でも対比されるのは、秋葉原と渋谷です。

どちらのエリアも、今では外国人も知っている日本を代表する文化の発信地ですが、つい10年くらい前までは
・秋葉原 = オタク = ダサイ
・渋谷 = サブカル = カッコイイ
といった意識があったことは、間違いありません。
「まんだらけ」や「まんがの森」といった、オタクが集まるスポットが渋谷にあったにも関わらずです。
オタクは「サブカルの一部分」
サブカル、すなわちサブカルチャーはメインカルチャーに対する「少数派の文化」のことを指す言葉です。
もともとは、1960年代に始まった反体制的な要素を含んだカウンターカルチャー(対抗文化)から始まったもので、次第に対抗要素が形骸化し、大衆化していったと考えられています。
そのため、オタクは本来「サブカルの一部分」のはずですが、日本ではなぜか別物して考える人が多いようです。
その理由は、ブームになったジャンルの違いがあるようにも思えます。
オタクの起源は諸説……というよりも研究がまだ確立していないため、無限の「俺理論」が横行しています。ただ1970年代後半の『宇宙戦艦ヤマト』のブームあたりから始まったことは確かだとされています。

その後、1983年に評論家の中森明夫が『漫画ブリッコ』誌上で「おたく」を取り上げ次第に世間に広まっていくわけです。
テレビ番組から生まれた「カルト」な人たち
対して、サブカルがジャンルとして確立してきたのは1990年代に入ってから。
1991(平成3)年10月、フジテレビの深夜番組で『カルトQ』の放送がスタート。この番組は、異常なほどマニアックなテーマを取り上げる素人参加型のクイズ番組でした。

第1回放送は「ブラックミュージック」でしたが、それ以降「ジョージ・ルーカス」「ポップアート」「和製ロック」などが取り上げられていきます。
正直なところ、それらのジャンルに興味なければ何が面白いか理解できない、ある意味とてつもない番組でした。しかし、なぜか大はやりしたのです。
そして、特定のマイナージャンルに深い知識や趣味を持つ人は、次第に「カルト」と呼ばれるようになります。
それまでサブカルチャーの中で、オタク文化が先行して取り上げられていましたが、ほかのジャンルでも他人が見たら驚くくらい、深い知識や趣味を持つ人たちがたくさんいることが「発見」されたわけです。
旧来のオタク幻想からの解放
このとき、カルトの代表格として取り上げられたのが「渋谷系」文化です。
当時は、DJや渋谷系ミュージシャンが流行し始めていたころです。中でもミュージシャンの小沢健二や小山田圭吾は、「音楽オタク」を自称していました。

ここから、1980年代にはダサくてオタクっぽいとされてきた「マイナージャンルの知識を競うこと」へのネガティブなイメージが払しょくされていきます。
ただカルトという言葉は思ったほど長く続かず、次第にサブカルという言葉に取って代わられます。
サブカルという言葉が用いられた背景には、「1980年代のオタク」のように自分たちはダサくない、むしろ世の中の「多数派」である――との幻想があったような気がします。
サブカルが行きついた先とは
そのため、1990年代から2000年代にかけてサブカルに溺れていた人に話を聞くと、
「ダサいのがオタクで秋葉原。カッコイイのがサブカルで渋谷」
という「暴論」を結構耳にします。
しかし今から見ると、1990年代のサブカルはなんでこんなものがはやっていたのだろうかというものがないわけではありません。
その流れは、サブカルが渋谷から高円寺や下北沢へと広がっていくなかで、より顕著になっていきました。

また、サブカルにはある意味「暗黒面」がありました。犯罪を推奨したり、弱者を笑い者にしたりするような流れです。しかし今では、完全に過去のものとして忘れ去られています。
これは、「他人が目を付けていないもの」「他人がやっていないこと」がカッコイイという価値観が突き進んだ果ての、必然の結果だったのでしょう。
今ではすっかりメインカルチャーとなったオタクですが、当時と比べれば比較的平和な状況にあると言えます。
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