クレジットカードとキャッシュカードの違いを理解しよう!おすすめクレカも紹介
クレジットカードとキャッシュカードの違いに混乱したことはないでしょうか。この記事では、クレジットカードとキャッシュカードの違いに加え、初心者でも大きなメリットが受けられるおすすめのクレジットカードも紹介します。
- クレジットカードとキャッシュカードは役割が違う
- キャッシュカードにはないクレジットカードの6つの便利な機能
- クレジットカードを利用する際の3つの注意点
- 初めてクレジットカードを持つ人におすすめのカード3選
- キャッシュカードとクレジットカードの機能を持つ一体型カードもある
- クレジットカードとキャッシュカードの違いを理解し、正しく利用しよう
クレジットカードとキャッシュカードは役割が違う
クレジットカードとキャッシュカードはサイズやデザインがほとんど変わらないため間違えやすいですが、発行元や使うタイミングに大きな違いがあります。
それぞれの役割の違いは以下の通りです。
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何歳でも発行可能。
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発行までに審査があり、18歳未満は申し込めない。
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ポイント機能や付帯保険など、オプションサービスがある。
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口座から現金を引き出す際に使うカード。
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銀行口座の名義人であれば何歳でも発行可能。
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ATMや銀行窓口で使用し、追加機能はほとんどなくシンプルな機能。
1. クレジットカードは現金の代わりに支払いに使える
クレジットカードはレジやオンラインショッピングの支払いに使うカードです。クレジットカードの仕組みは、カード発行会社が一時的に料金を立て替え、利用者は後日まとめてカード会社に料金を支払います。
クレジットカードを持つには、カード会社の審査に通らなければなりません。審査は、立て替えてもらった料金が払えないという事態を避けるために、必ず行われます。また18歳未満の方は原則としてクレジットカードは持てません。
2. キャッシュカードは銀行口座に紐づくカード
キャッシュカードは、銀行が名義人(顧客)に対して発行するカードで、銀行口座から現金を引き出したり送金したりする際に使います。銀行口座の名義人が18歳未満でも問題ありません。
ただし、キャッシュカードはあくまで銀行とのやり取りを目的としたカードのため、クレジットカードのように買い物の支払いに使えない点には注意しましょう。
デビットカードは銀行に紐付いているがお金は引き出せない
デビットカードは「口座と連携した支払い用カード」です。銀行口座と紐づいていて発行元も銀行ですが、クレジットカードのように支払いに使えます。しかし、金額は即座に口座から引き落とされるため、預金が足りない場合は利用できません。
また、キャッシュカードとの違いとして、デビットカードは国内のATMから現金を引き出すことはできません。海外のATMでは条件付きで現地通貨が引き出せますが、普段の利用では現金の引き出しができない点に注意しましょう。
キャッシュカードにはないクレジットカードの6つの便利な機能
クレジットカードにはキャッシュカードにはない便利な機能があります。クレジットカードによって異なる様々なメリットがあります。
- 料金は後払いで買い物ができる
- ポイント還元や特典がある
- 付帯保険がある
- キャッシングができるカードもある
- ETCカードや家族カードが発行できる
- 海外の通貨がなくても買い物ができる
1. 料金は後払いで買い物ができる
クレジットカードは、支払った金額が1カ月単位でまとめて請求されます。そのため、手元に現金がなくても買い物ができる点は、クレジットカードの最大の強みです。
締め日(月ごとの会計を区切る日)や支払日はカード会社によって異なるため、自分の給料日やお金の使い方に合った日をもとにカードを選びましょう。
必要に応じて分割・リボ払いも可能
クレジットカードは、1カ月分をまとめて支払う「一括払い」が一般的です。しかし、一括で支払うことが難しい場合は、月々の支払いを少額に分ける「分割払い」や「リボ払い」も選べます。
一括払いは高額を用意しなければならないものの手数料を抑えられますが、分割払い・リボ払いは月々の負担は軽いが手数料がかかるなど、それぞれのメリット・デメリットを把握しましょう。
2. ポイント還元や特典がある
クレジットカードは、月々の利用代金に応じて支払額の一部がポイントとして還元されます。還元率はカード会社によって異なるものの、0.5%(200円で1円分)~1%(100円で1円分)が一般的です。
また、会社によっては系列のショッピングサイトやサービスを利用することで、さらに還元率を伸ばせます。
特典の内容も重要
ポイント還元以外にも、「優待店の料金をカードで支払うと割引」「空港の提携ラウンジの無料利用権」など嬉しい特典が付いています。
利用できる場所や具体的な金額はクレジットカードの種類ごとに異なるため、特典の内容もカード選びのポイントにするとよいでしょう。
3. 付帯保険がある
クレジットカードには万が一のときに補償される保険が付帯することもあります。持っているだけで利用できる保険(自動付帯)と、指定の代金をクレジットカードで支払うと利用できる保険(利用付帯)の2種類が代表的です。
付帯保険には以下のようなものがあり、カードによって内容は異なります。
- 旅行保険(海外・国内):旅行時の治療費・入院費や損害賠償金を補償
- ショッピング保険:買った商品に破損・盗難被害があった場合の保障
- 医療保険:三大疾病や女性特有の病気に備える
4. キャッシングができるカードもある
キャッシング機能付きのクレジットカードなら、カード会社からお金を借りられます。キャッシング機能は「現金をすぐに手配できる」点が特徴です。
しかし、キャッシング機能は借金の一種のため、期日までに利子(金利)を付けて返す必要がある点は注意しましょう。利子が膨らみすぎないように、計画的な返済が重要です。
5. ETCカードや家族カードが発行できる
一部のクレジットカード会社では、ETCカードや家族カードが無料で発行できます。ETCカードは、高速道路など有料道路の通行料を支払えるカードです。車載機にセットしておくと、お金を直接やり取りすることなく有料道路を走れます。
家族カードは、カード所持者の家族が持てるクレジットカードです。学生でも所持者(本会員)と同じグレードのカードが持てる他、利用金額の請求は所持者にまとめられる点が特徴です。
6. 海外の通貨がなくても買い物ができる
クレジットカードがあれば、海外へ旅行に行った際も現地の通貨に両替することなく決済ができます。自分のクレジットカードが使えるか確かめるには、お店が国際ブランドに対応しているかチェックしましょう。
代表的な国際ブランドで特にシェアの大まかな傾向は以下の通りです。
- Mastercard:ヨーロッパ圏
- Visa:アメリカ
- JCB:日本をはじめとするアジア圏
クレジットカードを利用する際の3つの注意点
次に、クレジットカードを利用する際の注意点を3つ紹介します。
- クレジットカードの発行には審査に通らなければならない
- 年会費がかかるものもある
- 支払い期限を過ぎると延滞料金がかかる
1. クレジットカードの発行には審査に通らなければならない
カード会社は立て替えた料金を確実に回収しなければならないため、利用者に支払能力があるか事前に確かめる必要があります。事前に確かめることを「審査」と呼び、申込者は全員カード会社により審査にかけられます。
審査基準はカード会社によって異なりますが、一般的に収入や職業・他社の利用状況が重要と言われています。カード会社によっては、学生や主婦(夫)が審査に通過しやすい工夫もされているため、申し込みの際はよく比較し選びましょう。
2. 年会費がかかるものもある
クレジットカードは、年会費が無料のものと有料のものがあるため、申し込むときには必ず確認しましょう。有料のものは数千円~10万円以上と幅広いですが、年会費が高いほど特典やサービスが充実している傾向にあります。
初めてクレジットカードを発行する場合は、まずは年会費無料のカードで使い方やサービス内容を確かめることがおすすめです。
3. 支払い期限を過ぎると延滞料金がかかる
クレジットカードの支払いを期限日までに行わないと、延滞手数料が発生することも。カードごとに決められた支払日に支払いが完了するように、カードの利用額や口座残高を確認しておきましょう。
初めてクレジットカードを持つ人におすすめのカード3選
年会費無料のクレジットカードは、有料のものと比べて申込条件が厳しくない傾向にあります。
以下では、初めての方でも使いやすい年会費無料のクレジットカードを3種類紹介します。おすすめのポイントも紹介するので、自分の目的や使い方に合わせてカードを選びましょう。
- 楽天カード
- JCB CARD W
- 三井住友カード(NL)
1. 楽天カード
楽天カードは、楽天市場を始めとした「楽天経済圏」を利用する人におすすめ。楽天系列のサービスを使うごとにポイントの還元率がアップするため、10%前後の還元率も狙えます。
おすすめはスマホで使えるQR決済サービス・楽天Payとの紐づけです。チャージ時と支払い時の2回ポイントが加算されるため、1回の支払いでより多くのポイントが獲得できるでしょう。
▼楽天カードについてはこちらもチェック
2. JCB CARD W
JCB CARD Wは18~39歳の人が申し込めるクレジットカードです。若い世代をターゲットとしているため、収入が低くても比較的入りやすい独自の審査基準を設けています。ETCカードも無料で発行可能。
JCB CARD Wのポイントは、優待店を利用すると効率的に貯められます。優待店はセブンイレブンやマクドナルド、スターバックス、アマゾンなど気軽に利用できる店舗が多いため、意識しなくてもお得なポイントバックが受けられるでしょう。
▼JCB CARD Wについてはこちらもチェック
女性はJCB CARD W plus Lがおすすめ
JCB CARD W plus Lは、JCB CARD Wに女性に嬉しいメリットを追加したクレジットカードです。例えば、子宮頸がんや乳がんなど、女性特有の病気に備えられる疾病保険に、手頃な掛け金で加入できます。
さらに、ルーレットであたりが出れば2,000円分のJCBギフトカードがもらえる「LINDAの日」を月に2回開催。初めてクレジットカードを持ちたい女性には特におすすめです。
▼JCB CARD W plus Lについてはこちらもチェック
3. 三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は、セキュリティを考慮し、カード番号が券面に印字されていません。番号を他人に知られないため、クレジットカードの不正利用が心配な方でも安心して利用できます。
三井住友カード(NL)では、セブン-イレブン・ローソンやマクドナルド等でスマホタッチ決済を利用すれば、最大7%のポイント還元を受けられます。さらに最高2,000万円の手厚い海外旅行傷害保険も付帯しており、旅行の際も安心です。
キャッシュカードとクレジットカードの機能を持つ一体型カードもある
キャッシュカードの中にはクレジット機能を追加した「クレジットカード一体型のキャッシュカード」があります。
カードの枚数を減らして財布をコンパクトにできる反面、以下のような注意点があるので気をつけましょう。
- 入会条件・審査がある
- カードを紛失したときのリスクが高い
- カードの向きに注意
1. 入会条件・審査がある
キャッシュカードは口座が開設できれば誰でも持てますが、一体型カードにはクレジット機能がつくため、18歳未満は申し込みできません。
また、入会にも審査があるため、通常のクレジットカードと同様に収入・職業や借り入れ状況を確認されます。一体型カードは、申し込んだからと言って必ずしも入手できるわけではない点には注意しましょう。
2. カードを紛失したときのリスクが高い
1枚のカードにさまざまな機能が詰まっているため、一体型カードは盗難や紛失にあったときのダメージが大きいでしょう。また、一体型カードは不正利用されるリスクも少なくありません。
例えば、キャッシュカードとクレジットカードの暗証番号が仮に同じだった場合、キャッシュ・クレジット双方で不正利用が起きてさらに被害が拡大する可能性も。一体型カードを選ぶ場合、暗証番号はそれぞれ別のものを設定しましょう。
3. カードの向きに注意
キャッシュカード一体型のクレジットカードでは、差す方向によってキャッシュカードとクレジットカードの磁気テープを分けています。向きを間違えると想定とは別の使い方をしてしまうので、注意が必要です。
特にATMは、クレジットカードのキャッシングもできるため、お金を引き出すつもりでキャッシングをしていた、ということがないようにしましょう。暗証番号を別にしておくと、間違った向きで利用しようとしても番号で弾かれるので安心です。
クレジットカードとキャッシュカードの違いを理解し、正しく利用しよう
クレジットカードは買い物のとき・キャッシュカードはお金を引き出すときと、それぞれのカードは使うタイミングや役割に違いがあります。
クレジットカードは審査に通過しなければ持てない反面、ポイントサービスや優待店などクレジットカードならではのメリットがあります。サービスや使いやすさを考慮し、自分に合ったクレジットカードを見つけましょう。
プロがおすすめのクレジットカードを紹介する専門メディア「クレジットカード+」の編集部です。