日本じゃ激レア! エアバス「最小の翼」実は客室がスゴい? 「大型機涙目」の快適性、今後進化も!?
- 乗りものニュース |

「ワイドボディの感覚を提供」とまで言うの
ヨーロッパの大手旅客機メーカー、エアバスの“末弟”A220は、元々カナダのボンバルディアで開発された旅客機として知られています。A220は100席から150席弱とジェット旅客機としては小型のものですが、機内は「広く」快適とし、頭上の手荷物収容棚(オーバーヘッドビン)もこのクラスとしては大きいことをアピールしています。その居住性はどういったものなのでしょうか。
エアバスA220(2026年2月、相良静造撮影)
A220はもともとカナダのボンバルディアがリージョナル(地域)旅客機CRJシリーズの後継として「Cシリーズ」と名付けて開発されました。客席数100~120の機体はCS100、120~150人乗りはCS300と当初命名されましたが、初飛行から5年後の2018年にエアバスの“末弟”となり前者がA220-100、後者がA220-300へそれぞれ名称が変更されています。
そのようなA220ですが、エアバスによると「小型単通路機でありながらワイドボディの感覚を乗客に提供できる」ことがセールスポイントとして打ち出されています。A220は同クラスの中で最大、かつ他社のワイドボディ(複通路)機より大きな窓を持ち、より多く採光ができて明るく、それも合わせて機内は広く見えるとのことです。
実際に2月に開かれたA220-300の機内見学会で、客室へ入って筆者がまず感じた感想は、明るく広い、でした。A220の胴体直径は3.7mで、ボンバルディアの前作機CRJシリーズの2.69mや、ブラジルのリージョナル機エンブラエルE195などの2.74m(床面)より幅が広いこともありますが、内装に改良を加えたことで天井が高いと意識するほどになっています。通路もリージョナル機に比べて幅があり、飲み物を配るカートが通っても細身の人なら体を横にすればすれ違うこともできそうでした。
収容棚の容量はさらに15%「盛ります」
同時に機内見学会で広いと思えたのが頭上の手荷物収容棚です。ピボット(回転)式で全体が下がる手荷物収容棚は、胴体直径がA220よりエコノミー横1席分大きいA320のヘッドビンと同じくらいの大きさではと感じるほどです。近年は近距離便でも機内に持ち込む荷物はキャリーケースなど大きくなっているため、手荷物収容棚は大きい方が乗客は安心できます。
そして、エアバスはA220の手荷物収容棚の容量を一層増やすとのこと。既存のものについて「乗客1人につき1個のバッグを収納可能」とエアバスはしていますが、新しい「エアスペースXL」と名付けられた棚は収納容量が15%以上増えるうえ、開けると全体が下がってくるピボット式でない固定式収納棚となります。
このため、客室乗務員は手荷物を整理する際に下がった重い棚を再度持ち上げる必要はなくなります。エアバスと新しい手荷物収容棚を使うことになるエア・カナダが公表したイメージ図では、棚の1区画に縦に4個並んだキャリーケースを思わせるバッグが収納されています。
容量が増えて、かつ重い棚全体を開閉する必要がなくなれば収納作業ははかどり、搭乗や降機にかかる時間も短縮が期待できるということです。この新しい収容棚を備えたエア・カナダへの最初の機体は2026年に納入されることになっています。
A220は日本国内で就航していませんが、海外では2026年1月までに905機が売れています。背景にはリージョナル航空会社でも使われるうえ、機内の快適性もあると考えられます。新しい手荷物収容棚の評判が良ければ、さらに世界での販売機数は伸びるでしょう。
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