「新・青春18きっぷ」実際コスパどうなの? 新商品「3日用」を使い倒す“現実的なプラン”を考える【東京―四国編】
- 乗りものニュース |
「青春18きっぷ」のリニューアルの中でも、とても気になる3日間用が設定。このきっぷで旅に出ると、どのような旅を楽しめるでしょうか。東京発で四国をめぐる旅を紹介します。
東京発“予土線走破”の旅も不可能ではない
新ルールとなった「青春18きっぷ」が2024年11月26日に発売となりました(利用可能期間12月10日~1月10日)。今回のリニューアルでとても気になるのが「3日間用」(1万円)の登場です。東京発で考えた場合、3日間券を使い尽くすことで、どのような鉄道旅が楽しめるのでしょうか。
瀬戸大橋線の快速「マリンライナー」。四国方面の青春18きっぷの旅にぜひ組み込みたい列車だ(画像:PIXTA)。
やはり定番は、東京駅から東海道本線経由で西へと向かう旅のプラン。冬でも比較的温暖で天候による運行の乱れにも左右されにくい東海道本線を中心に長距離移動をしつつも、より鉄道の周遊旅、さらには青春18きっぷ+αの移動ワザで沿線観光もある程度楽しむ想定で、四国をめざすプランニングをしてみます。
まず、1日で「どこまで行けるか」です。なかなか現実的ではありませんが、東京駅5時20分発の東海道本線に乗車できれば、四国方面はその日のうちに、
・予讃線経由なら松山を越えて伊予市に23時05分着
・土讃線経由なら大歩危に19時40着
・高徳線・牟岐線経由であれば牟岐に23時30分着
となります。
ちなみに、この東京駅5時20分発の東海道本線に乗ることができると、2日目に予土線を経由し(若井~窪川間は別途、土佐くろしお鉄道の運賃210円が必要)、全3日間の行程でも東京駅へ戻ることができます。
大宮、千葉、取手、立川からの出発でも乗車できる、もう少し現実的な東京駅6時05分発(土曜・休日は6時10分発)の東海道本線で出発すると、その日のうちに到達できるのは予讃線経由なら今治に22時43分着、土讃線経由なら阿波池田に20時39分着、高徳線・牟岐線経由なら阿南に22時53分着(または23時36分着)となります。
東京駅の「現実的な始発」で、1日目はどこまで行くか
この東京駅を6時05分発の東海道本線に乗車し、宿の確保のしやすさも考慮したうえで、四国を楽しむ旅のプランを考えてみます。
予讃線を西へ進むと、3日目の早朝発が必要になりますが2日目の松山泊が可能です。土讃線で高知へと向かうなら高知での半日~数時間の滞在も可能ですが、この場合、人口が少ない阿波池田~大歩危間に宿を確保する必要がでてくるため、なかなか現実的ではないかもしれません。
四国内でより多くの路線を楽しむ旅と考えると、「土讃線から徳島線」への移動のほうが充実した旅を楽しむことができそうです。そこで1日目の宿泊地としておすすめなのが、香川県の丸亀です。
丸亀は駅の近くにビジネスホテルも多く、2日目に2駅隣の多度津から土讃線へのアクセスも無駄なく行うことができます。また東京駅からの最速の到着時間が19時08分と余裕があり、到着後ホテルにチェックインしてからでも、ソウルフードである骨付鳥や讃岐うどんをゆっくりと味わうことができます。
2日目「車窓だけでお腹いっぱい」→ちょっと引き返すとイイ!?
2日目は土讃線で南へ向かいたいところですが、琴平~阿波池田~土佐山田間はとにかく普通列車が少ない区間。観光するなら丸亀か、もしくは琴平で金刀比羅宮へと参拝するのがおすすめです。
丸亀なら駅から徒歩約15分の丸亀城へ。現存十二天守のひとつである天守と、「石垣の名城」とも呼ばれる石垣の美しさを楽しんでみてください。天守の観覧は9時から、城内観光の所要時間はおおよそ1~2時間です。
その後は、丸亀11時30分発の予讃線多度津行きに乗り、多度津で土讃線に乗り換えて大歩危をめざしてみましょう。車窓から奇岩、岩肌が織りなす吉野川のV字谷に広がる渓谷美を望むことができる大歩危・小歩危を楽しみつつ、大歩危へは14時18分に到着します。
土讃線 大歩危~小歩危の風景。普通列車は少ないが車窓で観光気分を味わえる(画像:PIXTA)。
そこから大歩危15時25分発の列車で折り返して阿波池田に戻り、引き続き吉野川に沿って走る徳島線に乗って徳島へ。徳島到着は最速で18時51分となります。
この時間にホテルにチェックインできれば、夕食も徳島ご当地のグルメを楽しむことができますが、この日のうちに鳴門まで足を延ばしておいてもいいでしょう。最速の鳴門着は19時47分です。
高速バス利用で観光の時間を確保する
そして3日目。徳島を6時37分発(鳴門なら6時33分発)までに出発しないと、この日のうちに東京へ帰ることができません。3日目にしてもっともハードな移動になります。
そこで、神戸行きの高速バス「阿波エクスプレス神戸号」(要予約)の利用をプランに組み込むことをおすすめします。高速バスを利用することで、うず潮の観潮船などの鳴門観光を楽しむ時間を確保することも可能となります。
鳴門駅から観光地への移動は徳島バスの路線バスを利用。高速バスの「高速鳴門」バス停へは「高速鳴門バス停前」から徒歩約10分です。
高速バスは渋滞などの不測の事態を考慮して、高速鳴門11時30分発の便には乗車しておきたいところです。また神戸市内の渋滞も心配なので、下車するのは「三宮バスターミナル」よりも、明石海峡大橋をわたってすぐの「高速舞子」をおすすめします。「阿波エクスプレス神戸号」の高速鳴門~高速舞子間の運賃は3100円、舞子着は12時21分です。
高速舞子バス停と山陽本線の舞子駅は直結しており、駅まではエレベーターやエスカレーターの移動を含めて徒歩5~10分程度。ただ舞子には新快速が停車しないので、神戸まで移動して新快速に乗り換えが必要となります。舞子駅を12時33分発の山陽本線に乗車することで、22時40分東京駅着が可能になります。
念のためダイヤ上の終電となると、高速鳴門13時30分発で高速舞子14時21分着、舞子14時40分発の山陽本線に乗れれば、翌0時26分に東京駅まで帰ることができます。
3日用でもお得度は高い
上記の「東京→丸亀→大歩危→徳島→舞子→東京」プランを通常運賃で移動した場合は、JR乗車区間の乗車距離が1579.3km、運賃合計は2万4180円です。青春18きっぷ3日間用を使用することで、1万4180円もお得(高速バス3100円が別途かかります)になります。
明石海峡大橋のたもとに位置するJR神戸線の舞子駅(画像:PIXTA)。
改悪が騒がれる「青春18きっぷ」ですが、1万円で購入できる3日間用をもとにプランニングしてみると、やはりとてもお得なきっぷであることを実感します。
次回は同じく3日間用とルールの変わった「北海道新幹線オプション券」を使用した北海道の旅のプランをお伝えする予定です。
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