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SNS「かかりつけ医問題」に悩む声多数…どうしたら「かかりつけ医」と呼んでいいの? 定義と決めるポイントを【専門家が解説】

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どうしたら「かかりつけ医」と呼んでいいの?
どうしたら「かかりつけ医」と呼んでいいの?

 かかりつけ医とは、健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のことを指します。

 しかし、SNSでは「よく分からないけど、『かかりつけ医』てこっちが一方的に決めていいもんなの?」「小学校から大学まで通ってた医者に『かかりつけ医はありますか?』って言われたの思い出しちゃった…」「かかりつけ医問題、俺も持病の主治医に『先生ってかかりつけ医でいいんですよね?』という『私たち付き合ってるんだよね???』並のダサいムーブしたことある」「『一度来たらかかりつけ医でいいんですよ』って言ってくれたことある」など、かかりつけ医だと呼んでいいのか悩む声が多く寄せられています。そこで、どうしたらかかりつけ医と呼んでいいのか、医療ジャーナリストの森まどかさんに聞きました。

「かかりつけ医」は自分で決めてOK

Q.ずばり、どうしたら「かかりつけ医」と呼んでいいのか、定義を教えてください。

森さん「かかりつけ医について、厚生労働省は『健康に関することを何でも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介してくれる、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師』と定義しています。

つまり、患者にとっての『かかりつけ医』とは、自宅や職場の近くなど身近な場所にある医療機関で、日常的に発生する緊急性の低い病気やけが、長期的な治療や管理が必要な生活習慣病や慢性疾患などについて、継続的に診療し健康管理の中心としてサポートしてくれる医師のことです。

似たような意味合いで『家庭医』や『総合診療専門医』といった医師も存在しますが、『かかりつけ医』という呼び方は、その人が“かかっている”医師であることに着目しています。従って、眼科・耳鼻咽喉科・整形外科・内科など、それぞれにかかりつけ医がいるというケースも、現在の日本では一般的に見られます。

国は、かかりつけ医を持つことを推進しています。目的は日常的な外来診療をかかりつけ医が担当し、専門的な治療が必要な場合にはかかりつけ医の紹介状を持って大病院の外来を受診するという連携体制を強化することです。これにより医療機関の機能と役割を分担し、医療の効率化を目指しています」

Q.かかりつけ医は通う側(患者側)が決めてよいのでしょうか。また、かかりつけ医は1人に絞った方がいいのでしょうか。

森さん「かかりつけ医は自分で選ぶことができます。小児においては6歳未満の子どもを対象としたかかりつけ医を登録する任意の制度がありますが、それ以外には患者側に登録制度はありません。特に必要な手続きもありません。継続して同じ医師が診療することで、その人の体質や過去の検査・治療歴、その結果や経過に加え、生活環境や仕事の特性なども把握しやすくなり、より的確な治療や細やかな指導を受けられます。また、検査や薬の重複も防げます。

2025年4月からは『かかりつけ医機能報告制度』が施行され、医療機関がかかりつけ医としてどのような機能を持っているかを都道府県に届け出る制度が始まりました。日常的に診る病気の範囲、専門や強みなど医師のキャリアに関する情報、診療時間外や在宅診療への対応、介護との連携など、地域の医療機関としての機能が報告・公表される仕組みです。こうした情報を参考にしながら、自分のニーズに合ったかかりつけ医を選ぶとよいでしょう。1人に絞る必要はありませんが、多くの医師は専門を問わず、不調や病気の初期症状を診ることができます。たとえば健康診断や人間ドックなどで異常を指摘されたとき、最初に『あの医師に相談しよう』と思い浮かべる医師が、あなたにとっての『かかりつけ医』に近い存在と言えるでしょう」

Q.かかりつけ医がいる病院以外の医療機関を受診してはいけないのでしょうか。また、かかりつけ医じゃないと診断をしてもらえないこともあるのでしょうか。

森さん「かかりつけ医以外を受診することもできます。診療時間外や休診日には別の医療機関を受診することもあるでしょうし、緊急時に救急車を要請する場合もあるでしょう。また、かかりつけ医から紹介されて別の医師を受診することもあります。患者にとって最善の医療が継続されるよう、かかりつけ医は必要な情報を共有し協力や連携することが求められていますので、患者は心配する必要はありません。かかりつけ医には、どのような症状や経緯で受診し、どのような経過をたどったのかを伝え、その後の治療方針を相談しましょう」

Q.かかりつけ医を決める際のポイントを教えてください。

森さん「かかりつけ医の機能は診療所や中小病院の医師に期待されます。自宅や職場に近いエリアにあり、体調が悪いときに通いやすいことや、専門治療が必要な場合に適切な医療機関への紹介が可能であることなどが前提となります。

持病があり継続的に受診している医師がすでにいる場合は、その医師でよいでしょう。いない場合は、健康診断やがん検診、予防接種などの機会や、職場の産業医との面談をきっかけに相談してみるなど、医師と直接コミュニケーションを取る機会に相談のしやすさや説明の分かりやすさ、人柄などを知ることができます。診断や治療は人と人との関わりによって進んでいくため、相性の良さや信頼を感じられるかどうかは、かかりつけ医を選ぶうえで重要な要素です。診療時間や休診日が自分のライフスタイルに合っていることも大切です。

身近にどのような医療機関があるか分からない場合は、厚生労働省の『医療情報ネット(ナビイ)』で条件を設定して検索したり、自治体や地域の医師会のホームページなどの情報を参考にしたりするとよいでしょう」

オトナンサー編集部

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