【中学生以下無料♡】子どもと美術館なんて無理!と思ってたのに……森美術館『「藤本壮介の建築」展』を小6息子とたっぷり楽しんだ件。
- マイナビウーマン |

7月19日(土)に六本木・森美術館で開催された『「藤本壮介の建築」展 おやこでアート ファミリーアワー』(協賛:株式会社大林組)に、小学生の息子といっしょに参加! 実は過去の苦い経験から、「子どもとは二度と美術館に行かない」誓いを立てていたのですが、息子の反応は意外なもので……!?
万博に興味はあるけど、美術館には……そんな小学生と「おやこでアート」企画へ!
子どもと美術館に行ったことはありますか?
筆者はあります。そして誓いました。「二度と行かない」と。
子どもが5歳、「子どもと一緒に楽しめる」と謳うアート展に行ったときのことでした。屋外の触れる&登れるアート作品を楽しめたのも束の間、展示室で走り回り、触ろうとするところを止めに入り、ぐったりと疲れている隙に駆け出し、監視員さんに「ちゃんと見守ってください」と怒られる始末。最終的に「つまんない!」と床につっぷし泣きわめく子どもを茫然自失で担いで帰ったことは忘れられません。
それから数年経ち、子どもは小学6年生に。このタイミングで、こんな催しを知りました。
『「藤本壮介の建築」展 おやこでアート ファミリーアワー』。
大阪・関西万博のシンボルとなっている建造物「大屋根リング」のデザインを手掛けたことで知られる建築家・藤本壮介さんの初の大規模個展を、子どもと一緒に楽しめるというのです。
対象は0歳から小学生まで。妊娠中のプレママ&プレパパとその家族も対象だそう。参加自由のギャラリーツアーも開催され、前半は小学生とその親に向けたツアー、後半は未就学児の子どもと参加する保護者向けのツアーだといいます。
公式の案内のなかで筆者がもっとも注目したのは、
<開館前の美術館を貸し切り、お子さまとゆったりと展覧会をご鑑賞いただけます>
というところ。開館前のほかのお客さんがいない時間帯の開催なら、筆者の苦い記憶も塗り替えられるかもしれません。子ども向けにギャラリーツアーもしてくれるというので、プロによる解説パワーで、もしかしたら興味をもってくれるかも。
子どもは毎日のように「早く大阪万博に行きたい! いつ行くの?」と興味マックスの状態だし、美術館リベンジをするならいまが絶好のタイミングかもしれません。
そして7月19日、行ってきました!
開館前で一般の大人客がいないため、子どもを中心に動けるのがうれしいところ。
現地には小学生とそのママやパパ20〜30組ほどが集まり、「とっておき体験部!」からも親子3組が参加しました。
まずは展示室に入る前、鑑賞のポイントを子ども向けにまとめた冊子「ジュニアガイド」を受けとり、ラーニング・キュレーターの方の元に集合しました。ポテトチップスやマッチ箱の写真を見せてくれ、「いまから行く場所に、これがあるから探してみてね」などと、子どもの好奇心に火をつけてくれます。
集まった子どもたちは口々に「どこにあるんだろう」など楽しみをあらわにしていました。ここで、筆者の子どもは「美術館ってもっと静かにしなきゃいけない場所かと思っていたから、にぎやかでおもしろそう」と興味がむくむく湧いているようでした。
展示室に入ってすぐのスペースで、作品がお出迎え。「建築」のイメージとは程遠い不思議な形のアートの展示に、子どもはさっそく釘付けになっています。
子どもの心を掴んで足止めする、1000以上の模型の展示
さらに進むと、300平方メートルを超える展示室にミニチュアの小さな「建築」がびっしり! 「セクション1:思考の森」です。
下から上まで、これまで藤本さんが作った100を超える建築物や、アイデアの断片の模型が飾られています。その数、1000種類以上。合間を縫って進むと、まるで迷路のような感覚に陥ります。
子どもってミニチュアが大好きですよね。こちらが「じっくり見よう」なんて誘うまでもなく、ひとつひとつ、じっくりと見ています。子どもの目線の高さに作られているからか見やすいようです。
「これかっこいい!」「いいなあ、こんなところに住みたい」など自然に口から言葉があふれる子どもが、中でも注目していたのが、こちら。
「なにこれ! 発泡スチロールだ!」
ほかにも、海綿や、展示室に入る前での解説にあったポテトチップスやマッチ箱が紛れています。藤本さんの「アイデアの断片」のようです。よくよく見ると、それらに小さな人間が存在していることに真っ先に気づいたのは子どもでした。「ポテチに人が住んでる。へー、ポテチで建物作れるのか」と、自由な発想を拡張したようでした。
こんなふうにひとつひとつじっくり見ているので、なかなか先に進めません。それはほかの親子も同じようで、「とっておき体験部!」から4歳の男の子と参加したパパも「子どもが興味を持つ作品ばかりで、なかなか次のエリアに行けない(笑)」と苦笑い。
さらに小学3年生の女の子と参加したママも、「難しい展示で子どもが飽きてしまうかも、と心配したけど、全然そんなことない。建築模型をじっくり見るだけで、相当時間を使ってしまった」と嬉しい悲鳴をあげ、「建築といえば四角い箱、というイメージを裏切ってくれた。模型だけじゃなく、実際の建築も観に行きたい」と刺激されているようでした。
その後、子どもが足を止めたのは「セクション3:あわいの図書室」。
「読書の場であり休憩所」ということで、都心が一望できる見事な景観を前に、藤本さんの世界観から着想を得た書籍に触れることができます。絵本もたくさん置かれていて、子どもはさっそく腰を下ろして読み始めます。
そして次はいよいよ「セクション5・開かれた円環」。万博の「大屋根リング」の5分の1部分模型の登場です。
5分の1の部分模型を間近で感じることができ、この建築の特長である「貫(ぬき)接合」もじっくりと観察することができます。壁一面にはデザインの構想がずらりと貼られ、藤本さんの頭の中を覗いている気分に。観るだけでなく、大屋根リングの中をくぐってみると、万博に来たお客さんらしきミニチュアの人間の姿を発見。
子どもの好奇心をくすぐる遊び心が、いたるところに散りばめられています。子どもは「ここが万博か〜」と行った気になり大満足!
工作や造形ブロックで即アウトプットできる環境
そしてもっとも子どもたちを足止めしていたのは、「セクション6:ぬいぐるみたちの森のざわめき」です。
藤本さんが手掛けた建物が擬人化され、ぬいぐるみとなり、まるで会議をしているようにおしゃべりしています。「深圳博物館新館」や、「スーク・ミラージュ/光の粒子」といった代表建築が、かわいらしいもふもふぬいぐるみと化し、それぞれ「楽観的」「天真爛漫」など性格の特徴も書かれています。
前出の3年生の女の子は「ここが一番楽しい」とぬいぐるみたちの会議に参加するように、ずっと座っていたのでした。
さて、今回の展示でもっとも「子ども向け」を体感できたのが、展示エリアの最後に設けられていたファミリースペース。工作、読書、休憩スペースが一体となった場所で、鑑賞に疲れた子どもたちがここで元気をチャージしていました。
「つくってみよう!」では、藤本さんが作った東京・板橋区にある「東京アパートメント」のペーパークラフトを実際に作ってみることができます。刺激を受け、ほかほか状態の表現欲で、黙々と作業する子どもたちの姿が。
「カプラスペース」では、造形ブロック「カプラ」を自由に積み上げ、それぞれの作品を作っています。こちらも、刺激を受けたばかりの子どもたちの表現力がすごい!
さて、子どもが遊んでいる間に筆者は聞き逃したギャラリーツアーを補完すべく「保護者向けツアー」へ。「とっておき体験部!」からも2歳の子どもと参加したママがいて、セクション1からじっくり回ることができました。
万博に興味はあるものの、美術館にも建築にも興味がなかった子どもですが、帰りの電車内で「あの模型がすごかった」「カプラ、もっとかっこいいのが作りたかった。ほしいなあ」「建物って家みたいじゃなくていいんだね。オレも発泡スチロールで家を作りたい。異形って感じでかっこよかった! また行きたい!」と、率先して感想を語り始めるではないですか。
「もう二度と行かない」と決めた子どもとの美術館。前言撤回したのは言うまでもありません。最初から最後まで子どもを飽きさせないどころか、大人もきっちりと学べ、親子で豊かな刺激を受けることができたのですから。
親子揃って「行ってよかったね」とうなずき、車窓を流れる建築物を眺めては、「藤本さんの頭の中ってすごいんだね」と言い合いながらの帰り道でした。
開催概要
「藤本壮介の建築:原初・未来・森」
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階、東京都港区六本木6-10-1)
会期:2025年7月2日(水)~11月9日(日)
休館日:会期中無休
開館時間:10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで)
※会期中、子ども料金(中学生以下)は無料。また、「キッズスクウェア 六本木ヒルズ」の一時保育サービスを2時間1,000円で利用できるキャンペーンも実施中。
※『「藤本壮介の建築」展 おやこでアート ファミリーアワー』(協賛:株式会社大林組)は8月29日開催の第2回が参加者募集中。先着順、残席わずかとのこと。
https://www.mori.art.museum/jp/learning/7993/index.html
森美術館公式サイト https://www.mori.art.museum/
(取材・文:有山千春)
本イベントは、マイナビ子育ての運営する親子体験コミュニティ「とっておき体験部!」内で参加者を募集しました。私たちといっしょに、子どもに体験させたいイベントやおでかけしたいスポットを探しませんか? 「とっておき体験部!」について、くわしくは▶こちら
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