「左折は左に寄せて」って習いましたよね? 軽い渋滞つくりがち「ふくらみ左折」…後続車にも一因アリ!?
- 乗りものニュース |

交差点で前方車が左折時に大回りしたり、中途半端な位置で停車して渋滞を引き起こすことがあります。交通心理士の専門家がこうした運転行動の背景にある心理や技術的な要因について詳しく解説します。
「左折大回り」が起きる3つの主なケース
主要道路の交差点付近で、前のクルマが左折しようとした際、大回りにふくらんでいて「危ない!」と思う場面によく出くわします。そうしたクルマが横断歩行者を待つために中途半端な位置で停まり、そのせいで結果的に後続車を停め、軽い渋滞を起こしてしまうことも。
前方車の左折時の運転の様子を見てハッとしたり、無駄に渋滞を起こさせてしまうケースはよくある(画像:写真AC)。
教習所では、交差点の手前で車体を左に寄せて、小回りで左折するよう習うはず。もう少し左に寄っていれば、後続車もすり抜けて通れるのに……と思う場面もしばしばです。このような「ふくらみ左折」をする運転者にはどんな心理、あるいは運転技能の特性が隠されているのでしょうか。
交通心理士で近畿大学物理工学部准教授の島崎 敢先生によれば、「左折時に大きくふくらんでしまう理由」について、以下のような大きく3つの要因があるのではないかと解説します。
「ひとつ目は、「車両感覚が十分に身についていないため『ぶつけそう』『曲がりきれなさそう』と不安を感じて膨らんでしまうというケースです。
たとえば、左後輪を縁石に乗り上げそう、右前が対向車に接触しそうだといった不安です。これは、単純に運転技術や経験が不足していることに起因します。実際には、普通の乗用車であれば徐行していればそのまま小回りで曲がれる場面がほとんどですので、ふくらむ必要は基本的にありません。
2つ目は、「直進時の速度を落としたくない」という心理が働いているケースです。一定のスピードが出たまま左折する場合、ハンドルを大きく切るのが難しいため、右に膨らむことでカーブの半径(R)を大きくとり、少ない操作で曲がろうとすることがあります。本来、正しい右左折は徐行ですが、それを守れていない、または守りたくないから右に振っているのだと考えられます。
3つ目は、誤った運転規範や「カッコいい」と思っている走り方に影響を受けているケースです。たとえば、サーキット走行で使われる『アウト・イン・アウト』のライン取りを、なぜか一般道でも再現しようとするようなケースです。「公道ではそのような走り方はするべきではないのですが、本人はスムーズで理想的な運転をしているつもりになっている場合もあるかもしれません」(島崎先生)
前方車の左折時、軽い渋滞が起きるのは「対応できない後続車にも原因あり」
このように前のクルマが左折時に大回りしたり、中途半端な位置で前方車が停車するせいで、後続車が軽い渋滞を巻き起こす場面。正直、筆者自身も「うわぁ、巻き込まれた」と軽くモヤッとしてしまうこともあります。
左折の際にもドライバーの運転心理は当然現れる(画像:写真AC)。
しかし、島崎先生によれば「それは対応できなかった後続車に原因があることも考えられる」と言います。
「こういった場面で後続車が軽い渋滞に巻き込まれるのは、左折する前車との車間距離が十分に取っていないことや、前車の行動予測ができていないことに原因があるように思います。左折先に歩行者がいれば、クルマが停まるのは当然で、それに伴い後続車も停まるのは自然な流れです。
前車のウィンカーが早めに出されていれば、後続車は左折を予測して、減速や停車の準備をしておくべきで、『車間距離が詰まりすぎていて反応できなかった』とか『先行車の動きを読めていなかった』場合に、イラッとしたりモヤッとするという感情は、むしろ後続車側にも原因があることが多いでしょう」(島崎先生)
「左折大回り」で高まる事故リスクとは?
島崎先生はこう指摘しながらも、左折時の大回りは「非常に危険だ」と言います。
「左折時の大回り運転は結果として非常に危険です。左側の巻き込み確認が不十分になりやすく、自転車や歩行者を巻き込むリスクが高まります。また、膨らんだ先で対向車、右車線の後続車と接触する恐れもありますし、速度が出たままになれば事故の被害も大きくなります。誤った左折方法をしているドライバーは交通法規に従い、正しく安全な左折方法を理解し、実践することで、安全度が大きく高まることでしょう」(島崎先生)
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