お弁当のミニトマト「ヘタを取らない」「切って入れる」「切らずに入れる」→食中毒リスクが一番高い《危険な入れ方》は?
- オトナンサー |

お弁当に彩りを添えてくれる「ミニトマト」。毎日のお弁当作りに重宝する食材の一つですが、生の状態で入れることが多いため、「夏場のお弁当に入れてもいいものか…」と悩みやすいものです。特に、「ヘタを取らずに入れる」「切って入れる」「切らずに入れる」のうち、どの入れ方が最も食中毒のリスクが高いのかを気にする人もいるかもしれません。
実際のところ、ミニトマトをお弁当へ入れるときに最も推奨できない“危険な入れ方”とはどのような入れ方なのでしょうか。管理栄養士の岸百合恵さんに教えていただきました。
「ヘタをつけたまま洗う」のはNG
Q.そもそも、夏の時期に、お弁当にミニトマトを入れても問題はないのでしょうか。
岸さん「入れてもいいですが、注意が必要です。切ってしまうと水分が出てしまい、それが細菌の増殖につながりやすいので、ミニトマトは丸ごと入れるようにしましょう。汁が出にくい切り方もありますが、夏のお弁当には丸ごと入れる方が安心です。ただし、小さいお子さんなど、丸ごとだと喉に詰まる可能性がある場合は入れるのを控えた方がよいでしょう。
また、温かいおかずの隣では傷みやすくなるので、おかずはしっかり冷ましてから入れるようにしてください」
Q.食中毒リスクの観点において、「安全といえる」「リスクが高いといえる」ミニトマトの入れ方をそれぞれ教えてください。
【ヘタを取らずに(ヘタがついたまま)入れる】
リスクが高い入れ方です。ヘタの周りや根元にはくぼみや凹凸があり、ここに細菌や汚れが入りやすいからです。ヘタをつけたまま洗ってしまうと実の部分にも細菌や汚れがついたり、洗いきれなかったりする可能性があるので、ヘタを取ってから洗い、水分をしっかり取りましょう。
【切って入れる】
先述したように、リスクが高いといえます。切り口から水分が出るので、その水分が原因で細菌が増殖する可能性が上がります。切らずに丸ごと入れるのが鉄則です。
【ヘタを取って、切らずに入れる】
推奨する入れ方です。ヘタを取ってから洗い、水分を取ってから切らずに入れる方法が、最も菌の繁殖を防ぐことができるので安全でしょう。
Q.その他、ミニトマトをお弁当に入れる際に注意した方がよいこととは。
岸さん「さらに細心の注意を払うなら、ミニトマトは別の容器に入れ、保冷剤や保冷バッグを利用すると安心でしょう。
また、ミニトマトを含め、生で食べるものを扱うときは手袋を使うことも、清潔を保つために大切です。特に、手指に傷があるところには黄色ブドウ菌が多くついているので、傷がある場合は必ずばんそうこうをして、その上から手袋をしましょう」
オトナンサー編集部
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