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高速道路の渋滞「いちばん早く進む車線」とは? “なんとなく”じゃないテクニック 専門家に聞いた

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  • 乗りものニュース
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渋滞している高速道路では、隣の車線のほうが早く進みそう……と思うかもしれません。実際、どの車線が早く進むのか、専門家に話を聞いてきました。

「車線減少」による渋滞時はウラをかけ!?

 高速道路で「この先渋滞中」「渋滞○km」「通過に○○分」などといった電光掲示板を見ると、思わずガッカリしてしまうものです。そのまま進むと、多くのクルマが後続車に渋滞を知らせるためにハザードランプのリレーが始まり、渋滞へ突入……これもまた気分が沈む瞬間です。

Large figure1 gallery33車線道路の渋滞中、どの車線が一番早く前に進むのか(画像:写真AC)。

 こうした場面では、多くのドライバーが「少しでも早く進める車線にいたい」と考えることでしょう。しかし実際のところ、どの車線がスムーズに進むのかは、なかなかわかりません。

 そこで今回は、交通心理士であり、近畿大学理工学部(物理工学科)准教授の島崎 敢先生に、片側3車線の高速道路を想定して「渋滞時にどの車線が進みやすいのか」について解説していただきました。

 もちろん、「どの車線がもっとも早く進むか」は、道路の構造や、渋滞の要因となっている車の動きなどによって大きく変わります。そのため、一概に「この車線が正解」とは言い切れませんが、それでも島崎先生によれば「一定の傾向はある」とのことです。

「たとえば、その先に『車線減少』があり、それが原因で渋滞が発生している場合には、『減少する側の車線』のほうが意外にも早く進むことがあります。その理由はシンプルで、車線変更には距離とタイミングが必要なため、とくに運転に不慣れなドライバーほど早めに減少車線を離れようとする傾向があります。その結果、減少車線の交通量が他より先に減り、スペースが生まれて進みやすくなるのです。

 また、3車線すべてが渋滞しているようなケースでは、減少する車線とは反対側の端の車線が比較的スムーズに流れる傾向があります。

 たとえば、右側の車線が減少する車線である場合は、中央車線を挟んだ左側の車線のほうが、影響を受けにくいということです。これは、減少車線の隣には多くの車が合流しようとして集中し、流れが悪くなりやすいためです。反対側の端の車線は、その影響を比較的受けにくくなるのです」(島崎先生)

ちょっとズルく見えません?

 他方、筆者が気になるのは、こうした減少車線からの合流時に、車線が終わる直前まで進み、そこでスッと車線変更して合流する車です。どこか「下品」に見える気がして、筆者自身は決してそうした運転はしません。

Large figure2 gallery4減少車線からの合流は、交通工学的には、ギリギリいっぱいまで減少車線を使うことがよいとも(画像:写真AC)。

 しかし実は、これが「交通工学的には推奨される合流方法」だと、島崎先生は説明します。

「確かに日本では、『列には早めに並ぶこと』が美徳とされやすく、車線が終わるギリギリまで進んで合流する行為に対して、『ズルい』という印象を持たれることがあります。

 しかし交通工学の観点からは、車線が減少する地点では『できるだけ先まで進んで、互い違いに合流する(いわゆる“ジッパー合流”)』ことがもっとも合理的とされています。むしろ、早めに合流することは、道路の容量を十分に活かしきれていないという指摘さえあるのです」(島崎先生)

ICの手前ではまた傾向が違う

 また島崎先生は、「余談」としながらも、車線減少や事故が原因ではない場面における「渋滞しにくい車線とその理由」についても教えてくれました。

「余談ですが、たとえばその先にICがある場合、出口に向かう車両が左車線から抜けていくため、その手前では左車線の流れがスムーズになることがあります。

 逆に、ICからの合流がある地点では、左車線に新たな車両が入ってくるため、相対的に右車線のほうが空いているケースも見られます。

 こうした傾向は、道路構造や交通量の特性によって異なりますので、必ずしも一概には言えませんが、現場での経験から見ても一定の傾向があると言えるでしょう」(島崎先生)

 島崎先生は、交通心理士としての専門知識に加え、トラックドライバーとして全国各地を走った経験も持っており、その解説には机上の理論を超えた説得力があります。

「トラックドライバーをしていた当時、先輩方から教わった知識や、実際の走行中に自分で観察して得た傾向は、後に心理学者として渋滞中の運転行動を分析する際にも非常に役立ちました。現場での体験と心理学の両面から見ても、車線選びにおいては『なんとなく』ではなく、ドライバーの心理や周囲の道路構造を踏まえた合理的な判断ができることで、渋滞中のストレスもある程度軽減できるのではないかと考えています」(島崎先生)

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