スタッドレスって何が“レス”なんですか? ほぼ見なくなった“対義語のタイヤ” 別の名前のほうがいいんじゃ…?
- 乗りものニュース |

冬専用タイヤとして現在も一般的なスタッドレスタイヤ。1990年代から急速に普及していきましたが、そもそも「スタッドレス」という名称は、”何が無い(=レス)”ことを意味しているのでしょうか。
「スタッド“レス”」がこんなに人気なのは日本だけ?
2025年も終盤に差し掛かり、11月初旬には中部地方の山間部の道路では早くも積雪がありました。スタッドレスタイヤへの履き替えが本格化しそうです。
日本では冬専用タイヤとしてスタッドレスが人気(画像:PIXTA)
ところでこのスタッドレスタイヤ、”何が無い(=レス)”ことを意味しているのでしょうか。
スタッドレスタイヤは1990年代から急速に普及していきましたが、1980年代ごろまでの日本では、「スタッド=金属の鋲(びょう)」をタイヤの接地面に打ち込んだ「スパイクタイヤ」が人気でした。海外では「Studded tire(スタテッドタイヤ)」と呼ばれるスパイクタイヤは、1959年にフィンランドで誕生。金属鋲で雪を物理的につかむことで、高いグリップ力を発揮することから、日本でも1970年代以降に普及していきました。
しかしスパイクタイヤは普及が進むにつれ、道路の舗装が傷むことや、削られたアスファルトなどが粉塵となって巻き上がることなど、デメリットも明らかになっていきました。特に粉塵は人体に有害であり、環境汚染にもつながることから、1980年代には社会問題となりました。
そこで、1985年に宮城県で条例が制定されたのを皮切りに、各地でスパイクタイヤ規制の動きが広がっていきました。1990年には「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」が施行。積雪路以外でのスパイクタイヤ使用は全国で制限され、主流はスタッドレスタイヤへと移行していきました。
それから30年あまりが経過し、スパイクタイヤはほぼ見かけなくなりました。本格的な積雪路や凍結路を除いて通年で使える「オールシーズンタイヤ」も普及した現在、もはや「スタッドレスとは何が“レス”なのか」という状態ですが、日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると「スタッドレスに、新しい名称や愛称を付けようという動きはない」とのこと。
そもそも、スパイクタイヤもスタッドレスタイヤも、広義の“ウィンタータイヤ”のひとつです。JATMAによると、ウィンタータイヤの中には、積雪路を想定した「スノータイヤ」、より深い雪を想定した「シビアスノータイヤ」があり、性能的にはスノータイヤでは対応できない凍結路でのグリップ力も確保したものが「スタッドレスタイヤ」だといいます。仮にスタッドレスタイヤに代わる名称をつけようとしても、すでに様々なタイヤの種類の名称と定義があるというわけです。
加えて、「スタッドレスタイヤは日本以外ではあまり普及していない」(JATMA)とのこと。日本は夏冬の気温差が大きく、地域によっては大雪が降る一方で、道路の舗装率が非常に高い国ですが、こうした環境を持つ国は世界的にもごく少数。海外では通年でオールシーズンタイヤを履くのが一般的なほか、雪深く、舗装率の低い国では、今でもスパイクタイヤが使われています。
ちなみに、日本でもスパイクタイヤの使用は全面禁止ではなく、積雪や凍結した路面などを走る場合や、緊急車両などの特定の条件下で認められています。しかし、それ以外の状況で使用した場合は、10万円以下の罰金となります。
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