もはや洋上のホテル!? 3階吹き抜け「さんふらわあさつま」の船内がスゴい! 大阪‐鹿児島13時間の船旅
- 乗りものニュース |

さんふらわあの伝統航路
商船三井さんふらわあが運航する、「大阪⇔志布志(鹿児島)航路」は、さんふらわあの関西航路で最長の航路です。「さんふらわあ」というフェリーブランドが誕生したのは、1970(昭和45)年ですが、最初の航路は名古屋~高知~鹿児島であり、鹿児島航路は「さんふらわあ」の最初が存在した伝統航路ともいえます。
「さんふらわあさつま」(安藤昌季撮影)
最初の5隻は「さんふらわあ5姉妹」と呼ばれ、それまでの国内フェリーとは一線を画したレストラン、ラウンジ、バー、プールなどの設備や、豪華な内装で話題となりました。
大阪~鹿児島航路は1974(昭和49)年に開設されたもので、「さんふらわあ11」は貴賓室や特等・貴賓室専用ラウンジを備え、竣工時「日本一豪華なフェリー」として話題となりました。
2018(平成30)年に就航した「さんふらわあさつま」「さんふらわあきりしま」も、充実した設備のフェリーです。総トン数1万3659トン、全長192m、全幅27m、航海速力23ノット、旅客定員709人、大型トラック121台、乗用車140台の搭載能力を持つ大型フェリーです。
船内のデザインコンセプトは「初めての経験 わくわくドキドキ さんふらわあのカジュアルクルーズ」として、船旅を楽しむ船とされました。
大部屋から豪華スイートまで多彩な船室
今回、鹿児島から大阪まで「さんふらわあさつま」に乗船しました。鹿児島の志布志港はJR志布志駅から徒歩で行けますが、列車の本数が少ないため、徒歩乗船はJR鹿児島中央駅(南ふ頭高速船ターミナル)からの連絡バス「さんふらわあライナー」が便利です。
取材として日中に乗船して船内設備を見せていただきます。客室は、安価な「ツーリスト」から最上級の「スイート」まで7等級に分かれており、それぞれにバリエーションがあります。
「ツーリスト」は大部屋形式で、65cm幅のマットがあります。個別のハンガー、そしてコンセントがあるのは2018年の船らしいです。なお、個室化も検討されましたが、大部屋も一定の需要があったため残されました。バリアフリータイプと、通常タイプがあります。
その上のクラスが「プライベートベッド」です。寝台ごとにカーテンで区切られた開放船室ですが、変わっているのはグループ用4人区画が1室あることです。
寝台幅は85cmとゆったり。テレビやハンガーもあります。なお、グループ区画には洗面台やゴミ箱も備わり、等級が一つ上と感じられます。
名前が似ている「プライベートシングル」は、半個室型の1人区画。テレビ、ハンガー、ティッシュ、ゴミ箱、靴ベラ、コンセント、スリッパ、イヤホンが備わります。「さんふらわあ」らしさは、洗面台などがなくても「ロゴ入りタオル」「歯ブラシ」が備わることです。
完全に個室となるのは1人用の「スタンダードシングル」です。付属品は「プライベートシングル」と同じですが、テーブルとチェアがあり、個室となっています。
1~2人用個室の「スーペリア」はグレードが上がり、シャワー、トイレ、冷蔵庫も設備に加わります。
実際に乗船! 「デラックス」と「スイート」
上級クラスの「デラックス」は、2~4人用個室。「和室」「ウィズペット」「洋室」の3種類があります。設備面は「スーペリア」とそれほど変わりませんが、部屋の広さが2倍前後あり、応接セットや側窓、茶器セット、空気清浄機が備わります。
期間限定で1人利用ができたため予約しましたが、枕がとても柔らかく、寝心地良好な寝台に好感を持ちました。
最上級クラスの「スイート」は、通常タイプとバリアフリータイプが存在します。バス・トイレが備わる豪華な個室で、通常タイプにはバルコニーも付いています。バスルームの浴槽が広く、ゆったり入浴できました。
通常は1人利用不可ですが、乗船時に空室があったため、船内での等級変更で「スイート」を利用しました。個室内22.9平方メートル、バルコニー8.6平方メートルと、とにかく広く、持ち余すほどの空間。内装もオシャレで、「さんふらわあ」ブランドの矜持を感じます。
ただ、大阪到着は朝7時台なので、バルコニーはそれほど利用時間がありませんでした。到着が8時55分の鹿児島行きで真価を発揮しそうです。
パブリックスペースは、ホテルのロビーのような「プロムナード」、ショップ、自販機スペース、キッズルーム、ペットルーム、ドッグラン、ゲームコーナー、コインランドリー、ベビールーム、展望大浴場と充実。
レストランはバイキング形式で、夕食2400円、朝食900円です。メニュー数、料理の質ともに充実していますが、「さんふらわあ」の関西航路らしく、「テイクアウトメニュー」が充実しているのが、他社には見られないサービスといえます。
なお、エントランスは3フロア吹き抜けのアトリウムとなっており、天井にプロジェクションマッピングの映像を流せます。乗船当日は放送で呼びかけ、多くの人が映像美を楽しんでいました。
2026年1月の水曜に乗船しましたが、当日の「さんふらわあさつま」は、一般客100人、トラック客90人を乗せていました。平日でも家族連れの姿も見られ、幅広い層が利用していることがうかがえました。
大阪のさんふらわあターミナルには、定刻の7時40分に到着。無料の連絡バスが待っています。13時間45分の船旅でしたが、揺れも少なく、とても快適な時間を過ごせました。
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