夏休みだけで数十万のお金が……。インターナショナルスクールの“リアル”なお金事情をインターママに聞いた
- マイナビウーマン |

子どもの国際感覚を育てたいと思ったときに、候補の一つに挙がるインターナショナルスクール。今回は子ども2人がインターに通うYさんにインタビュー。「とにかくお金がかかる」という印象があるインターをあえて選んだ理由やメリット・デメリット、学費以外の出費など、経験者だからこそ知る話をたっぷり聞きました。
⚫︎Y家の基本情報
ママ(Yさん):会社員
パパ:会社員
長男:小学2年生/1歳の頃よりインターナショナルスクールのプリスクールに通い、現在は小学部に在籍中
次男:4歳/長男と同じプリスクールに通う
三男:0歳
新卒採用担当の経験で感じた、日本のトップ大学と海外との差
――本日は、インターナショナルスクールに通うお子さんの教育費についてお伺いします。ご夫婦でどのような教育方針を持っているのでしょうか。
Yさん 長男が1歳のときからインターナショナルスクールのプリスクールに通わせており、現在は小学2年生。将来的には国内外を問わず、臆することなく自分のやりたいことに挑戦できる人になってほしい、という願いが私たち夫婦の根底にあります。
――お子さんをインターナショナルスクールに通わせようと決めたきっかけは、Yさんの過去のお仕事にあったそうですね。
Yさん 以前は、会社の人事部門で新卒採用を担当していました。ハーバード大学やMITといった海外の名門大学を回る中で、日本人の正規留学生と話をする機会が多くありました。日本の中でも間違いなくトップレベルの能力を持っている彼らですが、その環境に甘んじず、世界基準で通じる能力・知識の習得を目指して日々勉強している。見据えるゴールの高さや謙虚さ、並々ならぬ勉強量に圧倒されました。
この経験から、現行の日本の教育システムでは身につきにくいグローバルスタンダード教育を、我が子にも与えてあげたいと強く思うようになったのです。
英語力だけではない、インターに通わせる本当の理由
――英語以外のインターナショナルスクールの魅力は何でしょう?
Yさん はい。英語は、中学や高校からでも勉強すればある程度できるようになります。しかし「世界の中で自分はどういう存在なのか」「多様な人種の友達と一緒に過ごす中で、自分のアイデンティティをどう確立していくか」といった感覚は、英語を勉強するだけでは身につきません。
――日本の教育では、どうしても「みんなと同じ」を求められる傾向がある中で、インターナショナルスクールは多様な環境を提供してくれると。
Yさん 幼い頃からいろいろな考え方や人種、文化に触れることで、「誰かにとっては正解なことも、ほかの誰かにとっては正解でないこともある。そのうえで、自分はこう思う」という軸を自分で作っていってほしい。そう思って、インターナショナルスクールへの入学を決めました。
高額な学費も「納得!」の充実した教育内容
――インターナショナルスクールの学費は、一般的に高額なイメージがあります。実際、長男さんの学費は年間で約250万円かかるとのことですが。
Yさん はい。でも、息子が通うインターは格安だと思います。有名なインターナショナルスクールの中には、年間500万円以上かかる学校も少なくないので。
――インターの授業内容には、納得されているのですね。
Yさん 通わせているインターの学費は、授業内容と比べると非常にリーズナブルだと感じています。もちろん、家の近所のインターもいくつか見学しましたが、正直500万円もかけて通わせるほどの授業内容なのか、と疑問に思うこともありました。今の学校は、教育方針にも共感できる部分が多く、費用対効果が高いと感じています。
――今のインターを選んだもう一つの決め手は、「日本人の比率」だったそうですね。
Yさん せっかくインターに通わせるなら、日本人の比率が高すぎるとあまり意味がないと思っていました。先生が外国人でも、クラスメイトが日本人ばかりだと、どうしても日本人的な価値観に触れることが多くなってしまい、多様な価値観に触れる機会が少なくなります。今の学校は、クラスの半分ほどが外国籍の子どもたちなので、子どもたち同士で自然と多様な価値観に触れる雰囲気ができあがっています。この環境がとても良いなと感じています。
学費だけじゃない! インターの落とし穴は長期休みにある!?
――お子さんたちの習い事の費用はどうですか?
Yさん 長男はオンラインロボット&プログラミング教室や、サッカー、バイオリンで月に6万5千円、次男もオンライン英会話、公文、サッカーで月に3万5千円ほどかかっています。
――けっこうな額ですね……! さらにYさんが「予想以上にお金がかかる」と感じているのが、長期休暇中の費用だそうですが。
Yさん インターナショナルスクールは、日本の学校に比べて夏休みや冬休みが非常に長いです。私たち夫婦は共働きなので、その期間はサマースクールや一時預かりの場所を探さなければなりません。サマースクールは週単位で申し込みますが、有名なところだと1週間で10万円以上。夏休みが2ヶ月半近くあるので、仮に夏休み期間中すべて通うとなると、サマースクール代だけで何十万円も飛んでいってしまいます……。
――学費に加えて、長期休暇中の費用や習い事代も積み重なると、当初の見積もりをはるかに上回るわけですね。ご夫婦でどのように負担されているのですか?
Yさん トータルで子どもにかかる費用は家計の3分の1ほどを占めていますが、私たち夫婦は教育費を完全に「別財布」にしています。夫が長男の教育費を、私が次男の教育費をそれぞれ負担し、家計全体でバランスを取っています。
――将来の教育資金に備えて、NISAなどを活用した資産運用も行っているそうですね。
Yさん はい。子どもたちの教育のためにお金をかける分、親自身の贅沢は控えるようにしています。と言っても、毎日もやししか食べないわけではありませんが(笑)。休日の外出は無料のイベントを探したり、公園で遊んだりと、なるべくお金をかけずに楽しむ工夫をしています。
プリスクールからインターに通う場合に知っておきたいこと
――最後に、これから子どもをインターナショナルスクールに通わせようと考えている保護者に向けて、アドバイスをお願いします。
Yさん インターのプリスクールに通わせる場合、スクールが国や自治体の補助の対象施設であれば比較的出費を抑えられます。そうした理由から、気軽にプリスクールに通わせる家庭も多いように感じます。しかし、子どもをグローバルな環境で育てることを重視するのであれば、そのままインターの小学校に進むことも視野に入れておくことが大切だと思います。
――グローバルな環境・多様な価値観が当たり前のプリスクールから日本の学校に戻ってしまうと、プリスクールで得た価値観を生かしたり、伸ばしたりできる機会が減ってしまいますものね。
Yさん 小学校に上がると自治体などの補助がなくなるので、インターの学費が格段に上がります。そのため、プリスクールの費用だけでなく、小学校に通わせる学費を払い続けられるかどうかを事前にしっかり検討しておくことをおすすめします。私の周りでも、プリスクールまではインターに通わせたけれど、小学校の学費で悩んでいる方が多いので。
グローバルな人材育成には、お金も労力もかかるけれど、それ以上に得られるものが大きいと感じています。我が家の事例が、インターナショナルスクールに興味がある方の参考になればうれしいです!
(取材・文:マイナビ子育て編集部)
実は損している?
ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。
ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。
運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?
簡単無料登録はこちらYOUの気持ち聞かせてよ!
いいね | ![]() |
|
---|---|---|
ムカムカ | ![]() |
|
悲しい | ![]() |
|
ふ〜ん | ![]() |