「推しカラー」販売、「推しカフェ」展開 市場拡大で“推し活疲れ” 体験者が考える“負の側面”
- オトナンサー |

日々、“推し活”を楽しんでいる人は多いのではないでしょうか。街中を見回しても、バッグに推しの写真を付けていたり、推しのアクリルスタンドと一緒に写真を撮影している人は珍しい存在ではありません。年々、“推し活市場”が拡大している今、推しに会うために全国を駆け巡っている筆者が、“推し活市場”の拡大と、その裏側にある“負の側面”について考えてみました。
ファン心理を利用した巧みな商品開発 チケット代や遠征費以外にも多額のお金が消える
“推し活”関連の物販およびメディア運営を行っているOshicoco(東京都渋谷区)と、マーケティングソリューションを提供するCDG(同千代田区)が共同で2025年1月16~23日に行った「第2回 推し活実態アンケート調査」によると、15~69歳の男女2万3069人から得た回答として、1年間における推し活出費の平均額は約25万円ということが判明したとのことです。「公式グッズ」が30.7%と最も高く、次いで、「チケット」が29.7%、「遠征」が23%、「CD」が17.5%、「応援グッズ・収納グッズ」が11.4%と続いていました。
「公式グッズ」が最も多かったというのは、ファンは同じグッズを「使う用」と「保存用」で複数購入する傾向があり、こういった購入パターンも費用内訳の大きな割合を占めている要因だと考えられます。また、「チケット代」は推しに会うために必要な費用ですので、会いに行ける推しの場合は必須の出費項目となります。
筆者が“推し活”をしていて、じわじわと負担になると感じる項目は同調査にも入っていた「応援グッズ・収納グッズ」、そして「ネイル・服・美容・ヘアセット」(同調査で5.5%)だと思います。フォトケース、「痛バッグ(痛バ)」、缶バッジカバーなど、推し活アイテムが充実しています。これらの金額は100円~1000円程度ですが、気軽に購入できる分、気付いたころにはかなりの金額を費やしていることもあります。
さらに、推し活女子の心を掴んでいるのがヘアセット専門サロンです。アニメキャラクターのようなキュートなヘアスタイルに3~4000円程度で仕上げてもらえるのも魅力になっています。とはいえ、推しに会いに行く度に利用していれば、年間の支出額は大きくなります。
また、同調査における推し活にかけた費用の内訳に占める割合は小さいものの、「コラボカフェ」も人気沸騰中です。例えば、東京や大阪などで期間限定で営業している「ちいかわラーメン 豚」は連日大盛況となっています。
そして、さまざまなアイテムにおけるオタクの購買意欲を高めているのが、推しカラーだと思います。単なる無地のアイテムであっても、「推しカラー」と表記されているだけで、つい購入してしまうのがファン心理。人気アイドルグループのメンバーカラーに合わせて、同じカラーの洋服を着たり、カフェで同じカラーのドリンクをオーダーして、推しの写真と一緒に撮影することもあるでしょう。
推し活の人間関係にちょっぴり疲弊 自然と形成される人間関係
筆者が推し活をしている中で、お金に次いで、悩みの種となっているのが人間関係です。劇場やイベント会場などで人間関係を構築する必要はないものの、熱心なファンはほとんどのイベントに参加しているため、顔見知りになることがよくあります。
推しが何十年も変わらない人も珍しくないため、推し活の人間関係はクラスメートや職場の同僚との関係よりも長く続くことがあります。このため、目立った言動をしてしまうと、その後の推し活がストレスになることも。
ファンは推しとの時間を大切にしているため、周囲に意図せずとも迷惑をかけてしまうと、恨みや不満を何十年も抱かれることがあります。会場で嫌みを聞こえるように言われることもあります。さらに、自分の言動がSNSでバズってしまうことも。推しについて「X」で調べていると、自分や友人の悪口を目にしてしまうこともまれにあったりします。
また、推しに関連するグッズが絶え間なく新発売されると、SNSなどでは「もう出さないで」「いくら買ってもキリがない」といった“悲鳴”とも取れるような声も見られます。
推しは家族でも友人でもない...自分の人生を生きることを忘れないで
推し活をしている人の中には世間が老後資金や子どもの進学費用を心配している中で、推し関連の目先の出費を心配をしている人は多いと思います。余剰資金を推し活にほぼすべてまわし、とことん楽しむのも数ある生き方の一つですが、夜行バスやカプセルホテルを利用し、浮いたお金を将来のための貯蓄にまわすなどの工夫も必要です。
個人的な意見であるものの、推し活ムーブメントが広がる社会では、“結婚したい”や“子どもを生みたい”という欲求が湧きにくいように思います。推しに時間もお金も費やしていれば、恋をする余裕はありませんし、孤独感も満たされます。また、推しを“育成”しているという気持ちが無意識のうちにでもあれば母性本能が満たされ、子どもがほしいという気持ちに気付きにくくなるものです。
ある日ふと現実を見つめた時に、これまでの生き方を後悔しないよう、慎重に生きることも考えておかないといけないのではないでしょうか。
西田梨紗
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