「夢を裏切れない…」高額なクリスマスプレゼントをリクエストされたら、どう乗り切る?親たちのホンネを調査
- マイナビウーマン |
子どもたちが楽しみにしているクリスマス。一番の盛り上がりはプレゼントを開ける瞬間でしょう。サンタを信じている子もいない子も、1年間のごほうびに大喜び。しかし、親としては、出費がかさむ年末年始の家計を思うと悩ましい面も。今回は、クリスマスプレゼントの予算事情と予算をオーバーしたときの対応をアンケートで調査しました。
お子様のクリスマスプレゼントの予算はいくらですか?
長子が3~6歳(未就学)
各家庭のクリスマスプレゼントの予算を長子の年齢別にまとめてみました。
まだお子さんが小さい家庭では、プレゼントの予算は抑えめです。もっとも多い回答は「3,000円~5,000円未満」(29%)でした。
4歳、5歳ともなれば、子どもたちは今欲しいものをはっきり主張してきます。しかし、この年齢の子どもたちは好奇心旺盛で、飽きるのが早いという面も否めません。あまり高いものはちょっと……と躊躇してしまいますね。
長子が小学1~3年生
長子が小学1~3年生の家庭では、3,000円未満が減り、2万円以上の予算をつけている層があらわれてきます。これは、小学生になると携帯ゲーム機やタブレットなど、高額な商品を希望するケースが出てくることが要因だと考えられます。
もっとも、上位3つの価格帯は小学1~3年生と3~6歳(未就学)で同様であり、「3,000円~5,000円未満」「5,000円~7,000円未満」「7,000円~1万円未満」です。これらを合わせた割合は小学1~3年生69%、と3~6歳(未就学)75%と大きな変化はありませんでした。
長子が小学4~6年生
長子が4~6年生の家庭でも、やはり上位3つの価格帯は変化がありません。ただし、「3,000円未満」が1%とごくわずかになるとともに、意外にも、2万円以上の予算をつけている家庭も見られなくなります。
おそらく、あえて予算を決めない方向へシフトした層と、お小遣い制で子どもが欲しいものを買える層、子どもがサンタを信じなくなった層などが混在しているのではないかと考えられます。
これまでに、お子様のクリスマスプレゼントが予算オーバーになったことはありますか?
クリスマスプレゼントの予算がオーバーした経験のある家庭は48%でした。予算内におさめている家庭は30%、そもそも予算を決めていない家庭は22%もあります。
予算を決めていない家庭の多くは「本当に欲しいものをあげたい」と考えているようです。
また、全体では「予算オーバーしたからプレゼントの内容を変えた」という声は見当たりませんでした。
ゲーム関係はオーバーしがち
●ゲーム機が欲しいと言われ、予算オーバーだったのですが、来年からのお小遣いを少なくする約束でOKしました。(女性/40歳/専業主婦)
●ゲーム機本体とソフトを購入したので、数万円かかってしまった。誕生日が11月なので、クリスマスプレゼントと誕生日プレゼントを一緒にして対処した。(男性/32歳/情報・IT/事務系専門職)
●最新のゲームソフトだったので予算自体はオーバーしましたが、クーポンやポイントでなるべく安く購入できるところを探しました。(女性/38歳/情報・IT/クリエイティブ職)
プレゼントに望まれるゲーム機、ゲームソフトは予算オーバーしがちです。そもそも本体価格が数万円しますので、予定していなかった家庭には大打撃でしょう。
しかし、ゲームが欲しいという年代の子どもたちの多くは、サンタはいないことを受け入れており、親子の交渉が可能なケースもあります。誕生日プレゼントとの合算、お年玉との合算などで乗り切っている家庭もありました。
夢を裏切れない
●子どものほしいと思っていたものが、クリスマス近くに変わったので。まだサンタさんを信じていたので上手く生活費を工面して、対処した。(女性/35歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
●親が買うプレゼントは高すぎるものはダメと言って止めているが、当人はクリスマスプレゼントはサンタから貰うつもりでいるので値段を気にせず選んでいるから。(女性/34歳/電力・ガス・石油/販売職・サービス系)
●毎年、サンタへ欲しい物を書いた手紙を書かせるのですが、予想以上の物が書かれていました。1年間がんばっていたので、予算オーバーでしたが買いました。(男性/41歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)
小さな子どもなら、親が誘導することで高額なプレゼントをあきらめてくれる場合もあります。
しかし、少し大きくなった子どもでサンタを信じている場合などは、そうもいきません。予算がオーバーしていても、せっかくの子どもの夢を壊すのはしのびなく、購入してあげている家庭がほとんどでした。
普段、むやみにおもちゃを買い与えていない家庭は、1年に1回のクリスマスは特別という意識が強いようです。
親からのひとことを添えて
●買う直前にこれもいいなぁと悩みだし、親の意見と子の意見を相談した結果、少しプレゼントをプラスしたのでオーバーしました。その分大切に使うことを約束しました。(女性/42歳/専業主婦)
●物ではなく体験で予算オーバーだったので、具体的な金額は言わなかったですが、これにもお金はかかっているからこの経験を大切にしてねと話しました。(女性/46歳/専業主婦)
●子どもに欲しい欲しいとお願いされたため。その代わりに勉強や私生活をがんばる事を約束しました。(男性/35歳/医療・福祉/専門職)
“交換条件”というわけではないのですが、親からのひとことを添えて予算オーバーを許容したという家庭もあります。「大切に使ってね」「これからも勉強をがんばるんだぞ」と、自分が子どものころに両親から声かけされた思い出がある人も、多いのではないでしょうか。
子どもにどこまで伝わるかはわかりませんが、お金を出す側としてはついつい言いたくなってしまうひとことです。
贈ってあげたい親心
●どうしてもプレゼントしたいものが予算オーバーな上、代替案がなかったから。予算は目安でしかないので、気にせずプレゼントした。(女性/37歳/専業主婦)
●子どもが欲しいおもちゃだけではなく、親が贈りたいボードゲームを買うことにしたため、予算を越えてしまいました。予算を越えた分は、祖父母からもらったお金で購入しました。(女性/37歳/医療・福祉/専門職)
●予算オーバーになっても、1年に1回のイベントなので、あまり深く気にしない。(女性/40歳/運輸・倉庫/物流)
普段から欲しいものをなんでも買ってあげているわけではないので、1年に1回の特別な機会として予算オーバーでも気にしない、という家庭もあります。
親のほうが、いま子どもに与えたいと思っているものを買ってあげて、ついつい予算オーバーというパターンもあるようです。ほかにも、祖父母の力を借りる、ポイントを利用する、ケーキの予算を削る、兄弟間で浮いた予算を流用する、など対処法はいろいろありました。
購入時期を見極めて
●欲しいものが変わった、下の子たちの予算が余ったのでそれをプラスした。(女性/38歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
●買おうと思っていた商品が売り切れてしまい、別の物に変えたので予算オーバーになりました。ですが子どもが欲しがっていた物なのでそのまま買いました。(女性/28歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
●人気商品で値段が上がっていたので、これ以上上がる前に、クリスマスよりだいぶ前でしたが早々に購入しました。基本的に一度決めた欲しいものを変えない性格の子でよかったです。(女性/41歳/情報・IT/技術職)
予算オーバーの原因が、購入時期だったという声もありました。クリスマス直前になると、人気商品は価格が上がったり、品薄になって手に入れにくくなります。
子どもの希望が直前に変わってしまうことも多いので、購入時期の見極めは非常に難しいのですが、適正価格で購入できる時期、セールの時期をチェックして予算オーバーを回避してください。
まとめ
クリスマスは、大人も子どももなんだかウキウキと心弾むイベントです。プレゼントは、贈る人の気持ちも温かくしてくれます。
「予算は気にしない!」と言えれば気持ちがよいですが、お金は有限です。高額なものは家族で使う、兄弟で共同のプレゼントにする、などみんなで楽しむことを前提にプレゼントする方法もあります。
クリスマス資金を1年かけて貯めておくと、いざというときに慌てないですむかもしれませんね。
マイナビ子育て調べ
調査日時:2023年11月16日
調査人数:365人(20~40代までのパパ・ママ)
(マイナビ子育て編集部)
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