「場の空気が一変!!」約600人のルーキー乗せたベテラン自衛艦の帰国行事 寒風吹く中で見つけた“ほっこり”とは?
- 乗りものニュース |

長らく日本を離れていた練習艦隊ようやく日本へ
去る11月12日、海上自衛隊横須賀基地で開催された、令和7年度の遠洋練習航海部隊の帰国行事を取材してきました。
2025年11月12日に海上自衛隊横須賀基地で行われた練習艦隊帰国行事の様子(乗りものニュース編集部撮影)。
約5か月にわたる大航海を終え、練習艦隊の初任幹部のみなさんが横須賀基地の逸見岸壁に帰ってきたのです。彼らは防衛大学校や一般大学を卒業したあと、広島県江田島市の幹部候補生学校でみっちり教育を受けます。そして修了式を終えると、家族との別れもそこそこに一直線で岸壁に待っている艦へと乗り込み、そのまま遠洋練習航海に出発します。
向かう先は国の内外、その期によって異なりますが、今回はパールハーバー、ブエノスアイレス、サンディエゴなど、北南米を中心とした7か国11寄港地をまわるルート。初めてパタゴニア水道を通過するという貴重な経験もあったそうです。
今回の遠洋練習航海は練習艦「かしま」と練習艦「しまかぜ」の2隻で行われました。「しまかぜ」は、はたかぜ型護衛艦の2番艦ですが、姉妹艦の「はたかぜ」がすでに退役しているので、かぜ型練習艦の唯一の現役として若手育成に尽力しています。
聞くところによると、「しまかぜ」が現役として自衛艦旗を掲げるのも、あとわずかだとか。来年現役であっても外国に行くことはないかもしれないそうで、最後の大仕事を終え、岸壁に帰ってきた姿はどこか誇らしげ。長旅の疲れを感じさせつつもやっぱり頼もしいシルエットでした。
さて、この日の横須賀は晴れていたものの、海風がえげつないレベルで冷たい……。しかし取材しているこちらが震えているなか、来賓を待つため整列している自衛官は一歩も動かず背筋を伸ばしていてさすがです。とはいえ、あとで海上自衛官である夫のやこさんに聞いたら「寒い日の行事はヒートテック2枚重ね」とのこと。それでも炎天下よりはマシだと言っていました。
この行事には家族も招待されており、整列前には上甲板の案内や歓談の時間も。和気あいあいとした空気の中ふと見上げると、総監部の屋上には隊員の名前を書いた横断幕を掲げて手を振る家族の姿を見つけちゃいました。皆、この帰りを心待ちにしていたんですね。
防衛副大臣の登場で場の空気が一変!
歓談タイムが終わって隊員たちが整列を始めると、次々と偉い人の車が到着。さっきとは打って変わってピリリとした空気が張り詰めます。送迎車はてっきり黒塗りの高級車ばかりかと思いきや、意外とカラフルでした。地元議員などは後援会のクルマで来ることも多いらしく、最近は「いかにも偉い人の車」みたいなのは減っているそうです。そんな時代かあ…としんみりしていたら、突然どこからか爆音が。
今回の遠洋練習航海にはタイ海軍の士官候補生も乗り込んでいた。中央の金ボタン8つの制服を纏っているのが当人(乗りものニュース編集部撮影)。
顔をあげると「かしま」のマストの向こうからヘリが近づいてくるじゃないですか。防衛副大臣はヘリで来場。いやはや、格が違いました。余談ですが、ヘリが来るときは消防車と救急車が待機しているので、イベントの時にヘリがくるかどうかはそれで判断できます。
こうして宮崎防衛副大臣や齋藤海上幕僚長、国会議員や市議会議員など、お歴々のみなさんが揃ったら式典がスタートします。
儀仗隊の栄誉礼や祝辞が続き、さっきまで寒さに負けそうだった初任幹部たちが一気に凛々しい表情に変わる瞬間が印象的でした。この若さで過酷な訓練と長い航海を乗り越えてきたんだと思うと、どうしても親目線になってしまって、ちょっと涙腺が刺激されます。
式典は約30分で終了し、宮崎副大臣は再びヘリで退場。家族が見送られたあと、艦に戻っていた隊員たちの帽振れが行われ、音楽隊の演奏する「軍艦」が岸壁に響きました。幹部たちは艦に一礼しながら退艦し、ここからはそれぞれ日本各地の部隊へ。広報の人によると次の赴任地は航海中のハワイ付近で発表されたそうで、遠くの部隊に決まった人は帰国したその足で、再び長距離移動となるのだとか。やこさんも異動のたびにバタバタしてますが、帰国行事もいわば人事異動なのでやっぱり慌ただしいんですね。
学校では厳しさに揉まれ、練習航海では荒波に揉まれ、大変なスタートを切った約580名の若い幹部たち。海の上で鍛えられた強さと優しさを胸に、これからの活躍を心から応援しています!
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