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地味だけど激アツ!「日本最大の自衛隊演習」で見た “新鋭の輸送艦”そろい踏み リアルな訓練の裏側

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  • 乗りものニュース
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全国規模で実施された「令和7年度自衛隊統合演習」の一環で、大分港にさまざまな輸送艦やフェリーが自衛官や各種車両・装備を載せて来航しました。なかでも注目は就役したばかりの輸送艦2隻。その訓練を取材しました。

日本最大級の実働演習「令和7年度自衛隊統合演習」

 防衛省は2025年10月20日から31日にかけて、全国規模で「令和7年度自衛隊統合演習」(07JX)を実施しています。陸・海・空の三自衛隊が一体となって行うこの演習は、統合運用能力の向上を目的とした大規模な実動訓練です。2006年度に統合運用体制へ移行して以来、今年で18回目。実際に部隊が展開する「実動演習」としては10回目にあたります。

Large figure1 gallery36輸送艦「にほんばれ」から降ろされる中部方面特科連隊の車列。画像に写るのは155mmりゅう弾砲FH-70を牽引する中砲けん引車(伊藤洋平撮影)。

 演習は全国の自衛隊基地や在日米軍施設、民間の空港や港湾、さらに周辺海域や空域などを舞台に行われています。自衛隊からは約5万2300人、車両約4180両、艦艇約60隻、航空機約310機が参加。さらにアメリカ軍とオーストラリア軍からも約6100人が加わり、日米豪3か国による連携強化と相互運用性の確認が行われています。

 今回の演習は、複雑化する安全保障環境に対応するための即応力と実行力を高めることを狙いとしており、まさに「統合防衛力の総点検」といえる内容です。

 特徴的なのは、従来の陸・海・空の枠を超え、宇宙・サイバー・電磁波といった新領域にも対応する訓練が含まれている点です。今年3月に発足した「統合作戦司令部」が初めて本格的に指揮を執る演習でもあり、指揮系統や判断プロセスの検証も大きなテーマになっています。

 防衛省は今年度、観閲式や観艦式などの式典を中止し、訓練への集中を優先。訓練時間の確保と部隊の即応力向上を図る方針です。これを受け、自衛隊制服組トップの内倉浩昭統合幕僚長は「戦後で最も厳しい安全保障環境の中で、国民の命と平和な暮らしを守るため、実戦的な演練を重ねていく」と記者会見で述べていました。

民間船や新部隊の姿も「実戦級の物資輸送」

 今回の演習では、全国でさまざまな訓練が展開されていますが、注目を集めたのが大分県で実施された統合後方運用、すなわち「物資輸送訓練」です。実戦を想定し、装備品や弾薬を効率的かつ安全に運ぶ能力を高めるもので、陸上自衛隊西部方面隊を中心に大きく分けて3種類の輸送訓練が行われました。

Large figure2 gallery37大分港に入港する「ナッチャンWorld」(伊藤洋平撮影)。

 最初の訓練では、北海道の苫小牧港から大分港へ、PFI(民間資金活用)契約による高速船「ナッチャンWorld」を使った弾薬コンテナの輸送が行われました。民間のレンタルトレーラーを使い、到着後は自衛隊の輸送隊が大分分屯地まで運搬。実際の物流と同じ手順を踏みながら、民間資源の活用方法を検証しました。ちなみに、「ナッチャンWorld」は2025年12月で契約終了予定のため、今回が自衛隊演習への“最後の出番”になる見込みです。

 続く訓練では、今年3月に新たに編成された「自衛隊海上輸送群」が初の実働演習を行いました。この組織は、陸・海・空の隊員が協力して海上輸送を担う新部隊で、広島県呉市の海自基地を拠点にしています。

 演習では、輸送艦「ようこう」と「にほんばれ」が大分港と別府港に寄港し、コンテナの積み降ろしを実施。クレーンやフォークリフトを使った荷役作業のほか、155mmりゅう弾砲FH-70の積載・卸下訓練も行われました。波に揺れる艦首ランプへ火砲を慎重に誘導する隊員たちの姿は、まさに実戦さながらの緊張感に包まれていました。

実弾も搭載! 進化する民間輸送協力

 第3の訓練では、チャーターした壱岐対馬フェリー「みかさ」を使って装備品と実弾を輸送しました。仙台港では第4地対艦ミサイル連隊が88式地対艦誘導弾を、大分港では第5と第8の両地対艦ミサイル連隊が12式地対艦誘導弾を積載。車体には火薬類を示す「マル火」マークが掲示されていたからか、現場には緊張感が漂っていました。

Large figure3 gallery38壱岐対馬フェリー「みかさ」に積み込まれる第8地対艦ミサイル連隊の12式地対艦誘導弾の発射装置。後退で積載されている(伊藤洋平撮影)。

 フェリーはその後、奄美大島の名瀬港に向けて出港し、到着後は瀬戸内分屯地まで移動してミサイル展開訓練を実施。長距離輸送から即応展開までを一連の流れで確認しています。

 こうした訓練は、実際の有事における島しょ防衛や、補給路維持を想定した重要なものです。民間船舶や港湾施設を活用することで、平時からの連携体制を確認し、輸送能力の向上と地域との協力強化を図っています。防衛省は、今後もこうした実働演習を通じて、官民一体の防衛体制を整備していく方針です。

 令和7年度自衛隊統合演習(07JX)は、単なる軍事訓練にとどまらず、日本の防衛力がどのように進化していくのかを示す重要な節目となりました。多国間連携の深化、新領域への対応力強化、民間との協働といった課題に取り組む07JXの成果は、今後の防衛戦略にも大きく影響を与えることになりそうです。

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