時代が豪華車両を生んだ!? 「乗ったらそこは伊豆」なJR特急は、何が特別だったか
- 乗りものニュース |

「スーパービュー踊り子」誕生前夜
特急列車が静岡の伊豆に向けて走り出したのは、1969(昭和44)年のこと。この157系電車の特急「あまぎ」は1981(昭和56)年、特急「踊り子」となり、車両も183系・185系電車が投入されましたが、車両自体はそれまでの国鉄特急車と大きく変わらず、特別感もありませんでした。
JR東日本251系電車の特急「スーパービュー踊り子」(安藤昌季撮影)
特別仕様の車両が初めて投入されたのは、1983(昭和58)年の「お座敷踊り子」です。81系お座敷客車による運転は、旧型客車による最後の「特急」としても人気でした。翌年には、展望車や個室を備えた欧風客車「サロンエクスプレス東京」で臨時列車を運行。ラウンジカーではビュフェ営業も行われました。
1985(昭和60)年、伊豆急行が、普通列車用ながらも展望席や窓向き座席を備えた豪華な2100系電車「リゾート21」を登場させ、魅力ある車両で集客実績を上げました。
こういった流れの中で1990(平成2)年に登場したのが、特急「スーパービュー踊り子」の251系電車です。デザインのメインテーマは「列車に乗ったらそこは伊豆」。「リゾート21」に触発されて展望・豪華仕様の特急形電車として設計されました。
トータルデザインコンセプトは「ハイクオリティ・ドリーム」、外観は「ダイナミズム・ときめき」、内装は「ラグジュアランス・極めて快適な」とされました。バブル期の豪華路線の極致のような車両だったのです。
バブル期が生んだ豪華特急
車両は限界に近い大きさ。グリーン車は2階建てで、個室、展望席、専用ラウンジを備えた超豪華仕様。座席は1+2列の大型で、レッグレストも付いていました。前後の間隔は、新幹線グリーン車の1160mmを上回る1300mmです。
グリーン個室は階下に配置されていました。座席は電動リクライニング式で、大型テーブルやテレビ、ビデオデッキまで備えられていました。
展望席は座席間隔1000mmの非リクライニング座席で、階段状に3列配置されています。東京行き上り列車だと後ろ向きに座ることになる、最前列以外は前面展望が見えにくいなど、グリーン車としてはやや疑問が残る設備でした(後のリニューアルで座席数を減らして改善されています)。
また、階下にはフリースペースのラウンジが設けられていました。ビュッフェのような機能もあり、きちんとした食器でカレーライスや飲み物が提供されるラグジュアリーなスペースでした。
2号車のメインエントランスは、まるでホテルのフロントのような雰囲気のカウンターがあり、特別な列車であることを印象付ける演出となっていました。
普通車も側窓の高さが1440mmと特大で、かさ上げされた床を含めて、まさに「スーパービュー」でした。座席間隔1000mmの「カスタムシート」を備えていましたが、リクライニング機能のない回転クロスシートでした。第二次車では座面スライド機能付きに改良されています。
インアームテーブルがないため、グループ利用では使いにくい座席でしたが、これは「グループユニット」と名付けられたセミコンパートメントがあったからです。
こちらはリクライニングしないソファ型ボックスシートで、大型テーブルを備えていました。
5号車には比較的大型の売店、10号車階下にはフリースペース「子ども室」があり、デッキ寄りには授乳室として使える個室も備えられていました。
10号車の先頭部分は展望席でした。座席を4列配置にしたため、座席間隔は810mmと狭く、前面展望は限定的でした。
251系で類を見ない特徴が「2両で1か所」を基本とした側扉配置でした。各車両に扉はありますが、窓のない扉は「ホームライナー」運用以外では、使用されない構造となっていました。
改良を重ねた251系
251系は特急「スーパービュー踊り子」としてデビューし、大好評で迎えられました。増発のため、1992(平成4)年に第2次車が登場します。展望性改善のため、運転席と客席との仕切り枠をなくしたほか、フロントガラスを大きくするなどの改良が図られました。
グリーン個室も液晶テレビになり、出入り口側にはカーテンが追加されています。また、前述のとおり、普通車座席の改良もこの第2次車から行われました。
2002(平成14)年から、251系のリニューアルが行われます。外部塗装は変更され、普通車座席はインアームテーブル付きのリクライニングシートに更新されました。座面スライド機能も備えられ、大幅に快適性が向上しました。
展望席も4列から3列配置に変更され、窓配置と座席位置のずれは解消されました。最前列以外では前面展望は限定的でしたが、座席自体は他の普通車と同じ仕様となり、セミコンパートメントはなくなりました。
グリーン車は、モケット交換とグリーン個室からのビデオデッキ撤去くらいでしたが、2007(平成19)年には展望席が3列から2列配置に変更され、座席間隔は1300mmとなりました。リクライニングも可能となりましたが、最前列の床をかさ上げした構造のため、最前列でも前面展望はあまり良好とは言えない席となりました。
251系は2020(令和2)年に引退しました。交通バリアフリー法が存在する現在では、階段や段差の多いこのような構造の車両は、設計自体が難しいものとなっているでしょう。後継のE261系「サフィール踊り子」とは、また別の魅力がある車両でした。保存車両が存在しないことが惜しまれるほど、印象深い名車であったといえるでしょう。
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