【防犯】声かけ事案は「下校時間」に多発…午後5時前に暗くなる《秋の下校時間》に子どもを犯罪からどう守るか
- オトナンサー |

秋から冬にかけて日没が早まり、午後5時前には暗くなってしまう日も少なくありません。この時間帯は子どもたちの下校時間と重なることで、事故や不審者との遭遇といったリスクが高まります。
警察の統計でも、こうした傾向は裏付けられています。大阪府警「令和6年中における子供に対する声掛け等事案の認知状況(13歳未満の子供対象)」によると、午後3時から午後5時台に子どもへの声かけなどの事案が多発しており、発生場所の75%を占めているのは「道路上」とされています。
夕方の暗がりは、大人の目が届きにくく、不審者が子どもに接近しやすい時間帯です。特に秋以降はあっという間に暗くなり、危険が増します。人通りの少ない場所では不審者と遭遇する危険もあります。また、暗い道ではドライバーから子どもが見えにくく、交通事故のリスクも高まります。日没前後の時間帯は事故と犯罪の両方に注意が必要になるのです。
「寄り道を避ける」「街灯のある道を選ぶ」「暗くなる前に帰宅する」……こうした基本行動を徹底することが、子どもの安全につながります。
今回は、こども見守りGPSサービス「まもサーチ」の立ち上げに携わり、テクノロジーを活用した社会課題の解決に向けた啓発活動に取り組むBBSS(東京都港区)の永井淳一さんが、日没が早い季節に大人が意識すべき「子どもを守る秋の防犯」について解説します。
家庭でのルールづくりに重要なこと
防犯の第一歩は、家庭で「わが家のルール」を子どもと一緒に決めることです。ルールは、守りやすく、子ども自身が理解できる内容にすることが大切です。
【基本ルールの例】
◯寄り道をしないで帰る
特に秋冬は暗くなる前に帰宅するようにしましょう。
◯なるべく複数人で一緒に下校する
子どもが一人でいるときに被害に遭う割合が高いため、友達などと複数人で下校するのが安全です。
◯危険を感じたら逃げる・大声を出す
ためらわずに「助けて!」と叫び、近くのコンビニや家に駆け込みましょう。
◯安全な道を選ぶ
遠回りでも街灯があり、人通りの多い通りを選びましょう。
◯帰宅したら必ず「ただいま」の連絡をする
連絡ルールを徹底しておくことで、何かあった際に保護者がすぐ気付くことができます。
また、ルールは一方的に押しつけるのではなく、子どもと一緒に「なぜ必要か」を話し合って決めることが大切です。例えば「どうして寄り道をしない方がいいの?」「暗い道だとどんな危険があると思う?」と問いかけ、子どもが自分で考えて答えるよう促すと、理解が深まります。
さらに、通学路や遊び場の周辺を実際に一緒に歩き、「この道は人が少ないから避けよう」「『こども110番の家』はここにあるんだね」などと確認すると、子どもも納得しやすくなります。
警察庁の「登下校防犯プラン」でも、家庭・学校・地域が連携し、登下校を見守る仕組みづくりを推奨しています。家庭でのルールづくりはその大切な一部です。
最新の防犯グッズを活用した見守り
近年は、防犯機能を備えたGPS端末やスマートフォンアプリが広く普及しています。特に、いわゆる「子ども見守りGPS」はバッテリー性能や位置情報の精度が大きく向上しています。
最近のモデルでは、バッテリー持ち優先モードを利用することで、1回の充電で最長2カ月持続するものもあり、日常的に充電する手間が大幅に減りました。また、LTE通信網や衛星測位システムに加え、屋内や地下など衛星電波が届きにくい環境ではWi-Fiを利用して位置を更新するなど、より確実に位置情報を取得できるようになっています。
【見守りGPSのメリット】
(1)現在地がすぐに分かる
学校や塾から帰る途中、アプリで位置情報を確認できれば「今どこにいるのかな?」という不安が軽減されます。
(2)行動パターンが把握できる
毎日の下校ルートや帰宅時間が“見える化”され、「危ない場所で遊んでいないか」など、リスクに早めに気付けます。
(3)緊急時の手掛かりに
もしトラブルに巻き込まれた場合も、位置情報を手掛かりに迅速な対応が可能になります。
(4)不審者情報を事前に把握
不審者情報を確認できる機能がついている場合、子どもの帰宅経路範囲内での不審者情報を知ることができ、危険の回避につながります。
(5)スマートフォンを持たせなくても利用できる
通話やネット機能がないタイプもあり、「子どもにスマートフォンを持たせるにはまだ早い」と感じている家庭でも利用できます。
こうした防犯グッズは「保護者の不安を減らす」だけでなく、子どもにとっても「常に誰かが見てくれている」という安心感につながります。ただし、防犯グッズを購入しただけで満足していてはいけません。親子で使い方やルールを確認し、いざというときに活用できるようにしておくことが大切です。
登下校時の安全対策は、家庭だけで完結するものではありません。学校や地域の見守り活動と連携し、家庭でのルールと防犯ツールを組み合わせることで、より安心できる環境が整います。
子どもの成長と共にルールを見直し、時代に合わせて防犯対策を更新していくことが、これからの「安心登下校」に欠かせない取り組みといえるでしょう。
オトナンサー編集部
実は損している?
ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。
ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。
運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?
簡単無料登録はこちらYOUの気持ち聞かせてよ!
| いいね | ![]() |
|
|---|---|---|
| ムカムカ | ![]() |
|
| 悲しい | ![]() |
|
| ふ〜ん | ![]() |







