1円スマホって結局お得なの? 気になる仕組みを解説
- マイナビウーマン |

今回のお悩み「1円スマホって結局お得なの? 仕組みを教えて!」
スマホの買い換えを検討している中で、“1円スマホ”が気になっています。ただ、安すぎて正直怪しい……これってどういう仕組みですか? 本当に1円でスマホが買えるのでしょうか?(30代前半/広告)
最近よく目にする“1円スマホ”って、安すぎてちょっと心配になりますよね。一見お得に見えても、仕組みや条件を理解していないと損してしまうこともあります。今回は、いま主流となっている“1円スマホ”の仕組みをわかりやすく解説します。
■1円スマホの今と昔。3つのタイプをまとめて整理
現在の“1円スマホ”を正しく理解するには、過去の1円スマホとの違いを知っておくことが大切です。ここでは、時代ごとに登場した3つのパターンを順に見ていきましょう。
◇今は廃止の“実質1円”
最も古い1円スマホは「実質1円」。たとえば定価96,000円のスマホを24回払いにして端末代は月々4,000円。同時に通信料から月3,999円の割引を受けることで、差し引きで端末代金の負担が月々1円に見えるようにしていたのです。
表面上は“月々1円で買えている”ように見せながら、途中で解約したり他社に乗り換えたりすると通信料に対する割引が止まるため「乗り換えをしづらくする」縛りでもあったのです。
ただ、仕組みが複雑で「どこが安くなっているのか分かりづらい」と感じる声が多く、2019年に総務省がこの販売方法を禁止。それ以降、「実質1円」という売り方はなくなりました。
◇安価な機種でできる“一括1円”
「実質1円」と同じ時期から行われていた、もうひとつの1円スマホが「一括1円」。これは、たとえば定価10万円の端末を他社から乗り換える人に対して販売店が99,999円値引きし、「一括1円」で販売するという仕組みです。
分割払いではなく、一度に支払うだけで端末を購入できるため、見た目の仕組みはシンプル。しかし実際には、高額な料金プランの契約や複数の有料オプション加入を条件にしているケースも多く、通信費を含めると負担が増えることもありました。
さらに、大手キャリアによる過度な値引き競争が問題視され、こちらも2019年に総務省が端末の値引き額に上限(おおむね22,000円)を設定。このため、高額モデルで「一括1円」を実現するのは難しくなりましたが、比較的安価な機種では、いまも法律の範囲内で行われています。
◇現在の1円スマホとは?
そして、現在の主流となっているのが最新機種でも安く見える「1円スマホ」。これは、iPhoneなどの高額端末を2年間使って返却することを前提に、月々の支払いを大幅に抑える仕組みです。
形式上は「分割購入契約」ですが、実際は2年使って返すことを前提にしたレンタルに近い買い方です。「買う」から「借りる」へ。これが、いまの「1円スマホ」の新しい形となっています。
■残価設定+乗り換え値引きによる月々1円
現在の「1円スマホ」は、携帯会社が設定する“残価”と、販売時に適用される“値引き”の2つによって実現しています。
たとえば、定価120,000円のスマホがあるとします。キャリアは「2年後に返却してもらう前提」で、端末の“残りの価値(残価)”をあらかじめ設定します。2年後の残価を96,000円とした場合、利用者が支払うのは差額の24,000円です。これを24回払いにすると、月々の支払いは1,000円になります。
さらにここに、「他社からの乗り換え(MNP)」や「指定プランへの加入」などを条件に、端末代から23,976円値引きすることで「24,000円 − 23,976円 = 24円」となり、この24円を24回に分けると、月々1円という計算になります。
つまり、「2年間使って返す前提の残価設定」と「乗り換えなどの割引キャンペーン」を組み合わせることで、“月々1円スマホ”が成立しているのです。
なお、この契約では2年後の返却は義務ではありません。ただし返却しない場合は残価(この例では96,000円)の24回払いがスタートし、月々の負担は4,000円に上がります。そのため、実際には多くの人が「2年で返す」ことを前提に利用しています。
■1円スマホの注意点
「月々1円」スマホは一見とてもお得に見えますが、仕組みを理解していないと、思わぬところで損をしてしまうこともあります。契約前に、次のポイントは必ず確認しておきましょう。
◇(1)返却時の状態に注意
「返せばOK」ではありません。画面割れや大きな傷があると、返却時に追加費用(約2万円)がかかることも。あくまで“借りて使っている”イメージで、大切に扱うことが大切です。
◇(2)返却しないと支払いが続く
このプランは「2年で返す」ことが前提にした仕組みです。返さないまま使い続けると3年目以降に残価の支払いが発生し、1〜2年目よりも月々の負担が上がるケースが多くなっています。
◇(3)4年払い切ると割高なモデルも
特にiPhoneの場合、携帯キャリアの端末価格はApple Storeよりも15〜20%ほど高く設定されているため、4年間払い切ると、Appleで直接購入するよりも割高になってしまいます。
◇(4)契約条件にも注意
値引きの条件として、高額プランや有料オプション加入が求められることも。月々の端末代は安く見えても、通信費やオプション料金が上がればトータルでは高くつくこともあります。
契約したプランやオプション内容はしっかりと把握し、不要なオプションは忘れずに解約しましょう。
■結局、「1円スマホ」とは? 利用するならここに気をつけよう!
・今の「1円スマホ」は、実質的にレンタルのような仕組み
・「月々1円」は、残価設定と端末値引きの組み合わせで実現
・返却は義務ではないが、3年目以降は支払いが増えるケースが多い
・画面割れなどの破損時は、追加費用(約2万円)が発生することも
・高額な料金プランやオプション加入など、契約条件にも注意
「1円スマホ」は安さの裏にちょっとしたルールや条件が隠れています。仕組みを知っておくだけで、「なんとなく不安」から「自分で納得して選べる」に変わります。数字に惑わされず、あなたに合ったお得な選び方を見つけてくださいね。
令和のマネーハック133
現在主流の「1円スマホ」は実質レンタルのような仕組み。仕組みを理解し、納得したうえで選択しよう!
(文:鮎原透仁、イラスト:itabamoe)
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