頭痛、めまい、肩こり…実は「かみ合わせ」が原因かも 歯科医師が教える“セルフチェック法”
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年齢とともに頭痛やめまい、肩こりなどの症状に悩まされるようになった人は多いと思います。吉川歯科医院(神戸市東灘区)・顧問で歯科医師の吉川涼一さんによると、これらの症状は、かみ合わせが悪いことが原因で生じている可能性があるということです。そもそも、かみ合わせが悪いかどうかを自分で判断することは可能なのでしょうか。かみ合わせが悪くなる原因も含め、吉川さんに聞きました。
歯がすり減るとかみ合わせが悪化
Q.そもそも、かみ合わせが悪いかどうかを自分で判断することは可能なのでしょうか。それとも、歯科医師が診察しないと分からないものなのでしょうか。
吉川さん「まず理解していただきたいのは『歯並び』と『かみ合わせ』は全く別のものだということです。『かみ合わせが悪い』というと『歯並びが悪い』と考えている人が多いと思いますが、歯並びが良くてもかみ合わせが悪い人はたくさんいますし、その逆のパターンの人もいます。歯並びとかみ合わせがともに良い人もいれば、歯並びとかみ合わせが両方とも悪い人もいます。
かみ合わせが悪くても自覚症状はほとんどありません。かみにくいという感覚もないケースがほとんどでしょう。もしかみにくいという自覚症状があれば、症状がかなりひどい状態にまで進行しています。かみ合わせが悪いと頭痛やめまい、耳鳴り、難聴、首こり、肩こり、腰痛などの症状が出てきます。
自分でかみ合わせの良しあしを知る方法をご紹介します。まず15センチ前後に切ったゴムチューブを1本用意します。ゴムチューブがないときは安価な割り箸など、吸水性がなく弾力性のある物を使っても構いません。ただし、硬い物は歯が欠ける恐れがあるため、必ずある程度軟らかい物を使ってください。手順は次の通りです」
(1)まず真っすぐ立って両肩を動かさないようにした上で、首だけを左右にゆっくり回転させ、どこまで回ったかを覚えておきます。
(2)次にゴムチューブをU字形に曲げた後、左右両方の一番奥の歯だけで20回ギュッギュッとしっかりかんでください。
(3)20回かんだ後、ゴムチューブをしっかりかんだままもう一度首を左右に回転させます。初回のときより首がよく回れば、かみ合わせが悪いと言えるでしょう。
Q.かみ合わせが悪くなる原因について、教えてください。幼少期の生活習慣が大きく影響するのでしょうか。それとも、大人になってかみ合わせが悪くなることはあるのでしょうか。
吉川さん「先天的なもの、幼少期の生活習慣も大きく影響しますが、大人になってからの歯の状態の方が、よりかみ合わせに大きく影響します。かみ合わせが悪くなる主な原因は次の通りです」
(1)歯が欠損している
歯が欠損すればそれだけでかみ合わせは悪くなります。そのまま治療せずに放置すれば、ますます悪くなります。
(2)歯の治療、特に奥歯の治療が多い
(3)入れ歯を入れている
(4)歯周病で歯がグラついている
(5)歯ぎしりやくいしばりなどで歯がすり減っている
(6)加齢とともに少しずつ(ミクロン単位で)歯がすり減る
これは歯が健全で、これまでに歯の治療をしたことがない人も該当します。
Q.かみ合わせが悪い場合、飲食時にどのようなデメリットが生じるのでしょうか。また、かみ合わせが悪い状態を放置した場合、体にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。
吉川さん「かみ合わせが悪い場合でもその状態で何年も過ごしているため、飲食時に不都合を感じることはほとんどありません。ただ、自分で不都合を感じなくてもそしゃくがうまくできず、消化不良になったり、顔面の筋肉が不均衡になり顔がゆがんできたりします。
かみ合わせが悪い状態を放置すると頭痛やめまい、耳鳴り、難聴、首こり、肩こり、腰痛などの症状が生じるようになります。頭はかみ合わせの悪い方に傾きます。頭が15度傾けば首や肩にかかる荷重は2倍になるといわれています。頭の重さは5キロ前後であり、常に約10キロの荷重が首や肩にかかっていれば、首こりや肩こりが起きるのは当たり前と言えます。
また、頭が傾くと体を真っすぐ支えるために腰はわずかに、無意識に同じ方向に曲がります。それにより、腰痛が起きるのです。
ただ、このようなかみ合わせの異常による症状は何年もかけて起きるものなので、いきなり発症するものではありません。そのため耳鼻科や整形外科、内科などを受診してもなかなか治らない場合に初めてかみ合わせの問題を疑ってみてください」
Q.かみ合わせが悪い場合、治すことは可能なのでしょうか。その場合、どのような治療をする必要があるのでしょうか。
吉川さん「先述の内容と重なりますが、歯がすり減ったり欠損したりすることでかみ合わせが低くなる、つまり歯がわずかに短くなることでかみ合わせが悪くなります。そこで、すり減らない素材を使用し、すり減った歯を元の長さに戻す必要があります。
しかし、歯の元の長さがどの程度なのかは誰にも分かりません。そこで、仮歯を作って高くしたり低くしたりして、症状が消える高さに調整し、最終的にセラミックの一種である『ジルコニア』で詰めたり、かぶせたりします。こうした治療には歯科医師の経験と知識が必要です。かみ合わせの治療を得意とする歯科医院に相談するのをお勧めします」
オトナンサー編集部
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