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「超お買い得な観光列車」も引退へ! 迫る「国鉄形キハ天国」終焉の時 乗るなら今だ!な、これだけの理由

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正式名称どうでもいい? 観光列車「べるもんた」

 JR西日本が2026年3月14日、一般向けには能登半島地震後で初めてとなる観光列車「花嫁のれん」<金沢―和倉温泉(石川県七尾市)>を走らせます。乗車する場合に組み合わせるのがうってつけなのが、富山県内の高岡駅(高岡市)を挟んで南北に結ぶJR西日本城端線・氷見線の観光列車、通称「べるもんた」です。

Large figure1 gallery13城端線の城端駅で並んだキハ47形(左)と「べるもんた」(大塚圭一郎撮影)

 この列車の正式名称は「Belles montagnes et mer(ベル・モンターニュ・エ・メール)」と付けられており、フランス語で「美しい山々と海」という意味です。ただし、長い正式名称はほとんど浸透しておらず、冒頭を取った「べるもんた」の愛称で親しまれています。

 緑色の車体に金色のラインが入った「べるもんた」は、国鉄時代の1979年に新潟鉄工所(現・新潟トランシス)で製造されたディーゼル車両キハ40形1両を改造。大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせて2015年10月にデビューしました。

 登場から10年を過ぎたことが物語るように営業運転は軌道に乗っており、インバウンド(訪日客)を含めた観光客らに人気がある列車です。運転日は原則として土曜日と日曜日に限られ、土曜日は城端線の高岡―城端(南砺市)を2往復、日曜日は氷見線を中心に砺波(砺波市)・高岡―氷見(氷見市)を2往復しています。北陸新幹線と乗り継ぐ利用者が多いため、日曜日の氷見から高岡へ向かう4号以外は北陸新幹線との接続駅である新高岡で乗り降りできます。

 3つの理由から「べるもんた」に乗るのは「今でしょ」と考え、筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)は高校生の息子とともに土曜日に1往復してきました。

名物はガイドのマイクパフォーマンス!

 まず乗ったのは高岡を9時38分に出て、城端に10時29分に到着する51号です。快速運転で、途中停車駅は新高岡、砺波、福野(南砺市)、福光(同)に限られます。全て指定席です。

 車内に足を踏み入れると、木材をふんだんに使った左右非対称の計39席が連なっています。西側の立山連峰側の一部の窓は幅が2.52mもあり、連なった窓沿いの木製カウンターに向かって木製の座席が並んでいます。反対の東側にはテーブルを囲んだ4人がけのクロスシートと、テーブルに向かった2人用の座席が連なっています。

 車内には沿線地域に住む女性ガイドが2人乗り込んでおり、「べるもんた」や沿線について懇切丁寧に教えてくれます。これが乗り込んだ理由の一つ目です。乗車日は雪に覆われた砺波平野が広がっており、マイクを握ったガイドさんは開口一番「こんな美しい景色を見られて皆さんラッキーですよ!」と盛り上げてくれました。

露骨な「地元誘導」を見た!

 続いて車内について「つり革の持ち手の上には高岡銅器をイメージした銅箔があり、4面に沿線4市をそれぞれ代表する図柄を配置しています」と説明しました。

Large figure2 gallery14「べるもんた」の車内に飾られた井波彫刻(大塚圭一郎撮影)

 高岡市は大佛寺の青銅製阿弥陀如来坐像「高岡大仏」を装飾しており、「高岡大仏は奈良、(神奈川県)鎌倉の大仏と並んで『日本三大仏』に数えられているんですよ」と紹介。毎年4―5月に開催される「となみチューリップフェア」が有名な砺波市はもちろんチューリップ、南砺市は世界遺産に登録されている合掌造り、氷見市はブリをそれぞれ描いています。

 さらに車内に飾られている、合掌造りや花などを木彫りした8作品が飾られている富山県南砺市の伝統工芸品「井波彫刻」を指さすと、ガイドさんは本領発揮と言わんばかりに沿線の南砺市・井波のことを懇切丁寧に解説してくれました。

「(南砺市)井波は北陸随一の伽藍をもつ瑞泉寺の門前町で、江戸時代に瑞泉寺を再建するために来られた彫刻師に4人が弟子入りしました。そこから脈々と弟子をつないできて、今でも150人余りの彫刻師が彫刻で生計を立てているという日本でも珍しい町です」

 私を含めた乗客が感心していると、ガイドさんは「井波はものすごく注目を浴びています」と強調。「アメリカの富裕層向け旅行雑誌(2025年4月のコンデナスト・トラベラー)で『世界の静かな場所50選』に選ばれ、 今は観光客のうち外国人の方が日本人より多いくらいです」と話すと、「私たちはその井波から来ました」と訪問を呼びかける我田引水なのを明かしました。

 面白いのはガイドさんが地元の“井波ファースト”の姿勢に徹していたことです。乗車後に高岡市にある国宝・瑞龍寺への行き方を尋ねた夫婦に対しては「私たち普段はクルマで移動するから、よく分からないんですよね」と、どこかそっけなかったのとは対照的に、1字違いの瑞泉寺に行くのならば「地図もここにあるし、お寺で私から紹介されたと名前を出していただいてもいいですよ」と売り込みました。

 もっとも、沿線自治体の住民が交代でガイドを務めており、それぞれが地元自慢を繰り広げるそうです。個別に乗客の記念写真を撮ってくれたり、車内に置いてある記念乗車証に乗車記念スタンプを押した状態で配ってくれたりと至れり尽くせりのおもてなしぶりで、熱意あふれる「地元誘導」が奏功して下車後に井波を訪れることにしたと話すグループもいました。

握りたての寿司が「超お手頃価格!?」

 まるで画廊のような車内と沿線情報満載のガイドというだけでも盛りだくさんですが、もう一つ忘れてはならない目玉が、「職人が乗り込んでできたての寿司を振る舞ってくれる」という特別な体験です。これが乗車を促す二つ目の理由です。

Large figure3 gallery15城端線の車窓から見える砺波平野の雪景色(大塚圭一郎撮影)

 城端を10時40分に出て高岡に11時26分に着く52号で西側のカウンターに沿った予約席に着くと、割りばしと使い捨ておしぼりが机上に置かれていました。寿司と海鮮丼を注文していたためです。乗車日の3日前の17時までに予約する必要があります。

 氷見方面の北側に厨房が用意されており、職人がその場で用意した料理を運んできてくれます。筆者は寿司5貫と富山の逸品1品を組み合わせた「ぷち富山湾鮨と富山の逸品セット」(2500円)、息子は富山県産米に富山湾で揚がる地魚の刺身を盛った海鮮丼「ぷち富山湾丼セット」(3500円)をそれぞれ注文していました。ともに500mlペットボトルに入った「氷見はとむぎ茶」が添えられます。

 この日の寿司ネタはシロエビ、ホタルイカ、大型のカワハギのウスバハギ(アンカン)、白身魚のウスメバル(柳八目)、カジキ(さす)の昆布締めです。寿司も富山県産のコメを使っているとあって、新鮮なネタと絶妙なハーモニーを奏でます。どれも美味でしたが、中でも富山県の特産品の生シロエビをふんだんに盛った寿司にとりわけ感激しました。

 寿司の値段はそれなりにしますが、「べるもんた」は職人がその場で握ってくれる列車としては格段の安さです。富山県の第三セクター鉄道「あいの風とやま鉄道」(あい鉄)の観光列車「一万三千尺物語」の富山―泊(富山県朝日町)間を往復する1号の「富山湾鮨コース」も握りたての素晴らしい寿司が提供されますが、大人で1万9800円します。それでも「コスパが高い」と受け止められて大変な人気を博しています。

 これに対し、「べるもんた」は運賃に加えて大人530円、子ども260円の座席指定料金を支払えば乗車できます。大人が城端から高岡まで乗り、「ぷち富山湾鮨と富山の逸品セット」を注文しても計3620円だけに、「超お買い得列車」と称しても誇大広告にはならないと確信しています。

今後は車両一新!

 そして乗りに行こうと思い立ったもう一つの理由は、筆者の関係者への取材で城端線・氷見線から「べるもんた」が消えることが判明したためです。

Large figure4 gallery16城端線の城端駅に停車中の「べるもんた」(大塚圭一郎撮影)

 城端線・氷見線はあい鉄へ2029年度をめどに移管されることが決まっており、現在走っている国鉄時代に製造されたキハ40形・キハ47形は移管時に新型車両へ置き換えます。

 新型車両は前照灯に発光ダイオード(LED)を用いた斬新な外観となり、「KASANE」をコンセプトに「伝統×未来、海×山、東西×南北、日常×観光」を生かしたデザインにします。

「べるもんた」も置き換え対象になるのかどうかを確認したところ、関係者は「城端線・氷見線のあい鉄への移管時にはいずれのキハ40形・キハ47形は引き継がず、新型車両に全て取り換えます。つまり、キハ40形をベースにした『べるもんた』もなくなります」と明言しました。

 JR西日本は現時点で2027年2月までの「べるもんた」の運転計画を発表していますが、どんなに長くても、29年度ごろには消えることになります。

 ただ、関係者は「新型車両でも観光客向けの運用ができるかもしれない」とも打ち明けました。新しい車両でも沿線情報に精通したガイドさんのはつらつとした案内を聞けるのを心待ちにしつつ、「べるもんた」に未乗車の皆様はお乗り遅れのないようにご注意ください!

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