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「装甲列車みたい!」SNSで話題の凸凹車両「マヤ50形」とは? レーザーで安全を守る“光オイラン”の秘密

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滅多に見られない謎の車両「マヤ50形」とは?

 2026年6月24日、SNSにとある珍しい鉄道車両の画像が投稿され、話題を集めました。撮影されたのは、東京都のとある踏切の前。その車体には側面の至る所に凹凸があり、どう見ても普通の列車には見えません。

Large figure1 gallery9E491系に組み込まれて走るマヤ50 5001号車(画像:PIXTA)。

 その特徴的な姿に、画像を見た人からは「装甲列車みたいだ」「日常の中の異世界体験、って感じでちょっとホラーっぽいかも」など、さまざまな反応が出ていました。

 このユニークな車両の正体は「マヤ50形光学式建築限界測定車」です。建築限界測定車とは、通常の列車が安全に走行できるよう、線路周辺の建造物などが「建築限界」と呼ばれる範囲に入り込んでいないかを測定する車両のことです。路線が新設された際などに先んじて走り、危険がないかをチェックします。

 そのような建築限界測定車の最新車両がマヤ50形(マヤ50 5001)です。JR東日本に属しており、登場したのは1995年のこと。2003年の改造を経て現在の姿になりました。「光オイラン」という愛称で知られますが、その名の通り、レーザーやカメラを使って非接触で測定を行います。

 どこからレーザーを出すかと言えば、それが側面の凸凹です。これらは検測窓で、ここから光を照射して周囲の障害物を検知します。

 その精度は高く、線路沿いの建築物やトンネルなどはもちろん、線路脇の木の枝などに至るまでチェックします。なお、2015年には検測機器や窓の構造がアップデートされるなど、時代に合わせた進化を続けています。

アナログ時代の傑作「先代おいらん車」の現在の姿は?

 ちなみに、マヤ50形が登場する前には「オヤ31形」という建築限界測定車が使われていました。こちらが登場したのは1957年のこと。日本各地の鉄道路線を走り回り、平成初期まで数十年にわたり活躍しました。

Large figure2 gallery10「おいらん車」の愛称で知られる国鉄オヤ31形客車(事業車)(画像:PIXTA)。

 当時は昭和の時代ですから、さすがにレーザー照射などの技術は搭載していません。そこで車体外装に「矢羽根」を設置。この矢羽根が何かに接触すると、車内に設置してある表示器が点灯して異常を知らせるというアナログな仕組みを取っていました。

 この矢羽根を広げた形状が「花魁(おいらん)のかんざし姿」を連想させたことから、いつしか「おいらん車」と呼ばれるようになりました。前述したマヤ50形の愛称「光オイラン」もこれに由来しています。

 そんなオヤ31形ですが、いまも動く姿を見ることができます。新潟県の第三セクター・えちごトキめき鉄道が、JR西日本から「オヤ31 31」を譲り受け、テーマパーク「直江津D51レールパーク」などで動態保存しています。測定業務からは引退したものの、現在もイベントなどで活躍中です。

 先代ともども、長く愛される建築限界測定車。とはいえ、マヤ50形は定期的に走行する車両ではないため、遭遇出来たら極めて幸運だと言えるでしょう。

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