実家に帰るのが憂鬱…「帰省ブルー」にどう対処する? ついやりがちなNG行為とは【認定心理士が解説】
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年末年始に帰省する人は多いと思いますが、この時期は「帰省ブルー」という言葉が話題となります。この言葉は帰省するのが憂鬱(ゆううつ)になる状態を指しており、ネット上では「帰省するたびに親から結婚しろといわれる」「夫の実家に帰省したくない」という内容の声が上がっています。帰省ブルーにうまく対処するにはどうしたらよいのでしょうか。認定心理士でコーチング起業コンサルタントの内山久美子さんに聞きました。
「昔の自分」にとらわれすぎないこと
Q.そもそも、「帰省ブルー」とは心理的にどのような状態を指すのでしょうか。
内山さん「『帰省ブルー』とは、実家を離れて暮らす人が、年末年始やお盆などの長期休暇に帰省した際に感じるストレスや不安、心理的な疲労感を指す言葉です。
出発前から気分が重くなったり、帰省中は神経をすり減らしてぐったりしてしまったりするなど、心身にさまざまな影響が現れます。一方、逆に実家が心地よすぎて、今の生活に戻ることに憂鬱さを感じるというケースもあり、いずれも『帰省ブルー』として語られることがあります」
Q.「帰省ブルー」が起きる心理的な原因について、教えてください。
内山さん「最も大きな要因は、『実家にいた頃の自分』と『現在の自分』とのギャップです。それに伴い、家族や地元の友人といった“昔の自分を知っている人たち”との人間関係がストレスになることが多いです。
私たちの人格形成は、主に12歳ごろまでの家庭や地域社会の中で形づくられます。人間は哺乳類の中でも特に自立が遅く、周囲の大人たちの期待や価値観に大きな影響を受けながら、自我を確立していきます。
そうした“同じ場所、同じ関係性”の中で生きてきた人には、必然的にその場における『役割』が生まれ、その役割に応える形で一つの人格が築かれます。しかし、進学や就職などで環境が変わり、新しい土地に移り住むことで、こうした関係性は一度リセットされ、個人は新たな自己を再構築していきます。これはある意味で、2つ目の人格が生まれるプロセスでもあります。
ところが、帰省の場面では、周囲は昔のままの役割を当人に求めてきます。本人も無意識にその期待に応えようとし、結果として現在の自分とのズレや抑圧を感じ、心理的なストレスとなって現れるのです。
期待通りの役割を『きちんと演じよう』『変わったと思われたくない』とつい頑張ってしまいがちですが、こうして意識をすればするほど、脳や神経は常に緊張状態にさらされ、体調不良や強い疲労感を招きやすくなります。
さらに、“変わらない自分”を演じることで内面とのズレが生じ、認知的不協和や脳の過剰なエネルギー消費につながるなど、かえって心身に負担をかけてしまいます」
Q.帰省ブルーにうまく対処するにはどうしたらよいのでしょうか。ついやりがちなNG行為も含めて、教えてください。
内山さん「まず何より大切なのは、『自分の多面性を受け入れる』ことです。今の自分も、昔の自分も、どちらも紛れもない“自分の一部”です。昔の自分にとらわれ過ぎないことが大切なのではないでしょうか。
人は誰しも環境や時間とともに変化し、状況に応じて異なる顔を持っています。『過去の自分はダメだった』『今の自分の方が本物』と分けてしまうのではなく、すべてが現在の自分を形づくっていると捉えることが、心の余裕につながります。
また、両親や親戚などに対して『昔の役割』を完全に演じる必要はありません。時には自分を守るために両親や親戚から“少し距離を取る勇気”も大切ですし、滞在日数を調整するなど、物理的な工夫も有効です」
オトナンサー編集部
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