冠番組も “ユニット”としての乃木坂46・4期生はグループに何をもたらす?
- オトナンサー |

今春、乃木坂46の4期生がグループを代表して、テレビの音楽番組に出演する機会が増えています。3月に「プレミアMelodiX!」(テレビ東京系)、「CDTVライブ!ライブ!」(TBS系)、4月に「シブヤノオト」(NHK総合)、5月には音楽特番「カミオト -上方音祭-」(読売テレビ系)にそれぞれ、4期生のみで出演、5月7日には「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)にも同様に出演を果たし、楽曲を披露しています。
また、2019年10月放送開始の「乃木坂どこへ」(日本テレビ系)以降、番組企画をリニューアルしながら、同局で4期生のみ、もしくは4期生中心の冠番組が今日まで継続的に制作され、バラエティー番組においてもグループの名前を背負いながら、4期のメンバーたちが独立して活動する場が整えられてきました。
こうした活躍により、乃木坂46の4期生はこのところ、グループ全体での活動と並行しながら、同期による一つのユニット的な見え方も強くなっています。もっとも、これは単に新たなメンバーにスポットが当たっているということのみならず、乃木坂46というグループの構造やバランスに新たな可能性を開くものでもあります。
同期単位の成長、3期生の活動初期も
乃木坂46の歴史を振り返ると、新加入したメンバーが同期単位で力を蓄えていく先例は、今日、グループ内で中心的な役割を担うことも多くなった3期生の活動初期に見いだすことができます。
3期のメンバーたちが実質的な活動を開始したのは2017年の初めごろからですが、同年2月の初舞台公演「3人のプリンシパル」以降、3期生のみでのライブ開催、さらに、3期メンバーたちが主演となった舞台公演2本などをおよそ1年余りのうちに、立て続けに催しています。
その期間、乃木坂46がリリースした17枚目シングル表題曲「逃げ水」にダブルセンターとして、大園桃子さん、与田祐希さんが抜てきされることはあったものの、基本的にはグループ本体の活動から、やや距離を置いて、一つのユニットのようになり、当時の渋谷・AiiA 2.5 Theater Tokyoをホームグラウンド的に度々活用しながら場数を踏んでいました。
これがどこまで、当初からの計画だったのかは分かりません。当時、すでに何年ものキャリアを積んでグループの形が仕上がり、アイドルシーンの中でも有力な存在になりつつあった乃木坂46の先輩メンバーの中に、3期生がどのように合流していくかの模索が1年にわたって続いていたということだったのかもしれません。
ともあれ、そうした期間を経て、2018年ごろから、グループの活動に本格合流して以降、3期生が1・2期生メンバーに肩を並べていくスピードには目を見張るものがありました。結果として、2017年の3期生はグループの長期的な発展を捉えていく上で、一つの好例になったと言えるでしょう。
やはり、同期単位での動きが多い現在の4期生も、そうした先例を顧みれば納得しやすいでしょう。もっとも、昨今の4期生について言えば、グループ全体の活動にもすでに合流して存在感を高めつつ、その一方で、同期のみのユニット的な動きについても、かつての3期生にも増して、マスに向けた発信が強くなっている印象を受けます。その代表例が冒頭に記した、「ミュージックステーション」など相次ぐ音楽番組への出演です。
もちろん、3期生加入時よりも、さらにグループが社会的認知度を高め、円熟してきたタイミングであることもそうした発信を可能にする要因の一つでしょう。同時に、昨年リリースのシングル「しあわせの保護色」収録の4期生楽曲「I see…」が大きな話題となって以降、この好機を生かしつつ、4期生はユニットとしてのパフォーマンス力をハイスピードで向上させています。
先述の「ミュージックステーション」出演翌日、5月8日に配信で行われた「乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~4期生ライブ~」は、その長足の進歩を示す最新の機会となりました。
ここで重要なのは、短期的に「4期生」のみが目立つことではありません。今日の4期生の在り方は、乃木坂46のメンバーが世の中に対してさまざまに自らをアピールしていく上で、これまでにない方向性を開拓しうるものです。
組織全体のバランス再構築へ
例えば、グループとしての楽曲パフォーマンスがマスに向けて行われる際、そこには常に、選抜・アンダーという枠組みが随伴します。組織内における選別のありようを可視化し、各人をそのいずれかの立場に二分して位置付けているこの制度は、必然的に苦味や葛藤を伴う悩ましい側面を抱えつつ、なお、グループの絶対的な枠組みとして存在しています。
このとき、期生別のユニットによる対世間的なポピュラリティーの獲得は、それらとは異なるメンバーの見せ方を提示し、既存の固定的な枠組みを幾分相対化して、柔軟にする一例となります。その意味で、4期メンバーの躍進はグループ総体の形への問い返しにもなっています。
先の「乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~4期生ライブ~」で、既存の選抜メンバー楽曲やアンダーメンバー楽曲を、ユニットとしての4期生が再解釈して披露したパフォーマンスにはそうした新鮮さがありました。
近年の乃木坂46では個々人レベルの実践において、それぞれの強みを育んでいくメンバーも少なくありません。加えて、楽曲パフォーマンスを行うユニット単位でも、従来の枠組みとは異なる打ち出し方が定着すれば、さらにオルタナティブな活躍の場を見いだすことができます。常時、数十人が所属する規模のグループにとって、メンバーの活躍のための指標やベクトルが多様であることは極めて重要です。
現在はまだ、新進メンバーの躍動としての印象が強い昨今の4期生の発信力。この活躍が継続した先に期待できるのは、乃木坂46という組織全体のバランスの再構築であるかもしれません。
ライター 香月孝史
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