「犬は飼い主に従順」はウソ? 言うこと聞かないときのNG行為&正しいしつけ方【獣医師が解説】
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犬が言うことを聞かないときのNG行為は?(画像はイメージ)
「犬は飼い主に従順」というイメージがある人も多いのではないでしょうか。もちろん、実際に飼い主になついて言うことをちゃんと聞いてくれる犬もいれば、なかなか飼い主の言うことを聞かない犬もいるという話もよく聞きます。もし犬が飼い主の言うことを聞いてくれなかったり、しつけやトレーニングがうまくいかなかったりする場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。その際、やってはいけない行為はあるのでしょうか。獣医師の椿直哉さんに聞きました。
犬が飼い主の言うことを理解していない可能性も
Q.「犬は飼い主に従順」といわれますが、本当なのでしょうか。
椿さん「以前は、上下関係や主従関係という考え方が強かった時代もありましたが、最近は少しずつ考え方が変わってきていて『トレーニングや学習の積み重ねによって関係性がつくられる』という理解が広がってきていると思います。
犬はとても賢い動物ですが、人間の言葉をそのまま理解しているわけではありません。どういう行動をしてほしいのかを、人間側が分かりやすく伝えることがとても大切です。
合図やサインを使って、『こうするといいことがある』という経験を積み重ねていくことで、結果的に飼い主との関係も良くなっていくという形が理想的かなと思います」
Q.もし犬がなかなか言うことを聞かない場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
椿さん「多くの場合は、『理解できていない』というケースが多いと思います。人間が“言うことを聞かない”と感じていても、犬側からすると『何を求められているのか分からない』という状態のことも少なくありません。
例えば、まだ覚えていない段階で強く叱ってしまうと、『何で怒られているのか分からない』という不安だけが残ってしまいます。正しくしつけをしていくには『どう伝えると理解しやすいのか』という視点を飼い主側も持っておくことが大切だと思います。
あと、獣医師として1つお伝えすると、言うことを聞かない背景に、体調不良や痛みが隠れていることもあります。普段と違う行動が見られる場合は、早めに動物病院に相談していただくのが安心ですね」
Q.犬をしつけるときにやってはいけない行為はありますか。
椿さん「基本として、“恐怖を使って抑えるしつけ”は避けた方がいいと思います。理解できていない状態で叱られると、犬にとっては恐怖や不信感につながってしまいます。
家族で飼っている場合は、接し方を統一することもすごく大切です。人によって褒め方や叱り方が違うと、犬は混乱してしまいます。家族全員でルールを共有して、同じ方向性で接していくのが理想ですね。
犬は社会性の高い動物なので、犬同士の関わりの中から学ぶことも多いです。他の犬と飼い主の関係性を見て学ぶこともあるので、社会性を育てることも、しつけの一部として考えていいと思います」
* * *
犬が言うことを聞くかどうかは、飼い主とのトレーニングや関係性次第で大きく変わるといいます。「犬が言うことを聞かない」と考えるのではなく、「どのようにしたら、犬が理解しやすいかな」という視点で接することができると、しつけやトレーニングがうまく進みやすくなるでしょう。
オトナンサー編集部
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