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JR東のタイムセール「取れた!」→ぬか喜びでした… サーバー落ちに泣かされた実態 問題の“構造”とは?

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  • 乗りものニュース
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JR東日本が初めて「新幹線eチケット」のタイムセールを実施しました。販売の状況はどのようなものだったのでしょうか。

過去最高の割引幅「新幹線タイムセール」

 JR東日本が5月22日(木)、「新幹線eチケット トクだ値 タイムセール60%割引」を実施しました。発表直後から話題となった新幹線初の「タイムセール」、販売の状況はどのようなものだったのでしょうか。

Large figure1 gallery11セール対象となった秋田新幹線のE6系(画像:写真AC)。

 「新幹線eチケット トクだ値」(以下、新幹線トクだ値)とは、JR東日本が同社のインターネット予約サービス「えきねっと」で取り扱う割引きっぷです。通常のきっぷよりも安くJR東日本・JR北海道の新幹線が利用できますが、発売期間と席数が限られており、払い戻しや変更も通常のきっぷとは異なる仕組みが採用されています。

 その割引率は、通年で設定される「トクだ値1」が5%~20%、「トクだ値14」が25%~40%、そして期間を限って販売される「トクだ値スペシャル21」が50%です。そのため、今回発売されたタイムセール60%割引は、過去最大の割引幅となります。

 発売時刻の5月22日(木)午前5時、えきねっとにアクセスして確認してみました。

いざトライ…「出てはいけない表示」が出た

 ターゲットとして設定したのは、購入希望者が多く集まると思われる利用期間中の土日、6月7日(土)~8日(日)に、東京駅と秋田駅を往復する「こまち」のきっぷです。

 いったん午前5時前にえきねっとへアクセスし、ログインしてから5時を待ちます。

 5時ちょうどにブラウザを再読み込みすると、多少のもたつきはあったものの、先ほどまでの「ただいまのお時間は、JRきっぷの検索をご利用いただけません」の案内が消え、通常のえきねっとのトップページ、つまり駅名や日付の入力画面が表示されました。

 ここで乗車駅に「東京」、降車駅に「秋田」と入力し、日付も設定します。しかし「列車を検索する」のボタンを押しても、画面が遷移しません。さらに約2分ほど待つと「ただいま混み合っております。ご迷惑およびご不便を…」というメッセージのある画面に切り替わりました。

 あらためてトップページに戻ろうとしますが、画面には「Access Denied」のエラーメッセージが表示されます。

よし買えた! と思ったら…!

 そのメッセージを数回我慢して再びトップページへ戻れたのが5時7分。再び必要事項を入力すると、今度は検索ボタンが働いて「こまち1号」の選択画面までたどり着けました。しかし「指定席から選ぶ」に表示された「トクだ値60%オフ」はすでに売り切れ、時刻は5時10分でした。

Large figure2 gallery12セール対象となった山形新幹線のE8系(画像:写真AC)。

 このあと、たびたびのエラーメッセージに我慢しながら同日の後続「こまち」の空席を検索しますが、いずれもトクだ値60%オフはすでに売り切れとなっていました。

 そこで作戦を変更、平日となる6月4日(水)~5日(木)の「こまち」を新たなターゲットとします。エラーメッセージをかいくぐり、こまち1号の座席選択まで進むと、ようやくトクだ値60%オフの空席を見つけることができました。

 続いて復路の座席も確保、画面に表示された「お支払い総額」を確認して「次へ」のボタンをクリックすれば、申し込みは九分通り完了です。しかしクリックした先に最後の“罠”が待ち構えていました。

そこに現れたのは「ただいま混み合っております。ご迷惑およびご不便を…」のメッセージです。

 ここからは「座席の指定へ戻る」のボタンにも画面は反応しません。履歴からの後戻りも試しましたが、最後に「現在、お客さまへサービスを正常に提供できない状況になっております」のメッセージが現れたのを見て、白旗を上げました。時刻は5時26分になっていました。

 ではどうやって、この厳しい競争をかいくぐればよかったのでしょうか。

 あくまで自分の主観ですが、5時の発売から時間が経つほどに利用者が増えたのか、サイトが重くなった印象があります。SNSに寄せられた投稿を見ても、やはり5時すぎの時点で早々に列車を指定し、申し込みまで進んだ人が、首尾良く購入に成功したようです。

 こちらは取材のためページごとにスクリーンショットを撮るなどしていたため、“出遅れ”は否めないところだったのでしょう。

「サーバー落ち」も仕方ない使い勝手

 ただ今回、トクだ値60%オフの“争奪戦”を経て感じたのは、やはりえきねっとの使い勝手の悪さです。

Large figure3 gallery13JR東日本は5月22日のサーバーダウン後、ウェブサイトでお詫びを表示。その後、タイムセールの販売期間変更もアナウンスされた

 こうしたセールでは、利用者の多くが「どの列車なら60%オフのきっぷを買えるのか」を主眼に購買行動をとるのではないかと思われます。しかしえきねっとは「時間帯→列車→きっぷの種類」という申し込みフローのため、階層を深く進まないと「60%オフのきっぷが残っているのかいないのか」の確認ができません。

 そして60%オフが売り切れていると、また別の列車の状況を確認するため、同じ手順を踏むことになります。そのたびに生まれるサーバーへのリクエストが負荷となり、エラー頻発の一因となったとも考えられそうです。

 今回のセールによるアクセス集中が落ち着くまで、えきねっとは不安定な動作が続き、セールとは関係のないきっぷの購入・変更などのためにえきねっとを利用しようとした人にも大きな影響が出ました。

 JR東日本はこの自体を受け、5月23日(金)に予定していたトクだ値60%オフ第2弾の発売を延期し、方面別に3回に分けて実施することを発表しました。

 しかしこのあくまで“付け焼き刃”的な対応では、より大きなタイムセールを実施することになれば、今回と同様の事態の再発があり得るのではないでしょうか。

 理想としては、こうしたセールでの運用も想定した「割引運賃から列車を探す機能」の実装が望まれます。それが無理なら、JAL(日本航空)が採用する「タイムセール向けの仮想待合室」、つまりセール開始時刻前にアクセスした人に対し、一定の人数だけを申し込みフローに移し、サーバー負荷を軽減するという仕組みの導入が望まれるところです。

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