【北海道】おおらかな道産子は、恋愛で機会を逃しがち？　「北海道民の恋愛観・結婚観」を現役成婚コンシェルジュが語る

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マイナビウーマン
2025年6月20日17時0分

47都道府県の中で、最も広大な面積を有する北海道。人口密度が圧倒的に低く、雪の降る日が全国で最も多いなど、何かと特徴の多い北海道ですが……一見すると、冬のデートが大変そうだったり、待ち合わせに時間がかかりそうだったりと、恋愛面では困難が多そうな印象もあります。

結婚相談所「パートナーエージェント」の成婚コンシェルジュ・佐藤さんにお話を聞いてみると、北海道らしいおおらかな恋愛観と、ギャップのある結婚観が見えてきました。

佐藤さんプロフィール

2015年入社、キャリア11年目の成婚コンシェルジュ。接客業は28年、他社でのコンシェルジュ経験もある。北海道生まれ北海道育ちで、生粋の道産子。

■おおらかでのんびり屋さんの道産子。恋愛は機会を逃すと放置しがち

――佐藤さんが感じる北海道民の特徴を教えてください。

佐藤　北海道はとにかく、ひと言で語りきれないほど幅広いのが一つの特徴だと思います。同じ北海道民と言えど、例えば札幌出身の方は都会っ子ですし、函館と旭川では気候すらも変わってきます。出身地によって幼少期のライフスタイルは大きく変わりますが、全体に共通して言えることは、おおらかな人が多いことでしょうか。あくせくした雰囲気の人は少なく、のんびりしていて優しいんです。

――北海道民の恋愛観についても教えてください。

佐藤　のんびりした人が多いと言いましたが、恋愛や結婚も早いうちから悩んで行動する人は多くないように感じます。また、熱しやすく冷めやすい人も多く、アップダウンの多い恋愛を経験している方もいらっしゃるのですが、根本がおおらかなので、恋愛においても細かいことや失敗を気にしない人が多いですね。

――北海道民がしがちな恋愛の特徴はありますか？

佐藤　恋愛において積極的な行動をする人が少ないので、大人になってからは恋愛の機会が少なくなりがちです。それに冬は地域によって、プライベートの行動もかなり制限されます。自然恋愛が始まりやすい年齢のうちにパートナーを見つけた人は結婚が早く、若いうちであれば友人の紹介で結婚する人も多いです。

しかし、機会を逃してしまった人は、そのままのんびり過ごしてしまいがちですね。男性は特に恋愛経験が少なくても焦る人が少ないので、ピュアな方も多いです。

■おおらかでマイペースな男性、自立して働きたい女性。道民同士の相性は◎

――北海道でモテる男女はどんな人ですか？

佐藤　北海道では、女性は特に自立心を持った方が多いです。結婚願望はあっても、専業主婦になりたいという方はあまりいらっしゃらず、結婚しても仕事を続けたいとおっしゃる方が多いです。そんな時に、笑顔で背中を押してあげられる男性はモテますね。

男性はかなりのんびりした方が多いので、女性は気が強くても、家庭運営をリードするリーダーシップのある方は男性に好かれます。よりおおらかな男性と、おおらかながらも自立した女性は相性がいいので、北海道同士の方はマッチングしやすいです。

食べ物がおいしいので男女ともにグルメ好きな方は多いです。また、他県の方ほど外見を気にしないのも、北海道ならではのおおらかマインドです。

――北海道の結婚観に特徴はありますか？

佐藤　自分の住んでいる地元を離れたくないと考える方が多いのですが、例えば札幌と釧路では、車で約5時間もかかるほど離れています。同じ道内とはいえ、なかなか遠距離で交際、結婚することが難しいため、自分と同じ地域に住んでいる人や、住み替えてくれる人を探したいのが道民の本音です。

しかし、札幌にお住まいの方は、一度札幌に住んでしまうと「もう地元には戻りたくない」と話される方もいらっしゃいます。そのくらい、札幌が都会で過ごしやすい……ということなのですが、札幌で働く方は本州から転勤で来ている人も多いため、いずれは北海道を離れる可能性もあります。「北海道から離れるのは嫌だ」という方は、札幌でのマッチングに難航する場合もあります。

――北海道民の家族観を教えてください。

佐藤　幼い頃から一家総出の家族行事を経験している方が多く、ご家族を大切にしていらっしゃる方は多いです。そのためお互いの家族とも仲良くしたいという方は多いですが、その反面、婚活市場では自営業の方の家に嫁ぐことは抵抗がある方も多いです。相手の家業を手伝うよりは、自分が選んだ仕事を頑張りたいとおっしゃる女性も多いです。

また、北海道民の特徴として、誰かに過度に依存しない傾向が見られます。例えばご家族との関係においても、家族との時間は大切にしつつも、自分の時間や趣味の時間も大切にしたいと考える方が多いです。

――北海道で結婚するコツはありますか？

佐藤　とにかく、のんびりせずに早めに行動することが第一です。北海道では、婚活市場の年齢層比較的が高めになりがちですが、若い世代は人気が集まりやすい傾向があります。だからこそ、タイミングを逃さずに行動することが重要です。あとは、お引っ越しに抵抗がない方も縁談が決まりやすいので、場所にこだわりすぎず活動をすることも大切です。北海道民は男女ともにおおらかで自立心があり、内面のマッチングはしやすいので、条件の理想を引き上げすぎなければ、きっと成婚できるはずです。

――北海道では結婚式が会費制だというのは本当ですか？

佐藤　はい、北海道の結婚式は会費制です。ご祝儀制より料金が安いですが、会場は普通の結婚式場なので、特別な結婚式を挙げているわけではありません。ただ、今は結婚式や結婚指輪より、新婚旅行にお金をかけたいと考える方が多い印象です。本州の方と比べると、他県への旅行ハードルも高いですし、モノより体験にお金を払いたい方も多いです。

■男女ともにレベル高めな北海道で結婚できる人の特徴

――北海道でおすすめのデートコースはありますか？

佐藤　冬場は外へデートに行く方が少なく、どちらかの家で過ごすことが多いです。ですが雪解けさえすれば、観光には困らないのも北海道の魅力です。海沿いの街で食べ歩きをしたり、富良野でお花畑を散歩したり、旭川で動物園に行ったり……北海道内でもデートのバリエーションが豊富なので、交際後のデートには困りません。

しかし、婚活中のお見合いデートとなると、札幌に集合して飲食店を利用する方が多いです。札幌まで距離がある方などは、お見合いのために札幌に来るのが大変だと、冬場は休会されることも。

移動に時間がかかる場合も多いので、その場のノリで決まるデートは苦手な方も多いかもしれません。デートはしっかりプランニングして、日々の交流はこまめに電話やチャットを楽しむのがおすすめです。

――改めて、北海道民の結婚観・恋愛観の総評をお願いします。

佐藤　北海道民のおおらかさや親切心は長所でもありますが、恋愛や婚活では、ポジティブに考えすぎて「もっといい人がいるかも」と迷走してしまう方がいらっしゃるのも事実です。前向きなのは悪いことではないのですが、大切な機会を逃さないよう、冷静にアドバイスしてくれる友人や、私たちコンシェルジュの存在が大切だと思います。

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北海道では、寒い時期はお互いの家で過ごすなど“おこもりデート”を楽しみ、それ以外のシーズンはアウトドアもしっかり楽しむなど、メリハリをしっかりつけて行動することが大切だと分かりました。北海道民は北海道を離れたがらないという言葉のとおり、都道府県の魅力度ランキングで1位に輝いたこともあるほど、住みやすいことも事実。おおらかな北海道民との恋愛・結婚は、関係も安定しやすいはず。道外の方もぜひ、北海道民と恋してみてください！

（取材・文：ミクニシオリ／イラスト：サヲリブラウン）

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※本記事は取材内容をもとに制作しております。県民性について結論づける意図はございません。