キリンが子ども向け健康飲料市場に本格参入！ 「つよいぞ！ムテキッズ」で広がる、免疫ケアの新習慣

キリンビバレッジが、「プラズマ乳酸菌」を活用した「つよいぞ！ムテキッズ」を6月17日に発売。キリン初となる子ども専用健康飲料で、同社が新たに展開する「キリンキッズケア」プロジェクトの中核を担います。

歯磨きや手洗いのように、“免疫ケア”を習慣化へ

発売に先立ち、6月16日に開催されたメディア発表会では、商品の背景にあるヘルスサイエンス戦略や、子ども向け飲料市場への意気込みが語られました。

6月17日に発売となった「つよいぞ！ムテキッズ」

この日登壇したキリンビバレッジ マーケティング部長の鈴木郁真さんは、「私たちは『お客様の毎日においしい健康を』という約束のもと、飲み物の力でヘルスサイエンスのリーディングカンパニーを目指しています」と挨拶。

キリングループでは、約40年にわたり免疫領域の研究を重ねてきました。ビール醸造で培った発酵バイオテクノロジーからスタートし、2010年には免疫の司令塔・プラズマサイトイド樹状細胞を活性化する「プラズマ乳酸菌」を世界で初めて発見。2012年に商品化し、2020年に機能性食品表示の届出が受理されたことで、“免疫機能を謳う飲料”として本格展開が始まりました。

現在は「iMUSE」シリーズや「おいしい免疫ケア」などでラインアップを拡大し、「（プラズマ乳酸菌配合商品は）2019年比で約7倍の事業規模に成長しています。今年の第1四半期も、プラズマ乳酸菌飲料全体で前年比118%、おいしい免疫ケアは150%と好調に推移しています」と鈴木さんは語りました。

キリンビバレッジ 執行役員 マーケティング部長 鈴木郁真さん

キリンが次に注力するのは「子ども」の領域です。これまでプラズマ乳酸菌入り飲料は機能性表示食品として展開してきたため、子ども向けには訴求しづらい面がありました。しかし、機能や価値が社会に広く認知された今、いよいよ子ども専用の商品として開発されたのが「つよいぞ！ムテキッズ」です。

「歯磨きや手洗い、うがいのように、幼少期に身についた健康習慣は大人になっても自然に続くものです。飲み物による免疫ケアを“当たり前の習慣”として根付かせることが、私たちの使命です」（鈴木さん）

そうした考えのもと、キリングループは「キリンキッズケア」プロジェクトを立ち上げた。プラズマ乳酸菌研究の知見を活かし、飲料だけでなく、全国2,000以上の幼稚園・保育園・小学校を対象に、子どもの健康と生活習慣づくりを支援する啓発活動を展開していきます。

また、キリンのLINE公式アカウント上では、子どもの毎日を応援する新機能「まいにち免活 by キリン」もスタート。飲み物と情報の両面から、保護者と子どもたちを支える仕組みを構築していきます。

大人気コロコロコミックとコラボ！「つよいぞ！ムテキッズ」

続いて登壇した同社 マーケティング部の遠藤楓さんは、「コロナ以降、健康意識は高止まりしており、特に子どもの健康に気を使う親が増えています」と話し、「30代以降、親の子どもに対する健康意識は自分自身を上回る傾向にあり、子どもの健康への『受け皿』が不足しているのが現状です」と指摘しました。

キリンビバレッジ マーケティング部 ブランド担当 遠藤楓さん

キリンの調査では、9割以上の母親たちが「子どもの健康（突然の風邪など）のために自分の生活を調整した経験がある」と回答しており、多くの家庭が子どもの健康に課題を抱えていることが明らかになりました。

また、共働き世帯の増加や外遊びの減少、コロナ禍による対人接触の減少などを背景に、「現代の子どもたちは免疫が未熟だとも言われており、子どもの健康管理は非常に難題になっています」と遠藤氏は指摘。そこでキリンは、子ども専用の“手軽に健康をサポートできる飲料”に着目しました。

今回発売された「つよいぞ！ムテキッズ」は、キリン初のプラズマ乳酸菌を配合した子ども専用の健康飲料。味はスッキリ飲みやすいヨーグルトテイストで、子どもでも抵抗なく、美味しく飲める設計となっています。

「親が一方的にやらせるような健康習慣ではなく、子どもが進んで取り組める健康習慣を作ることで、子どもの健康飲料市場というのを創造していきたい。そういう思いで開発しました」（遠藤さん）


子どもが自発的に楽しんで飲み、自然と健康習慣が身につく。そんな体験を提供すべく、開発にあたっては、小学生に絶大な人気を誇る月刊漫画雑誌「コロコロコミック」の編集部とコラボを実現。商品キャラクターの開発を通じ、子どもの心を掴む仕組み作りに力を入れました。

実際の中身は、子どもに必要な量のプラズマ乳酸菌を1本あたり500億個配合し、鉄分などの栄養素もバランスよく設計。常温保存も可能で、賞味期限は9カ月と長く、家庭でのストックにも便利です。

自身も3歳の子を育てる親として、「運動会や週末のお出かけなど、子どもの体調不良で中止になった時、親は『ごめんね』と自分を責めてしまう」との実感も吐露。「元気ならなんでもできる。子どもの挑戦する気持ちや自分らしさを支えることこそが、健康の本質だと考えました」と力を込めました。

販売は6月17日から、北海道・東北・九州を除くエリアのイオンなどで先行スタート。「つよいぞ！ムテキッズ」は、飲むだけで手軽に健康習慣を始められる新しい選択肢として、子育て家庭の心強い味方になるかもしれません。

(C) すけまる／小学館
(C) KIRIN ムテキッズプロジェクト

（取材・文：猿川佑）

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