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まるで「スカウター」!? 目線の先に地図が浮かぶ「スマートヘルメット」の衝撃 一方で横たわる“理想と現実”

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視界に情報が浮かぶHUDとは? 反応時間を30%以上低減させるかも

 オートバイに乗る際、必ず被るヘルメットですが、そのシールド(透明プラスチックの部分)部分に速度や地図などが表示されると便利と考えたことは、バイク乗りなら一度はあるでしょう。

Large figure1 gallery6SHOEI GT-Air 3 Smart(画像:SHOEI)

 そうしたヘルメットは「スマートヘルメット」と呼ばれますが、視界にナビゲーション情報が表示されるSFのような世界は現実になりつつあります。2025年現在の最新製品や、期待される安全効果、そして普及への課題とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

 そもそも、スマートヘルメットとは、HUD(ヘッドアップディスプレイ)などで情報を視界に表示する機能を持つヘルメットの総称で、製品によっては通信機能と組み合わせた例もあります。

 最新の製品動向では、大手メーカーのSHOEIとEyeLightsが協業した「GT-Air 3 Smart」というAR(拡張現実)統合ヘルメットが注目を集めています。

 一方、バイク乗りから注目を集めたSHOEIの「OPTICSON(オプティクソン)」は、2025年12月31日時点の店頭在庫をもって販売終了となりました。

 このHUDには、見た目の格好良さだけではないメリットがあります。EyeLightsの技術として、反応時間を32%以上低減できる可能性が示されています。

 視界に直接情報が出ることで、視線移動の低減が期待されるためです。また、最近では後方カメラ映像をHUDに表示する「360° Vision」をうたう「CrossHelmet X1」のような製品まで登場しています。

 SNSなどでは「スマホホルダーを注視しなくて済むため、より運転に集中できる」といった声も、実際に挙がっています。

普及のハードルは? 国が認めた“安全印”は必須!

 未来感あふれるスマートヘルメットですが、広く普及するにはまだいくつかの課題も残っています。

Large figure2 gallery7CrossHelmet X1(画像:CrossHelmet)

 ひとつは「重さと負担」です。製品や仕様によって幅はありますが、一説によると、約1.7kg~1.9kgほどとされ、この重量が、長距離走行時の疲労に影響する可能性があるといった指摘も上がっています。

 なお、稼働時間は製品により異なり、メーカーが目安として10時間以上をうたう例もありますが、スマホのように充電は都度必要です。

 また、精密機器としての定期的なメンテナンスが必要になる点も、これまでのヘルメットにはなかった手間といえるでしょう。

 さらに、日本国内で安全に使用するための法的ルールも重要です。

 国内で「乗車用ヘルメット」として販売するためには、国が認めた安全の印である「PSCマーク」が表示されていなければなりません。

 たとえ有名な海外規格の表示があっても、このマークがなければ国内での販売は法律で禁止されています。

 SNSなどでは「次世代の乗りものという感じでワクワクする」という期待の声が見られる一方で、「高価な機器なので転倒時の故障や修理が心配」といった慎重な意見もあります。

 これらを鑑みると、スマートヘルメットはいまだ進化の途中であることは間違いありません。選ぶ際には性能だけでなく、重さや安全基準を正しく理解することが大切です。

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