INTERVIEW 小関裕太
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INTERVIEW 小関裕太
Profile/Yuta Koseki
1995年6月8日生まれ、東京都出身。子役として芸能活動をスタート。その後、ミュージカルや舞台、様々なドラマや映画に出演。最近の出演作は、ドラマ「大奥」(フジテレビ/2024年)、「不適切にもほどがある!」(TBS/2024年)、「素晴らしき哉、先生!」(ABCテレビ/2024年)、「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS/2024年)、2025年も「御曹司に恋はムズすぎる」(カンテレ・フジテレビ)、「いつか、ヒーロー」(ABC テレビ)、「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ)、「ひとりでしにたい」(NHK)など。出演舞台に「ジャンヌ・ダルク」(2023年)、ミュージカルに「ロミオ&ジュリエット」(2024年)などがある。
自分の中にあるものを大切にして、そこから生まれるものを広げていきたい
「この作品が30歳になって最初の舞台作品というのは、自分の中ですごく意味がある」
そう話し始めてくれたのは、俳優・小関裕太さん。映像とは違い、限られた空間と生のやりとりで届ける舞台という場で30代のスタートを切る意気込みを話してくれた。
「20代は、30歳までにこれもやらなきゃ、あれも経験しなきゃ… と、焦りながら過ごしていた気がします。でも、28、29歳あたりでようやく心に余裕ができてきて。そして30歳を迎えた今、「ここから駆け上がっていくぞ」という思いです」
小関さんが「絶対にこの作品を残し、届けるという意気込みでいる」と語るのが、舞台『サヨナラソングー帰ってきた鶴ー』。亡くなった小説家と、残された妻。さらに、民話「鶴女房」を重ね合わせながら「生きのびること」をテーマに描く、鴻上尚史氏オリジナル作品だ。
「最近はミュージカル作品への出演が続いていたので、久しぶりのストレートプレイということに緊張もしていますが、ワクワクが勝っています。最後のストレートプレイは「ジャンヌダルク」で、その前が「キングダム」。どちらも大人数でつくるダイナミックな舞台でしたが、今回は真逆です。閉鎖的な空間の中、少人数でギュッと圧縮されたエネルギーをぶつけ合う。そこがすごく新鮮ですし、自分の中にも新しい感覚が生まれそうな気がしています」
小関さんは現代では売れない作家・宮瀬、そして物語世界では鶴を助けた男である与吉の二役を演じる。
「まだプロットを読ませていただいた段階ですが、「生きる」ということを考えさせられています。シリアスなテーマではありますが、コメディ要素も散りばめられていますし、これから稽古を経てどう舞台ができあがっていくのか、観てくださる方にどんな感想を持ってもらえるのか、今から楽しみです」
初タッグとなる鴻上氏について伺うと、「とても柔軟に僕の意見も聞いてくださる方」とのお答えが。
「僕が演じる宮瀬は小説誌に掲載を断れた未完の小説を残してこの世を去るのですが、その続きを売れっ子小説家である妻が書くことになり… と、物語は進んでいきます。でも、きっとそこで書かれる小説は宮瀬が書きたかったものとはかけ離れてしまうのではないかと思うんです。それを鴻上さんに話すと「面白いね」とおっしゃってくださって。一緒に作品を育てていける気がして、とても嬉しいです」
売れない小説家である自分と売れっ子小説家の嫁。嫌でも自分と比べて落ち込んでしまう状況になったとき、小関さんならどうするのだろう?
「僕が1番傷つくのは、誰かと比べた時ではなくて、自分自身が「壁」になるとき。もっとできるはずなのにって自分の中の「できない」を感じたときが1番苦しいですし、落ち込みます。でもそれはもう、練習をして乗り越えるしかない。練習すればするほど足が速くなるみたいな…、コツを掴むしかないんですよね。そうして乗り越えたときの快感も知っているので頑張れる… と、言いたいところですが、やっぱりその時はしんどいです。ただ、最近は落ち込む時間が減ってきた気がします。その時間がもったいないと感じられるようになったのかな。メンタルも鍛えられてきたのだと思います」
30代に突入し、これからどんな自分を目指していくのかを聞くと「今自分の中にあるものを深めたい」と、しっかりとした言葉が返ってきた。
「10代後半から20代は、「ないもの」を求めてきたなって思います。自分に足りない価値観や経験をとにかく取り入れたくて、いろんなジャンルに飛び込んでいました。総合格闘技みたいに(笑)。でも、今は自分の中にあるものをもっと大切にして、そこから派生するものを広げていきたいです」
最後に『鶴女房』にちなみ「絶対に覗かないでね」と言われたらどうする? と伺うと「無理!」と即答が。
「僕、好奇心が強いタイプなので、絶対無理です。すぐ覗いちゃいます(笑)。でも、それが原因で大切な人がいなくなっちゃうわけだから、やっぱり後悔しますよね…。でも無理! いなくなっちゃうのも無理!ごめんなさい、無理です!(笑)」
PHOTO / Ryuta SekiSTYLIST / Satoshi Yoshimoto
HAIR & MAKE / CHIKA HORIKAWA
TEXT / Satoko Nemoto
KOKAMI@network vol.21
『サヨナラソング ー帰ってきた鶴ー』
作・演出/鴻上尚史
出演/小関裕太、臼田あさ美/太田基裕、安西慎太郎、三田一颯・中込佑玖(W キャスト)/渡辺芳博、溝畑 藍、掛 裕登、都築亮介
【東京公演】
日程/ 8 月31 日(日)〜9 月21 日(日)
会場/紀伊國屋ホール
お問合せ/サンライズプロモーション東京
℡ 0570-00-3337(平日12:00 〜15:00)
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