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なぜ空自「F-35乗り」がグアムで汗水垂らして土いじり!? 日本人なら忘れちゃいけない“戦争の記憶”

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  • 乗りものニュース
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グアム島に共同訓練で訪れた航空自衛隊の隊員たちが、休日にボランティア清掃をしていました。そこは太平洋戦争中に日本が司令部壕を個受けていた場所です。慰霊公苑の整備をする彼らを取材しました。

太平洋の激戦地でボランティア活動する自衛官たち

 2025年2月8日、西太平洋の米領グアム北部にある南太平洋戦没者慰霊公苑において、航空自衛隊の隊員約230人が大規模な清掃を行いました。

Large figure1 gallery14共同演習「コープノース25」でグアム島のヘンダーソン飛行場に展開した航空自衛隊のF-35A戦闘機(画像:航空総隊司令部)。

 この場所は、太平洋戦争末期の1944(昭和19)年8月11日にグアム島を守備していた日本軍が玉砕した地で、当時の守備隊トップを務めていた小畑軍司令官が約60名の兵士とともに自決した司令部壕が、いまでも残っています。

 現在は亡くなった戦没者を追悼する施設となっており、苑内には高さ15mの慰霊塔(合掌の手の形をイメージ)が設置されるとともに神仏が祀られ、当時の日本軍の遺品が置かれた平和寺も建立されています。日本から遠く離れた地のグアム島にありますが、過去の戦争の歴史を振り返ると、我々日本人が忘れてはいけない大事な場所だといえるでしょう。

 清掃に参加した隊員たちは、3日から21日にかけてグアムのアンダーセン空軍基地で実施された日米豪共同訓練「コープノース」に参加した隊員で、普段は航空機のパイロットや整備員として活動しています。

 なお、今回の共同訓練には航空自衛隊の最新鋭機であるF-35A「ライトニングII」戦闘機、E-2D「アドバンスドホークアイ」早期警戒機、KC-46A「ペガサス」空中給油機が参加しており、ここに集まった隊員たちは航空自衛隊の最精鋭ともいえる存在です。彼らはなぜ、このような清掃作業を行ったのでしょうか?

 施設の関係者によると、自衛官による清掃作業が行われるようになったきっかけは、第6代統合幕僚長の山崎 幸二氏がここを表敬訪問したことだといいます。山崎統合幕僚長(当時)は表敬訪問を終えて日本に帰国した際、この慰霊公苑を回りの自衛官らに紹介。それ以降、グアムに訪れる自衛官が献花や清掃作業で訪れるようになりました。

 ちなみに、清掃作業は自衛官としての公務ではなく、あくまでもボランティアとしての参加になり、今回の航空自衛隊による清掃も、訓練のない週末に行われていました。

 自衛官に限らず、多くの人がここを訪れることは、過去の歴史を風化させないために大事なことですが、関係者いわく自衛官による清掃作業は施設の維持という点から大いに助かっているそうです。

自衛隊による清掃作業、そのきっかけは?

 2025年現在、グアム島の慰霊公苑はボランティアスタッフが月数回の清掃を行い、管理していますが、敷地が広いため十分な作業ができないとのこと。とくに、太平洋戦争当時の司令部壕や貯水池が残る場所は密林の中にあるため落ち葉や倒木が散乱しており、本来であれば大人数での作業が必要なほどです。

Large figure2 gallery15南太平洋戦没者慰霊公苑に清掃と献花で訪れた航空自衛隊の隊員たち。共同訓練「コープノース25」に参加するためにグアムに訪れた(布留川 司撮影)。

 筆者(布留川 司:ルポライター・カメラマン)も清掃作業が行われる前日に、この場所を訪れましたが、通路を塞ぐように竹が倒れており見学を諦めたほどでした。

 今回の清掃作業には、前述したように200人を超える自衛官が参加しましたが、その数はこれまで自衛官が行ってきた清掃作業のなかでは最多の人数になるそうです。

 その結果、苑内は驚くほどキレイになっており、特に司令部壕周辺は清掃というよりも整備と言えるほどでした。これは参加人数の多さだけでなく、集団行動を原則とする自衛官ならではで、清掃のような作業でも、集団としての能力が遺憾なく発揮された証左だといえるでしょう。

 隊員たちがこの場所に留まったのは2時間程度で、清掃作業は実質1時間ほどでした。しかし、清掃作業でも部隊・班単位で行動して、同時進行で作業を分担しながら実施。さらに、軍手やゴミ袋などの清掃用具だけでなく、蚊取り線香や熱中症対策の飲料水まで準備していました。

 今回の清掃作業は個々人のボランティア参加ですが、事前準備と人員統制がしっかりと取れており、その様子は傍から見ていても任務の一環に思えたほどでした。また、作業を終えると、参加隊員は慰霊塔前に整列して黙祷を行い、ひとりひとりが献花をしていました。

 今年(2025年)は、太平洋戦争が終結してから80年の節目の年です。当時を知る人々は年を追うごとに少なくなっており、その歴史を後世に伝えるためにもこのような追悼施設を維持することは重要なことです。戦争を知らないのは自衛官も同様です。祖国防衛の担い手である彼らが、慰霊公苑の清掃という形で過去の歴史に触れているというのは、もっと知られてもよいのかもしれません。

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