東京‐神奈川の“山越え新ルート”20日ついに開通！ 新ジャイアンツ球場に接続 大規模造成で景色激変

東京と神奈川の境に位置する「よみうりランド」エリアへ、東京側から新しい道路が開通します。

「稲城駅～よみうりランド」の新ルートが開通

　2025年2月20日10時、東京と神奈川の境に位置する「よみうりランド」エリアへ、東京側から新しい道路が開通します。

開通するヤオコー前の道。奥で建設中のジャイアンツタウンスタジアムも3月1日に開業する（2025年2月、乗りものニュース編集部撮影）

　開通するのは、東京都稲城市「南山」の土地区画整理地区で建設が進められてきた、スーパー「ヤオコー稲城南山店」から都道124号（よみうりランド通り）へと通じる200m強の区間です。

　従来、この付近からよみうりランドや神奈川県川崎市側に向かう道は、JR矢野口駅や京王よみうりランド駅から登るよみうりランド通りだけでしたが、今回の開通で、稲城駅から向かうルートが新たに開けます。これにより、多摩ニュータウン（南多摩尾根幹線）や府中市（是政橋）などからよみうりランド方面へのアクセス性が向上します。

　新たな道路が開通する南山地区は、大規模な土地区画整理事業によって“新たな街”を造成している場所です。

　その基盤の一つとなるよみうりランド通りは、狭い谷筋からヘアピンカーブの「ランド坂」で一気によみうりランドの丘へ駆け上がる線形でしたが、2021年にループ状の「稲城よみうりランド坂トンネル」経由の新ルートに変更。谷間の旧道は埋め立てられ、周囲の光景は一変しました。今回のルートは、その“ランド坂トンネル”を登り切ったところに接続するものです。

　その埋め立てられた場所には、プロ野球・読売ジャイアンツの新球場を核とした「東京ジャイアンツタウン」が整備されます。

　3月1日には「ジャイアンツタウン スタジアム」の開業が控えており、同日には「東京ジャイアンツタウン」というバス停が新設されるほか、既存のバス停「よみうりランド丘の湯」は、「よみうりランド天安（てんあん）」に名称が変わります。「東京ジャイアンツタウン」には小田急バスと稲城市のiバス（コミュニティバス）が、「よみうりランド天安」にはiバスが停車します。

　今後、ジャイアンツタウンには水族館が併設され、国内初の「水族館一体型の球場」になります。水族館のオープンは2027年の予定です。なお、南山地区では他にも、よみうりランド通りにつながる都市計画道路を建設中で、稲城大橋や中央道の稲城ICへの直結路などが別途設けられます。

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