クレジットカードの在籍確認が迷惑!勤務先への電話などを徹底調査
クレジットカードを申し込むにあたって、在籍確認が不安な方も多いでしょう。
勤務先に電話が入る在籍確認によって、周囲に迷惑をかけてしまうかもしれません。
在籍確認は申告通りの勤務実態を確認することが目的なため、通常は勤務先に迷惑がかかることはありません。
今回の記事では新入社員やアルバイトの方など就業形態別の在籍確認や、在籍確認なしで作れるカードもご紹介します。
- クレジットカードの在籍確認が迷惑!行われる理由はなぜ?
- クレジットカード在籍確認の具体的な内容
- クレジットカードの在籍確認を避けるための対策
- 「在籍確認なし」と記載されているクレジットカード3つ
- 派遣社員・パート・アルバイトでもクレジットカード在籍確認はある?
- クレジットカードの在籍確認に対する5つのQ&A
- クレジットカードの在籍確認についてまとめ
クレジットカードの在籍確認が迷惑!行われる理由はなぜ?
クレジットカードを申し込むと、審査の一環で在籍確認が行われることがあります。
在籍確認とはクレジットカードを申し込む際に申告した勤務h先に、間違いなく在籍しているかどうかを確認するために行う審査の1つです。
一般的にはカード会社が申込者の勤務先に電話して、氏名や生年月日などで本人確認を行って終了します。
ほかの社員が電話に出て「外出中です」などのコメントで在籍が確認できたら、本人と話さないで終了する場合もあります。
わざわざ勤務先にまで電話してくるため、忙しい中時間がとられてしまったり、カードの申し込みが周囲にばれるのではないかと不安になったり、在籍確認を感じる方も多いでしょう。
クレジットカードの在籍確認が迷惑な理由と、なぜ行われるのか理由を解説します。
職場に電話がかかってくるのが迷惑
クレジットカードの在籍確認は、勤務先へ電話をかけることで行なわれます。
忙しい仕事中に個人のことで電話がかかってくると時間をとられるだけでなく、周囲の目線が気になることもあるでしょう。
職場での電話は周囲に筒抜けの場合が多く、そんな状況で名前や生年月日を答えなければなりません。
周囲の人に、在籍確認の電話だとばれてしまう場合もあるでしょう。
また職場によっては、中々電話にでれないこともあるでしょう。
何度も何度も在籍確認の電話がかかってきて、職場の人にも迷惑がかかってしまう可能性もあります。
一回の電話でスムーズに在籍確認が終わればよいですが、中々在籍確認が終わらず迷惑に感じる方も多いでしょう。
そのためクレジットカードに申し込む際に、在籍確認の有無を気にする方は少なくありません。
クレジットカード会社が在籍確認する理由
クレジットカード会社が在籍確認する理由は、次の3つです。
- 返済能力の確認の重要性
- 虚偽申告防止の観点
- カード会社のリスク管理
クレジットカードの審査では、申し込んだ人の返済能力の有無を確認します。
クレジットカードを発行するということはお金を貸すことと同じなため、審査ではちゃんとお金を返せる人がどうかを確認します。
お金を返せるかどうかの判断基準の1つが毎月の収入であるため、申し込みの際には勤務先や年収を申告してもらいます。
本人が申告した勤務先や年収がすばらしくても、虚偽内容では意味がありません。
クレジットカード会社は在籍確認をすることで、返済能力の有無に加えて虚偽申告でないかどうかの確認も行います。
在籍確認によって申告内容の整合性が確認できれば、返済能力があることに加えて申告内容の信憑性も確認できます。
多くの人にお金を貸すクレジットカード会社では、少しでも不良債権の発生を減らすことがとても重要です。
在籍確認はクレジットカード会社のリスク管理の一環という側面もあります。
在籍確認は申し込んだ人の勤務先が虚偽でないかどうかの確認であるため、勤務先がすでに確認できている場合は在籍確認は行われません。
勤務先の確認ができているケースの1つが、個人信用情報機関の情報です。
個人信用情報機関に登録されている属性情報での勤務先と、申告された勤務先が一致していれば信憑性は高いと判断できます。
ほかにも申し込んだクレジットカード会社で既に取引があり、勤務先情報を把握しているケースもあります。
このようなケースでは勤務先の確認ができていることから、在籍確認は行われません。
クレジットカード在籍確認の具体的な内容
クレジットカードを申し込んだ経験の少ない方にとっては、在籍確認がどのように行われるかわからない方も多いでしょう。
在籍確認が迷惑と思うものの、在籍確認が出来なければカードが発行されない可能性があることも事実です。
ここからは在籍確認でどのようなことを聞かれて、どのように対応すればよいかを見ていきましょう。
確認される内容のリスト
在籍確認で確認される内容は、主に次のような内容です。
- 在職状況
- 雇用形態
- 勤続年数
- 年収の裏付け
クレジットカード会社によっても質問内容は違いますが、概ね上記のような内容を確認されることが多いでしょう。
在籍確認される側からすれば面倒なこともあり早く終わってほしいと感じるかもしれませんが、カード会社からすれば審査の一環です。
それぞれの質問には意味があり、確認したい内容があります。
各質問ごとに、カード会社が確認したいポイントを見ていきましょう。
前述のように在籍確認の目的の一つが、返済能力の有無の検証です。
そのため申告した勤務先への在籍の有無はもちろん、雇用形態や勤続年数などが確認される場合もあります。
雇用形態も勤続年数も、収入の安定性に直結する項目です。
派遣やアルバイトよりも正社員のほうが安定していますし、勤続年数が長いほうが今後の収入も安定しているといえるでしょう。
お金を貸すクレジットカード会社の立場からすれば、派遣・アルバイトよりも正社員、勤続年数は短いよりも長いほうが信頼できます。
また返済能力に直結するのが、年収です。
年収が高ければ高いほど返済能力があるためお金は貸しやすいですが、裏付けがなければ意味がありません。
またクレジットカードのキャッシング枠は年収の3分の1までという、総量規制の影響もあります。
クレジットカードの発行にあたって年収の裏付けは重要であるため、在籍確認だけでなく源泉徴収など書面での確認が行われる場合も多いです。
在籍確認の電話対応について
実際に在籍確認を受ける場合、どのように対応すればよいでしょうか。
以下の3点について、解説していきます。
- 誰が電話するのか
- どのような質問をするのか
- 対応の注意点
誰が電話するのか
在籍確認の電話は、クレジットカード会社の社員が行います。
クレジットカード会社にもよりますが、通常クレジットカード会社では審査担当や営業担当、回収担当とわかれている場合が多いです。
在籍確認は審査業務の一環であることから、審査担当部署の社員がかけることが多いでしょう。
どのような質問をするのか
在籍確認の電話では、クレジットカード会社名は出しません。
個人名でかけて、「〇〇さんはいらっしゃいますか?」と聞くのが一般的な在籍確認です。
会社によっては電話をつなぐ際に要件を聞く場合もありますが、在籍確認で要件をいうことはありません。
周囲に在籍確認の電話であることがばれないように、気をつかって電話をしてくれる場合が多いでしょう。
質問内容はそこまで多くなく、名前や生年月日で本人確認にとどめる場合が一般的。
勤務先に電話をするため、クレジットカード会社も最大限の配慮をしてくれることが多いでしょう。
対応の注意点
在籍確認の一番の目的は、名前の通り申告の勤務先に在籍しているかどうかの確認です。
大きな企業では部署ごとに電話番号があることの多いため、すぐにつながる直通の電話番号を伝えるようにしましょう。
また理解が得られる職場であれば、事前に在籍確認の電話が入ることを伝えておくのもよいでしょう。
事前に周囲に伝えておくことで、電話を受けた社員の方もスムーズに対応してくれます。
クレジットカードの在籍確認を避けるための対策
クレジットカードの在籍確認を避けるための対策を紹介します。
在籍確認はカードを発行するために必要な審査のプロセスの1つではありますが、迷惑に感じる方も多くできれば避けたいプロセスです。
在籍確認を避けるための対策には、次のようなものがあります。
それぞれの対策を詳しく紹介していきます。
正しい申込書の記入方法
在籍確認が行われる可能性を下げるためには、申し込み用紙を正しく記載するようにしましょう。
申込用紙の記入でとくに重要な点が、勤務先や年収情報の記載です。
在籍確認の一番の目的は、「勤務先の情報に嘘がないか」を確認すること。
申告された勤務先の情報が本当であれば安定収入があり、返済能力があると判断できます。
記入が面倒だからといって勤務先情報の入力を省略したり、審査に通過させるために虚偽の記載をしたりしてはいけません。
審査するカード会社の立場からすれば申告された勤務先の情報に怪しい箇所があると、在籍を疑わざるを得ません。
たとえば会社名や住所が実際のものとは違ってるなど、記載が正しくなければ在籍確認を行う可能性が高まります。
基本的に企業の社名や住所などの情報ば謄本などで誰でも確認できるため、虚偽やいいかげんな記載はばれてしまうものと考えておきましょう。
正しい勤務先の内容を詳しく記載することで信憑性が増し、在籍確認が行われる確率を下げることができるでしょう。
在籍確認の可能性を下げる工夫
在籍確認の可能性を下げるためには、次のような工夫をしてみましょう。
- 即時発行されるクレジットカードに申し込む
- 勤務先情報を最新にして申し込みする
- 繁忙期にカードの申し込みをする
- 在籍確認なしのカードに申し込みする
即時発行されるクレジットカードに申し込む
即時発行などスピード審査を行ってくれるカード会社の場合、在籍確認を省略するケースがあります。
名前の通り数十分~数時間という限られた時間の中で審査結果を出してくれるため、時間的に在籍確認を実施できない場合もあるでしょう。
本来なら在籍確認を行うようなケースであっても、時間的な制約がある中で在籍を省略して発行してくれる可能性もあります。
ただしそのようなケースでは、本来より限度額が低めに設定されるなどのデメリットのある点も注意しましょう。
勤務先情報を最新にして申し込む
在籍確認の一番の目的は、勤務先の情報に虚偽がないかの確認です。
そのためカード会社が保有している属性情報や個人信用情報機関のデータと、申告された勤務先の情報が一致していれば在籍確認は行われないでしょう。
たとえば既に取引のあるカード会社であれば属性情報を保有しているため、転職などしていなければ在籍確認は実施されません。
転職などで勤務先が変更になった場合は、最新の情報への変更を届け出たうえで申し込みすることで在籍確認の可能性を減らせます。
個人の属性情報は各カード会社だけでなく、個人信用情報機関にも登録されています。
カード会社へ勤務先変更の届出をすれば、カード会社から個人信用情報機関へと内容の変更が行われますが、即時反映されるわけではありません。
勤務先などの属性情報が変わった際には、速やかに届け出しておくことで在籍確認の可能性を減らせます。
繁忙期にカードの申し込みをする
繁忙期にはクレジットカードの申し込みが集中します。
そのため1件1件の審査にかける時間が少なくなり、在籍確認が省略される可能性もあります。
クレジットカードは新生活の始まる3~5月頃に申し込みが増えます。
在籍確認を避けるには、繁忙期を狙って申し込みをしてみるのもよいでしょう。
在籍確認なしのカードに申し込む
クレジットカードの中には、「在籍確認なし」を公表しているカードもあります。
在籍確認がどうしても嫌なのであれば、在籍確認なしのカードに申し込みするのが確実ですが、カードの種類が限られてしまいます。
在籍確認なしのおすすめのカードは、後ほど詳しく紹介しています。
避けるべき行動
在籍確認を避けたいのであれば、虚偽の申し込みは避けるようにしましょう。
勤務先の内容はもちろん、年収や従業員数なども信憑性に影響します。
また収入関係の資料をしっかりと提出することも重要です。
源泉徴収票などを見れば、勤務先への在籍は確認できるため在籍確認が省略されるかもしれません。
また同時に複数のクレジットカードを申し込むのも避けたほうがよいでしょう。
一度に何枚ものカードに申し込みしていることは審査側にはわかってしまうため、審査に悪い影響が出てしまいます。
多重債務や虚偽申込みなどが疑われてしまい、本来在籍確認が不要なケースでも審査に慎重を期すために行われてしまう可能性もあります。
在籍確認を避けるためには正しい情報を申告して、綺麗なクレジットヒストリーを心掛けましょう。
在籍確認の時期と対策
在籍確認が行われる時期はカード会社にもよりますが、一般的には申し込みして1週間以内に行われる場合が多いでしょう。
しかし中々在籍確認がとれなかったり、繁忙期で審査に時間がかかったりする場合は時期が遅れる可能性もあります。
在籍確認では勤務先への在籍がわかればよいので、本人が出る必要はありません。
職場へ連絡がきて「外出中です」や「会議中です」などの回答があれば、在籍確認を終了できます。
外出や不在が多い仕事の方は、事前にクレジットカード会社の在籍確認がある可能性があることを周囲に伝えておくとスムーズです。
「在籍確認なし」と記載されているクレジットカード3つ
数あるクレジットカードの中でも、在籍確認をしないと公表しているカードを紹介します。
在籍確認をされたくない方にとっては、おすすめのカードです。
それぞれのカードの特徴を見ていきましょう。
ACマスターカード
ACマスターカードのおすすめポイント
ACマスターカードのおすすめポイントは次の通りです。
- 最短即日発行が可能
- 独自の基準で審査
- リボ払い専用カード
- 0.25%のキャッシュバック
ACマスターカードの特徴
ACマスターカードはアコムの発行する、年会費無料のクレジットカードです。
ACマスターカードの審査では在籍確認は「保険証」や「給与明細」などの書面で行うとされており、一般的な電話による在籍確認は行われません。
自動契約機(むじんくん)を利用すれば最短で即日カードを発行することができる点が特徴で、すぐにカードがほしい方にはおすすめです。
また審査はアコムが独自の基準で行うため、他社のカードが発行できなかった場合でも審査に通過する可能性があります。
ACマスターカードの支払い方法がリボ払いのみとなっている点も特徴です。
毎月の支払額を安定させることができる一方で、利息負担が重くなったり使いすぎたりする可能性がある点には注意しましょう。
またACマスターカードには、ポイントがつきません。
カードの利用額に応じて0.25%がキャッシュバックされる仕組みです。
わざわざポイントを交換する手間がない一方で、還元率は高くありません。
ACマスターカード 公式サイト
プロミスVisaカード
プロミスVisaカードのおすすめポイント
プロミスVisaカードのおすすめポイントは、次の通りです。
- カードローン一体型のクレジットカード
- 最大7%でポイント還元される
- 付帯保険が選べる
- 独自の審査基準
プロミスVisaカードの特徴
プロミスVisaカードはプロミスが発行するカードローン一体型の、クレジットカードです。
消費者金融であるプロミスが発行するカードローンに、SMBCグループである機能を活かしクレジットカード機能も付帯させたハイブリッド型のカードです。
カードの券面にはプロミスの名前はいっさい出ないため、一見するとカードローンには見えずクレジットカードとして利用できます。
カードローンとクレジット両方を備えた利点ではありますが、その分審査はプロミスと三井住友カードの両方を通過することが必要。
他社カードよりも、審査に時間がかかる可能性があるでしょう。
プロミスの審査では原則勤務先への在籍確認は行わないと、されています。
しかし三井住友カードの審査では在籍確認を行う場合がある、といわれているため在籍確認が行われる可能性は0ではありません。
プロミスVisaカードでは、カードの利用額に応じてポイントが貯まります。
基本の還元率は0.5%と高くはありませんが、特定の店舗でタッチ決済を利用するなどの条件を満たせば、還元率は7%にもなる点がメリットです。
プロミスVisaカードには最大2,000万円の海外旅行保険が付帯しますが、カード加入後下記の保険に切り替えることが可能です。
- スマホ安心プラン
- 弁護士安心プラン
- ゴルフ安心プラン
- 旅行安心プラン
- 日常生活安心プラン
- ケガ安心プラン
- 持ち物安心プラン 日常生活での事故に備えたい方は「日常生活安心プラン」を、よくゴルフをする方は「ゴルフ安心プラン」を選択しましょう。
またプロミスでは独自の審査基準によって、審査が行われます。
他社カードで審査が通過しない方でも、カードが発行できる場合があるでしょう。
プロミスvisaカード 公式サイト
ライフカード
ライフカードのおすすめポイント
ライフカードのおすすめポイントは次の通りです。
- ポイントが貯まりやすく、有効期限も長い
- カードの種類が豊富
- 入会キャンペーンが充実
- 海外アシスタントサービスが使える
ライフカードの特徴
ライフカードはライフが発行する年会費永年無料のカードです。
ライフカードの審査では申込者の信用情報や収入を重視するため、原則在籍確認を行いません。
しかし申込内容に不備などがあり、在籍確認が必要と判断された場合は実施されることもあるようです。
ライフカードの特徴は、ポイントが貯まりやすい点です。
カード入会後は還元率が1.5倍になることに加えて、誕生月の利用はなんと3倍です。
さらに年間の利用額に応じて、還元率が最大で2倍になるステージポイントも付帯。
ポイントが貯まりやすいだけでなく有効期間も5年と長いため、じっくりとポイントを貯められるでしょう。
また一般カードのほかに学生カードやゴールドカードなどがあり、それぞれ多彩な特典が付帯します。
自分の生活スタイルや利用状況に合わせて、カードを選べます。
ライフカードでは海外20か所の現地の情報について、電話で教えてくれる「海外アシスタントサービス」があります。
交通機関やショッピングの情報提供、ホテルやレストランの予約など、無料でサポートを利用可能。
年会費無料のカードにもかからわず、高ステータスカードに付帯するようなコンシェルジュサービスを利用できる点もメリットでしょう。
ライフカード 公式サイト
派遣社員・パート・アルバイトでもクレジットカード在籍確認はある?
派遣社員
派遣会社の場合でも、在籍確認は実施されます。
実際に在籍確認が行われるかどうかは申込人の属性やカード会社によるため、派遣社員だからといって必ずしも在籍確認が行われるわけではありません。
しかし派遣社員の場合は雇用されている派遣会社と、実際に働いている派遣先が違うことから勤務先の実態を把握しにくいという特徴があります。
そのため審査するカード会社側からすれば、実態を把握するために在籍確認を行う確率が高いともいえます。
派遣社員の場合で注意したいのが勤務先に、所属している派遣会社か派遣先、どちらを書くべきか、という点です。
カードの申し込みの際には、原則は所属している勤務先を記載しましょう。
派遣会社の場合、雇用主が派遣会社になるためです。
そのため在籍確認の電話は派遣元(派遣会社)に入りますが、普段の勤務先は派遣元ではありません。
このときの対応は派遣会社にもよりますが、最近では守秘義務などの観点で個人の在籍の有無には対応していない派遣会社もあります。
このような場合は事前に派遣会社に対して、クレジットカードの在籍確認が入る可能性がある旨を伝えておくとよいでしょう。
カード会社によっては、次のような記載がある場合があります。
「実際の勤務地住所をご入力ください。派遣社員の方は派遣先のご住所をご入力ください。」
このような場合は、派遣元ではなく派遣先を記載する必要があるため、注意しましょう。
パート・アルバイト
アルバイトやパートでも、正社員の場合と同様に在籍確認は行われます。
多くのクレジットカードでは、収入形態がパートやアルバイトでも申し込みが可能です。
カードの発行審査は正社員の場合と同様に行われるため、在籍確認も同じように実施されます。
パートやアルバイトの在籍確認では、正社員に比べると出勤時間が短いなどの理由で在籍確認がとりにくい場合があります。
また勤務形態によっては夜間の出勤が中心、というケースも。
このような場合は事前に在籍確認の日時を教えてもらえないか、カード会社に相談してみましょう。
また勤務先に対しても、自分宛に電話がかかってくる旨を伝えておくとよいでしょう。
どうしても在籍確認が難しい場合は、給与明細などの書面での確認に変更できないかをカード会社に聞いてみましょう。
勤務形態がアルバイトやパートの場合、設定される限度額がそこまで高くありません。
そのためカード会社によってはリスクが低いと判断して、対応してくれる場合もあるでしょう。
学生
学生の場合でも、在籍確認の電話がかかってくるケースがあります。
多くのクレジットカードでは学生専用カードなどをラインナップしており、学生へのクレジットカードを発行しています。
学生であってもクレジットカードを発行するため、審査は通常通り行われます。
しかし学生の在籍確認といっても、大学や学校に連絡が入るわけではありません。
学生の在籍確認で連絡が入るケースとしては、保護者への連絡とアルバイトをしている場合の職場への連絡があります。
2022年の民法改正によって成人年齢が引き下げられ、18歳でも親の同意なしでもカードが申し込めるようになりました。
しかしカード会社によっては依然として親の同意を求めているケースもあります。
このような場合では親の同意を確認する趣旨で、保護者宛に電話が入ります。
同じようにアルバイトを勤務先情報として申告していれば、在籍確認が入る可能性はあります。
新入社員
新入社員といえども正社員のため、一般の審査と同様に在籍確認は行われます。
社会人としてある程度年数が経過してクレジットの利用があれば、個人信用情報機関などに属性情報として勤務先情報が記載されているでしょう。
このような場合は在籍確認が省略されますが、新入社員の場合は勤務先が属性情報として登録されていないでしょう。
そのため通常よりも、新入社員の場合のほうが在籍確認が行われる可能性が高いといえます。
新入社員のカード申し込みで注意したいのが、連絡のとれる勤務先の電話番号を申告することです。
入社間もない時期であれば配属される部署が決まらず、本社の代表電話などを記入してしまうケースがあります。
この場合在籍確認の電話も本社に入ってしまうため、いつまでたっても在籍確認が終わらずカードが発行されません。
配属先が決まってからカードを申し込むなど、在籍確認への対応を考えておきましょう。
クレジットカードの在籍確認に対する5つのQ&A
ここからはクレジットカードの在籍確認に対する、5つのQ&Aを紹介します。
在籍確認は必ず行われるのですか?
すべてのクレジットカードの申し込みで行われるわけではありませんが、原則は審査の一環として実施されます。
在籍確認がされない場合の、明確な基準はありません。
しかし在籍確認は年収や勤務実態を確認することが目的のため、過去の実績や個人信用情報機関のデータなどで確認できる場合は省略されるケースが多いようです。
勤務先に迷惑をかけることはありますか?
在籍確認をする際は、個人名でかけるなどカード会社も最大限の配慮をしてくれます。
要件などを聞かれても、在籍確認の電話であることを伝えることはありません。
カード会社側も在籍確認には慣れていることもあり、通常は大きな迷惑がかかることはないでしょう。
在籍確認を拒否できますか?
カード会社に在籍確認をしないでほしい旨を申し出れば、拒否することは可能です。
しかしその場合は書面で在籍を確認できるようにするなどの、代替案を提示しましょう。
もし勤務先の在籍確認ができない場合、最悪はカードが発行できないなどの影響がある点には注意しましょう。
新入社員やアルバイトは不利なのでしょうか?
新入社員やアルバイトだから、審査に不利ということはありません。
審査に必要な情報と、裏付けるための必要な書類があれば十分審査は可能です。
在籍確認がとれない、過去に延滞がある、などの悪い影響がないのであれば新入社員・アルバイトでもカードへの入会は可能です。
しかしクレジットカードの限度額設定は、過去の実績に基づいて設定されることが多いです。
新入社員やアルバイトでもカードの発行は可能ですが、限度額はそこまで高くないことは認識しておきましょう。
オンライン申し込みの場合は?
オンラインでの申し込みであっても、在籍確認の有無がかわりません。
基本的には、在籍確認がされると思っておきましょう。
ただし、オンラインの場合は即日発行に対応しているカード会社も少なくありません。
即日発行のカードの審査では審査にかける時間が少なくなるため、在籍確認が省略されるケースもあります。
クレジットカードの在籍確認についてまとめ
今回の記事では、クレジットカードの在籍確認について以下の点を紹介しました。
- クレジットカードの在籍確認は、審査のプロセスの一環として行われる
- 在籍確認は勤務実態の確認や、返済能力の検証が目的
- 在籍確認では在籍状況を確認するために、本人確認などが聞かれる
- 在籍確認を避けるためには申し込み用紙など、正しく申告することが重要
- 勤務先情報などを最新の情報にしておくことで、在籍確認を避けられる可能性がある
- 在籍確認は不要なおすすめカード3選
- 派遣社員やアルバイト・パートでも在籍確認は行われる
クレジットカードに申し込みをした際には、勤務先へ在籍確認が入ることがあります。
忙しい仕事中に入る在籍確認を迷惑に感じる方は多く、また勤務先にクレジットカードを申し込みしたことがばれてしまうかもしれません。
そのためカードを申し込む際には、在籍確認の有無を気にする方は多いでしょう。
在籍確認は審査の一環として行われるため、原則実施されます。
しかし過去のクレジット利用の実績や対策次第では、在籍確認が入ってしまう可能性を減らせます。
どうしても在籍確認が嫌な場合は、カード会社に事前に相談しておくとよいでしょう。
とはいえ、在籍確認は審査に必要なプロセスの1つです。
審査する側からすれば勤務先からの給与は重要な返済原資のため、勤務先に在籍しているかどうかはとても重要な項目です。
在籍確認を迷惑に感じることも多いですが、ある程度は必要な作業と割り切ってしまう必要もあります。
今回の記事で紹介した在籍確認を避ける方法や、在籍確認が不要なカードなどを参考にしながら、在籍確認に対する対策をとっておくとよいでしょう。