あの夏のきらめきが眩しい……。「時かけ」「おおかみこども」「サマーウォーズ」の世界に没入できる「細田守の原点/展」開催中
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ひょんなことから過去に戻れる「タイムリープ」の力を手に入れた高校生・真琴のひと夏の成長を描いたアニメ『時をかける少女』が、今年公開20周年を迎えます。夏、青空、制服、グラウンド、幼なじみ……。青春のエッセンスが詰め込まれたこの作品を観た当時、学生だったという方も多いのではないでしょうか。
周年を記念して、アニメーション映画監督・細田守の映像世界を体感する展覧会「細田守の原点/展」が東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOにて開催されています。
会場には、今なお多くのファンを生み続けている『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』を中心に、絵コンテ、レイアウト、原画、背景美術などの制作資料が過去最大規模で登場。映画の世界に没入できる、大迫力の展示会の様子をお届けします!
▼「細田守の原点/展」細田守監督×染谷将太トークセッションの様子はこちら
https://woman.mynavi.jp/article/260624-3_12300425-2/
■直筆絵コンテで作品制作の裏側を覗き見
「細田守の原点/展」は『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の3作品それぞれのエリアと、『時をかける少女』以前の作品を扱うエリアの大きく4つの構成で展開されています。
最初に展開される『時をかける少女』のエリアで早速目に飛び込んで来たのは、高さ3mほどの大きなパネル。作品の冒頭、真琴が自転車ブレーキの故障で踏切に投げ出されてしまうシーンが描かれていて、一瞬で作品の世界に引き込まれます。
『時をかける少女』のエリアでは空間いっぱいに“アニメーションの設計図”とも呼ばれる絵コンテのパネルが広がっていますが、なんとここでは細田監督が手がけた絵コンテが全て展示されているのだとか。1コマずつ直筆で指示が書き込まれていて、1本のアニメ作品ができるまでに存在する膨大なシーンの量を改めて体感することができます。
頭上を見上げてみると、絵コンテウォールの上を躍動する真琴の姿が。劇中、真琴がタイムリープのために学校プールのジャンプ台から空に飛び出すシーンがありますが、真琴を見て驚いていた水泳部員たちもこういう気持ちだったのかな……。
印象的だったのは、細田作品を代表する空と雲を描いた原画。層を分けて描かれた雲の横には「雲力!!」と書き込まれており、シーンに込められた力強さを感じることができます。会場では、細田監督のコメントで印象的に登場する「空」が表現する意味についても語られているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
■『サマーウォーズ』エリアで「OZ」の世界を体感
続いては、「Welcome!」と書かれた鍵穴を抜けて『サマーウォーズ』で登場するインターネット上の仮想世界「OZ(オズ)」の世界へ! 鍵穴からは劇中にも登場するワールドクロックが見え、ドキドキが高まります。
『サマーウォーズ』エリアに入ると「キング・カズマ」と「ラブマシーン」の等身大フィギュアが対峙する緊迫のシーンがお出迎え。「キング・カズマ」の鋭い眼光や空間に鳴る劇中音楽、時刻が動き続けるワールドクロックが映画そのままの迫力です。
ワールドクロックやOZ空間が映し出される筒状の巨大プロジェクターの中には、仮ケンジの姿が。「アカウント返してください……」と聞こえてくるようなオロオロ顔がなんともかわいらしいですね。
こちらのエリアにも原画や脚本などの設定資料が多数展示してあり、中には「キャラクター素案」なるキャラクター設定資料も。登場人物たちの当初の設定やキャラクター名を見ることができ、ファン必見です!
『サマーウォーズ』エリアを抜けると、真っ暗な空間に『時をかける少女』の千昭のセリフ「お前、タイムリープしてね?」が浮かび上がるドキッとする演出が。
実はこちらを通り抜けた先は『時をかける少女』以前の「原点」に焦点を当てたエリアとなっており、細田監督が中学3年生のときに8ミリフィルムで制作した作品や金沢美術工芸大学在学中に手がけた実写映画など、監督の原点に触れる貴重資料が展示されています。
細田作品に4度の出演経験を持ち、自身もファンとして知られる俳優の染谷将太さんが「印象に残った展示」として挙げた大学在学中の油絵なども展示されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
■名シーンが贅沢に描かれたシーンパネルで『おおかみこどもの雨と雪』の世界観に没入
最後のエリアで展示されている作品は、『おおかみこどもの雨と雪』。おおかみと人間の間に生まれた雨と雪を母親の花が抱き上げる等身大フィギュアを中心に、劇中のシーンパネルや舞台である富山の豊かな自然風景などが展示されています。
『おおかみこどもの雨と雪』は雪と雨がおおかみと人間を行き来する姿も魅力の一つ。シーンパネルの裏はキャラクターデザインが描かれていて、登場人物のさまざまな表情をじっくりとチェックすることができます。
壁面のスクリーンでは、雪原を駆け巡る名シーンを楽しめる展示も。監督のコメントや原画も併せて展示されているので、作品の世界観や登場人物たちの躍動感をより楽しめますよ!
大満足の展示会の余韻に浸ったままエリアを出ると、会場の出口付近に『時をかける少女』に登場する千昭の姿が……! これは、劇中では横顔しか見られなかった我々にとって、このシーンの千昭の表情を正面から補完できるチャンス……! (そうじゃない)。隣に立てば主人公の真琴になりきった写真が撮れるので、カメラを持って行くのをお忘れなく。
■コラボカフェで映画の名シーンを味わって
大充実の展示をまわってお腹が空いたら、展示室に隣接する「OZ cafe」で提供される限定フードを楽しんでみてはいかがでしょうか。「仮ケンジのぷるぷるマンゴープリン」「キング・カズマのベリーパフェ」といったキャラクターがモチーフになったスイーツから、「時をかけるプリンドリンク」や「あきらめなさんな茶~花札モナカ付き~」といった思わずくすっと笑えるような遊び心のあるメニューがラインナップしています。
編集部は「なかった事にした あの日の夕焼けパスタ」と「青空と入道雲のソフトクリームソーダ」をセレクトしました!
「なかった事にした あの日の夕焼けパスタ」は『時をかける少女』の真琴と千昭のワンシーンを切り取ったパスタ。真琴がタイムリープで何度もやり直すことになる、あの甘酸っぱいシーンです。
器には2人乗りの自転車が描かれていて、夕焼け空もしっかりとグラデーションになっているのが細かい……! 雲のような泡に包まれたパスタはトマト味で、エビがごろごろ入っていておいしかったです。空と自転車はなんとマヨネーズで描かれているので、パスタと一緒に楽しむことができます。
「青空と入道雲のソフトクリームソーダ」は細田守監督作品を象徴する空をイメージしたソフトクリームソーダ。柚子レモンとブルーハワイが見た目にも夏らしく、さっぱりとした味わいのフロートです。
■週末のおでかけにもおすすめ。「細田守の原点/展」で夏を乗り切るパワーをもらって
細田守の原点/展では100点以上のオリジナルグッズがそろうショップも併設されているので、ぜひお土産もゲットしてくださいね。
8月31日まで開催されている本展は、夏のお出かけにもぴったり。愛され続けてきた作品の魅力を再発見できたことはもちろん、いきいきと動く登場人物たちの姿や言葉に、夏を乗り切るパワーをもらえた感覚になりました! ぜひ、近くにお越しの際は“あの夏”を体感しに足を運んでみてはいかがでしょうか。
■開催概要
東京会場
期間:2026年6月20日 (土)~8月31日(月)
場所:CREATIVE MUSEUM TOKYO[東京・京橋](東京都中央区京橋1丁目7番1号 TODA BUILDING 6階)
時間:10:00~18:00(最終入館 17:30まで)※ただし、毎週金・土曜日および祝前日、8/11(火)~8/14(金)は20:00閉館(最終入館19:30)
公式サイト:https://hosodagenten.exhibit.jp
©細田守の原点/展
(取材・文:五十嵐紫月/マイナビウーマン編集部)
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