地中の危険を可視化! 西尾レントオールが提案する埋設物検知センサー付きバケットで掘削事故ゼロの現場へ
- 乗りものニュース |

建設業界の課題解決を目指す西尾レントオール
2026年6月17日から20日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された第8回国際 建設・測量展(CSPI 2026)に、建設機械レンタルの大手、西尾レントオールが出展し、業界が抱える人手不足や2024年問題といった課題解決に向けた具体的なソリューションを紹介しました。
CSPI 2026、西尾レントオールのブース。出展テーマは「現場を助け、人を守る~i-Construction2.0 × 電動化 × 熱中症対策で挑む生産性向上~」だ(乗りものニュース編集部撮影)
特に注目を集めていたのが、遠隔操作システム「オペラ」と、アタッチメント交換で多様な作業に対応する「電動バックホウ」です。未来の建設現場の姿をリポートします。
同社の売り上げの約9割は建設機械や産業機械のレンタルが占めており、残りの1割はイベントや展示会関連の事業です。今回の「CSPI 2026」においても、自社ブースの出展だけでなく、他社ブースの施工も手掛けたそうです。
同社は近年、国土交通省が推進する建設現場の生産性向上などを目的とした「i-Construction 2.0」や「電動建設機械」に力を入れています。
レンタル業界では同業他社間で機械を融通し合うこともあるため、各社が独自性のあるラインアップをそろえることが、業界全体の活性化にもつながっているそうです。
離れた重機をリアルタイムで遠隔操作!
今回の展示でひときわ注目を集めていたのが、国立研究開発法人 土木研究所(茨城県つくば市)にて開発・整備された自動施工技術基盤「OPERA(オペラ)」に対応した、無人施工(遠隔操作)ユニット「HRCシステム」です。
西尾レントオールが貸し出す無人施工(遠隔操作)ユニット「HRCシステム」の操作画面。会場では実際に遠隔操作を体験できた(乗りものニュース編集部撮影)
ブース内に設置されたコックピットには6面のモニターが並び、まるでゲームセンターの大型筐体(きょうたい)のような迫力があります。
この「HRCシステム」のコックピットから、会場から離れた場所にある同社の施設内にあるバックホウをリアルタイムで操作できるというのだから驚きです。
技術担当者によると、「バックホウの油圧制御バルブに遠隔操作用の装置を直接組み込むことで、操作の遅延や緩みをなくし、安全かつ迅速な遠隔施工を実現しています」とのことです。
実際に体験させてもらうと、モニターに映し出される映像は非常に鮮明で、レバー操作に対する重機の反応もスムーズです。
アタッチメント交換で多様な作業に対応、ボルボ製「電動バックホウ」
もう一つの目玉が、ボルボ製の電動バックホウ「ECR25 Electric」です。電動であるため排ガスが出ず、騒音も少ないのが特徴で、都市部の工事や夜間作業での活躍が期待されます。
ボルボ製の電動バックホウ「ECR25 Electric」。アタッチメントは省人化に寄与するチルトローテータが装着されていた(乗りものニュース編集部撮影)
この電動バックホウは、先端のバケット部分をさまざまなアタッチメントに交換できます。その中でブース担当者がおすすめと話すのが、埋設物検知センサー付き掘削バケット「LDR EXCAVATE」です。
地中にあるガス管や上下水道管などの埋設物を検知しながら掘削作業を進めることができ、現場での作業安全性が飛躍的に向上するとのことです。
また、バケットなどのアタッチメントを360度回転させながら、左右に傾ける(チルト)ことができる「チルトローテータ」も紹介。このアタッチメントを使えば、通常は施工が難しい法面(のりめん)や斜面での作業も、1台のバックホウで効率的に行うことができるそうです。
北欧などではすでに普及が進んでいるそうですが、日本での普及はこれから。省人化や作業効率の向上に大きく貢献する技術として、普及が期待されます。
「現場を助け、人を守る」レンタルで社会課題に貢献
今回、西尾レントオールが掲げた出展テーマは「現場を助け、人を守る~i-Construction2.0 × 電動化 × 熱中症対策で挑む生産性向上~」です。
広報宣伝室長兼事業企画担当部長の西垣内渉氏は、「i-Construction 2.0への対応、GX(グリーントランスフォーメーション)を推進する電動化、そして熱中症対策といった具体的な課題に対し、レンタルという形で何ができるのかを提案させていただきました。
これからも建設レンタルの一社として、社会課題の解決に貢献していきたいと考えています」と、今後の展望を語ってくれました。
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