米国のGPS依存から脱却へ!「みちびき7号機」打ち上げ間もなく「日本独自の測位システム」構築の意義とは?
- 乗りものニュース |

念願の7機運用に向けての一歩
内閣府が整備を進めている準天頂衛星システム「みちびき7号機」の打上げ日について、2026年6月15日に発表が行われました。それによると、打ち上げはH3ロケット9号機を使用し、8月7日(金)の日本時間4時30分から6時00分(24時間表記)のあいだに実施されるとのことです。
「みちびき」5号機(画像:内閣府準天頂衛星システムウェブサイト。一部加工)。
今回の打ち上げは種子島宇宙センター 大型ロケット発射場で行われ、予備期間として8月8日(土)から令和8年8月31日(月)の日程が組まれています。
そもそも、今回打ち上げられる人工衛星が必要な理由は、何なのでしょうか。
「みちびき」は、位置情報の取得に利用されているGPSと同じ「GNSS(全球測位衛星システム)」のひとつです。私たちが普段使っているGPSはアメリカの衛星を利用したサービスですが、地球全土を衛星でカバーしているため、ビルの谷間や山間部などでは電波が遮られやすく、場所によっては位置情報に“ズレ”が発生するリスクがありました。
対して、みちびきは日本のみを測位の対象としているため、精度を高めやすく、日本国内での自動運転技術やドローン制御、安否確認など、精密な位置測定が求められる状況に対応できるメリットがあります。
そのようななか、より精密な測定をするためには7機での運用がベストとされており、この7機体制が整った時点でアメリカのGPSに依存することなく、日本単独での高精度な位置測定が可能となります。つまり、他国の情勢に左右されることなく、衛星測位を行えることになるのです。また、みちびきの測位信号はオープンなサービスのため、対応機器さえあれば誰でも利用可能という点も大きなアドバンテージです。なお、将来的には11機での運用が予定されています。
2026年6月17日(水)から20日(土)まで幕張メッセで開催された「CSPI EXPO 2026(建設・測量生産性向上展)」では、内閣府の宇宙開発戦略推進事務局が、みちびきに関する展示を行っていました。少しのズレも致命傷になりかねないこの手の事業に対し、みちびきの高精度測位は「非常に有効な一手となる」と担当者は語っていました。
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