「カレーライス」は栄養価が高いって本当? 見落としがちな注意点も 管理栄養士に聞く“健康的な食べ方”
- オトナンサー |
1月22日はカレーの日です。公益社団法人全国学校栄養士協議会が1982年1月22日、全国の学校給食の統一メニューとして「カレー」を提供したことにちなみ、カレーの製造事業者の団体である「全日本カレー工業協同組合」が制定しました。
ネット上では「カレーライスは栄養価が高い料理」という内容の情報が上がっていますが、本当なのでしょうか。カレーライスを食べるときの注意点や調理時に加えるとお勧めの食材などについて、管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。
カロリーや塩分が高め
Q.「カレーライスは栄養価が高い料理」という話をよく聞きますが、本当なのでしょうか。
桜井さん「そうですね、カレーは基本的に具材が豊富な上に野菜も多く含まれていることから、総合すると栄養価が高い料理と言えると思います。例えば、ジャガイモやニンジン、タマネギなどの野菜類はビタミンが豊富ですし、お肉にはタンパク質が含まれています。また、カレールーに含まれる香辛料は血流促進や滋養強壮などの効果が期待できると思います」
Q.カレーライスは栄養価が高いということですが、食べる際の注意点について教えてください。
桜井さん「どのような具材のカレーでも、カロリーは比較的高いものが多いですね。例えば、チキンカレーやポークカレーは一食で約850キロカロリーほど、ビーフカレーは牛肩ロースの場合、830キロカロリーほどです。
また、塩分も一食で約2.5グラムと高いので、何杯もおかわりしてしまうと1日の塩分目安量を超えてしまうと思います。そのため、付け合わせにするおかずやサラダにも気を配りたいところですね」
Q.カレーライスを調理する際は、どのような食材を使うのがお勧めなのでしょうか。
桜井さん「栄養的な観点から言うと、やはり野菜をたくさん入れていただくことをお勧めします。また、白米ではなく玄米にしていただくと、ミネラルや食物繊維をより多く摂取できます。
カレールーの添加物や塩分などが気になる人はスパイスから作っていただくと、一番安心できると思います。添加物の不安がなくなる上に自分好みの味付けにすることもできるため、一度試してみても良いかもしれません」
* * *
カレーライスは栄養価が高い一方、カロリーや塩分も高めなことが分かりました。野菜をたっぷり入れたり、白米の代わりに玄米を使ったりすることでカロリーをうまく調整してみてはいかがでしょうか。いろいろな具材を組み合わせて、ぜひお気に入りのカレーの味を見つけてみてくださいね。
オトナンサー編集部
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