見た目は特急、実際は「普通」 JR東海のローカル線を走る「乗り得列車」 乗ってみると通勤通学時の「切り札」だった?
- 乗りものニュース |

早朝のローカル線を約2時間乗り通し
全国には車両運用の都合などで、本来は特急列車に使われる車両を普通列車として走らせている事例がいくつか存在します。
飯田線の駒ケ根駅で出発を待つ373系特急形電車を使った普通列車(安藤昌季撮影)
外房線の特急「わかしお15号」のように末端区間を普通列車として走る事例もありますが、日豊本線下りの佐伯6時17分発・延岡行き普通列車2761Mは、787系特急形電車で運行され、グリーン券を購入すればグリーン車の利用も可能です。
飯田線の駒ケ根~天竜峡間を走る普通列車200MはJR東海の373系特急形電車を使用し、同区間を1時間59分かけて走る「乗り得」列車です。今回、この200Mと、その折り返しとなる普通列車207Mに乗車しました。200Mは駒ケ根6時12分発と早朝なので、前泊して乗車に備えました。
列車は373系3両編成。ヘッドマークも側面表示器も「普通」と表示されています。車内のLED表示器は「普通列車天竜峡行き」の案内です。
駒ケ根を出発した時点で乗客は6人。伊那福岡、田切で1人ずつ乗車。6時29分の飯島では4人乗車し、JR東日本の211系電車と列車交換しました。6時40分の七久保で高校生と思われる4人が乗車。車端部のボックス席「セミコンパートメント」で楽しそうに会話しています。
立ち客が出るほどの盛況
6時52分の上片桐で6人乗車し、がら空きだった車内が次第に埋まっていきます。伊那大島には6時55分到着。列車交換のため7時9分まで停車し、その間に60人以上の乗車がありました。次の山吹で14人、その次の下平で20人が乗車し、座席もかなり埋まりました。下平では初めて1人が下車しました。
7時20分の市田で20人下車・62人乗車と大きな動きがありました。次の下市田で20人乗車、7時27分の元善光寺で34人乗車と続き、ついに車内は立客が出る盛況です。通常2両編成で運行される飯田線普通列車では運びきれないほどの利用があり、3両編成の373系を有効活用していることが分かります。
7時32分の伊那上郷は8人下車・10人乗車、7時35分の桜町は56人下車・17人乗車、そして7時38分の飯田は30人下車・10人乗車でした。
飯田を出ても、切石で2人下車・3人乗車と動きがあります。7時47分の鼎では102人が下車し、5人が乗車しました。車内が混雑していて正確に数えられないため、人数は推定です。7時50分の下山村は6人乗車、その次の伊那八幡は8人下車・6人乗車。飯田線は元私鉄で、駅間距離の平均が2.1kmと比較的短いものの、各駅とも利用客がいるようです。
その後、毛賀で2人乗車し、駄科で初めて乗降なし。時又で1人乗車し、川路で乗降なし。そのまま8時11分に天竜峡に到着しました。8時15分には飯田行き普通列車207Mとして折り返すため、急いで駅舎で飯田までの乗車券を買います。
飯田行き207Mの乗客は、筆者を含め2人。座席は回転されず、進行方向と逆向きのままです。がら空きなので、セミコンパートメントを利用してみました。373系の座席は比較的快適で、セミコンパートメントの座席もリクライニングしないものの形状に優れ、なかなかの座り心地です。
川路と時又で2人乗車、駄科で4人乗車、毛賀で1人乗車、伊那八幡で2人下車・6人乗車、下山村で2人乗車、鼎で4人下車・1人乗車、切石で1人下車・1人乗車と細かい動きが続き、終点の飯田には8時43分に到着しました。
普通列車として運用された373系ですが、特急「伊那路」でもそれほど速度を出さない路線のため、特急列車にずっと乗っているような乗車感でした。
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