旧軍の“空の偵察路”を支えた初の純国産カメラを展示開始「179.7mm」と刻まれた数字が示す 当時の運用思想とは
- 乗りものニュース |

日本軍の偵察機を支えたカメラを展示
ヨドバシ フジサワ カメラミュージアムの公式Xは2026年9月17日、「九六式小航空写真機」が展示物の仲間入りをしたと発表しました。
九六式小航空写真機が搭載された機体のひとつである一〇〇式司令部偵察機(画像:サンディエゴ航空宇宙博物館)
九六式小航空写真機は、日本光学工業(現:ニコン)が手掛けた、空中偵察に使われたカメラです。旧日本陸軍の九七式司令部偵察機や一〇〇式司令部偵察機(百式司偵)などに搭載され、敵陣地や港湾施設を高精細に撮影するために使用されました。
カメラの試作は1933(昭和8)年に行われ、1939(昭和14)年まで生産されました。同カメラの登場により、それまで海外製に頼っていた偵察用カメラが、レンズを含めて日本国内で生産されるようになり、日本の光学技術史を語るうえでも欠かせない一機です。
公式によると、個体ごとに焦点距離が刻まれており、今回の収蔵品は179.7mmとなっていたとのことです。「公称の180mmではなく『f=179.7mm』と手彫りのような精密な刻印が確認できます」と説明しており、「ミリ単位の誤差も許されない軍事測量において、実測の焦点距離を元に地上で計算を行っていたという、現場のリアリティを今に伝える貴重な証拠です」としています。この表記からも、当時の運用実態をうかがい知ることができます。
同カメラは、新宿にある「ヨドバシ フジサワ カメラミュージアム」で展示されているとのことで、公式は「職人の精密な仕事と迫力をぜひ間近でご覧ください」とアピールしています。
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