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「そんなことは言っていない」 自分の指示を否定する上司、どう対処すべきか

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  • ライフ・美容
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  • 2021年10月18日
「俺はそんなこと言っていない」と上司が言ったら…
「俺はそんなこと言っていない」と上司が言ったら…

 上司の指示通りに仕事をしたのに怒られてしまい、納得がいかないという経験をした人は多いのではないでしょうか。実際、自分が部下に指示した内容や指示したこと自体を忘れ、「なんでそんなことをしたんだ」「勝手に判断するんじゃない」と部下を叱責(しっせき)し、自分が指示したと指摘されると「俺はそんなことは言っていない」と自身の指示を否定する上司がさまざまな会社にいます。

 彼らは単に物忘れが激しいだけなのでしょうか。それとも、責任を取りたくないがためにとぼけているのでしょうか。こういう目に遭わないために部下はどうすればよいのでしょうか。対処法をお話しします。

真剣に考えた上での指示か確認

 まず、単純に指示を忘れている可能性を考えてみましょう。高齢で記憶力が減退していることは当然あり得るのですが、これは致し方ないので除外して、記憶力に問題がないのに忘れるケースを考えてみます。記憶力のせいでなく忘れるケースは、案件が重要ではない場合に起こります。おそらく、その上司は指示した時点では「重要ではない」という判断をしたのでしょう。

 重要ではないのなら、部下がどう対処してもよさそうなものですが、その後、その案件の重要度が上がっていき、上司の意識に上ってくると、以前よりも、その案件について真剣に考えるようになります。そうすると、指示したこととは違う案が思い浮かんだところで、部下が(自分が指示したが失念してしまった)違う案を実行していると「なんでそんなことをしているんだ!」となるのでしょう。

 これを避けるには、その案件について、上司が真剣に考えた上で指示しているのか確認することです。真剣に考えているかどうかは「目的は何か」「どうしてこの方法か」「何に注意して実施すべきか」等々、指示に関して詳細を確認することで分かります。これらの質問に曖昧な答えしか返ってこなければ、上司はその案件を軽視しており、指示がいいかげんな可能性があります。

 その場合、「こういう指示を出した」という記憶を上司に植え付けるために「本当に指示の通りにすればいいだけ」なのか、「自分でもいろいろ考えてみて、他の方法を探った方がよいのか」を確認してみましょう。その上で「本当に指示通りにすればいいだけ」だと言うのであれば、さすがに後で「俺はそんなことは言っていない」とは言わないでしょう。

責任逃れをする上司の場合

 次に、これは最悪のケースですが、もう一つの可能性である「本当は覚えているのに、責任逃れのために忘れたふりをしている上司」だった場合を考えてみます(正直、そんな上司の下は一刻も早く離れたいものですが)。その場合は、指示を受けたら、その都度、メールなどで指示内容を確認しておくのがよいでしょう。

「先ほどお受けしたご指示を念のため整理してみたので、お送りします。もし、認識違いなどございましたら、ご指摘ください」と、指示されたことを具体的に箇条書きにして、メールなど証拠の残るもので送っておくのです。自分のタスクの整理にもなりますし、「俺はそんなことは言っていない」対策にもなります。その際、先輩社員や関係する同僚などもCCに入れておくと、さらによいでしょう。

 なお、この方法は、前半部分で「致し方ないので除外」してしまった、高齢で記憶力が減退している上司への対策にもなり得ます。

「上司を見る」のではなく、「上司が見ているもの」を見る

 さて、「俺はそんなことは言っていない」上司への対処法を考えてきましたが、これらはあくまで非本質的な対処であって、筆者は、仕事というものは基本的には「上司の言ったことをそのままやる」だけではダメだと思います。どんな上司も完璧ではないので、すべての指示が正しいとは限りません。また、どんなタスクも「実行すること」に意味があるのではなく、「何らかの便益を獲得すること」に意味があります。

 ですから、いくら、上司が指示したことであっても、会社や事業、お客さまなどになんの便益ももたらさない、ましてや害悪となるようなことはしてはいけません。その指示が本当に必要な便益をもたらすかどうか、考えながら実行すべきです。「上司を見る」のではなく、「上司が見ているもの」を見るのです。そして、もし、その指示が間違っている、もしくはもっとよい案があるならば、指示を出した上司に提言してみてはどうでしょうか。

 当然ですが、上司もタスクの実行だけを部下に求めているわけではなく、その先の便益を考えているはずです。そのため、もし、部下の提言が自分の指示より便益を生み出すと理解すれば、「それはいいね。その方法でやってみてよ」となるはずです。そして、提言した部下を「単なる指示待ち族ではなく、自分の頭でモノを考えて実行する頼りがいのある人だ」「上司である自分が間違っていてもアラートを上げてくれるから、スピード重視で指示ができる」と評価するようになるでしょう。

人材研究所代表 曽和利光

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