Cover interview 田中麗奈
- michill (ミチル) |

Cover interview 田中麗奈
太平洋戦争中、戦闘や艦隊護衛をはじめ、物資の輸送や沈没艦船の乗員救助など、“海のなんでも屋”として活躍した駆逐艦「雪風」。
ほぼ無傷で終戦を迎えた“ 不沈艦”の数奇な運命と、懸命に生き抜いた人々の姿を、史実に基づき壮大なスケールで描いた映画『雪風 YUKIKAZE 』。
本作で雪風の艦長を支えた妻役を演じ、“私も一緒に戦っている気持ちで演じた”と話す田中麗奈さんに本作に込めた想いを伺った。
戦争を知らない世代に“平凡な幸せ”の尊さを感じてもらいたい
完成した作品を見たときの感想を伺うと「これは今、伝えるべき映画だと思いました」そう答えてくれた田中さん。
「もうずっと昔のような話に感じられるかもしれませんが“たった”80年前のことなんです。海の上は戦場で雪風をはじめ多くの艦船に乗った人たちが戦っていました。そして今、私たちが当たり前のように平和な日常を過ごせているのは、その先人たちが繋いできてくれた命があるからこそなんですよね。それを改めて感じて、胸の中で何かが突き上げるというか…」
そう言葉にならない沈黙の後、「ただ泣ける映画ではなくて、今この時代だからこそ観てほしい、観るべき作品だと思います」と続けた田中さん。
彼女が演じたのは雪風の艦長、竹野内豊さん演じる寺澤一利を支えた妻、志津役だ。
「夫が不在の間、ひとり娘を守れるのは唯一自分だけ。その不安と責任と、さらに戦地にいる夫が背負っているものの大きさを考えたとき“強くあらねば”と思いました。一緒にいたい、怖い、という個人的な気持ちではなく“私も一緒に戦っている”という気持ちで演じさせていただきました。そして演じてみて“待つ”ということの重みが時代背景によってこんなにも違うものになるのだと痛感しました。“帰ってくるのが当たり前ではない”という時代。ありがたいことに今は平和で、その感覚を実感することはできませんが、今ある日常が当たり前ではないということを改めて感じられたことは、役作りにも大きく役立ったと思います」
帰ることを夢見ながら戦い続けた兵士たち、その無事を祈り待ち続けた家族。本作では“家族”の絆も重要なテーマのひとつとして描かれている。
「家族ってすごいですよね。体調を崩したときなど、気づけば家族がサポートしてくれていて。何をしてほしいとか具体的に言ったわけではないのに気づいてくれる感じ。自然とチームワークができているというか、その存在にとても助けられていることに気づきました。朝起きて“おはよう”って言えること。家族に限らず、久しぶりに会うスタッフさんや友達に“元気だった?”って声をかけられること。そういう“あたりまえ”なことが実はすごく尊いと思えるようになって、最近は毎晩寝る前に大切な人たちの存在を意識するようになりました」
夫役を演じた竹野内豊さんについて伺うと。
「共演シーンは多くなかったのですが、印象深い時間でした。私、小さい頃から竹野内さんのドラマを観て育った世代なので…。実際にご一緒すると全然変わられていないというか、若々しくて驚きました(笑)。「どうされてるんですか?」って聞いたけど、教えてくれなかったです(笑)」
そう笑う田中さんご自身こそまったく変わらなくて驚く人も多いはず。40代とは思えないその美貌の秘訣を教えてもらうと。
「胸を張って言えるようなことは何もないのですが…、化粧水と乳液を3回ずつ交互にパッティングするようになってからお肌がいい感じです。とてもお肌が綺麗な方がいて、絶対年下だと思っていたら年上だったんです!その方に聞いたのがこの方法。歳を重ねるとどうしてもお肌が乾燥してしまうので、丁寧に保湿してあげることを心がけています」
最後に、本作でも度々登場する“武士道”の教え。“武士道とは死を覚悟し、その覚悟を持って生きること。つまり後悔しないように全力で生きること”という精神にちなみ、田中さんに“これをせずには死ねない”ということを伺うと、「お芝居と向き合うこと」というお答えが。
「お芝居の魅力を挙げたらキリがないのですが、例えば今回の作品でいえば、この作品に出演させていただいたことをきっかけに当時の人の生き方から、現代の日常の大切さに気づかせてもらえました。役を通して知る新しい発見はたくさんあります。学べることは本当に多いですね。お芝居や作品に対して興味は尽きないというか、やればやるほど面白くなってきます。そして、やはりお客さん、観ていただく方に喜んでいただきたいという思いは強くありますね。これからもっと歳を重ね、おばあちゃんになっても、色んなジャンルの役に挑戦していきたいです」
『雪風 YUKIKAZE 』
©2025 Yukikaze Partners.
監督/山田敏久
脚本/長谷川康夫
出演/竹野内豊、玉木宏、奥平大兼、當真あみ、藤本隆宏、三浦誠己、山内圭哉、川口貴弘、中林大樹、田中美央 、田中麗奈、益岡徹、石丸幹二、中井貴一
公開/8月15日(金)全国ロードショー
Profile
1980年生まれ。98年、映画『がんばっていきまっしょい』で初主演、日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。以降、映画、ドラマ、舞台などで幅広く活動。主な出演作は、映画『はつ恋』、『東京マリーゴールド』、『幼な子われらに生まれ』、『福田村事件』、ドラマ「神の子はつぶやく」、「いちばんすきな花」、「ブギウギ」など多数。映画『ストロベリームーン』の公開を10月17日に控えている。
Photo / Ryuta SekiStyling /Mayu Ichii
Hair&Make / Tamae Okano (STORM)
Text / Satoko Nemoto
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