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若手社員が「職場の内部情報」をSNSに投稿 実はカフェでオンライン会議をする人と共通? 両者の“危うい心理”とは

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  • オトナンサー
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職場の内部資料をSNS上に投稿する人の心理とは?(画像はイメージ)
職場の内部資料をSNS上に投稿する人の心理とは?(画像はイメージ)

職場の内部資料をSNS上に投稿する人の心理とは?(画像はイメージ)職場の内部資料をSNS上に投稿する人の心理とは?(画像はイメージ)

 近年、若手社員や新入社員が、職場の内部資料やオフィスのパソコン画面などの撮影画像、動画をSNS上に投稿してしまう事例が相次いでいます。常識的に考えれば職場に迷惑がかかるだけでなく、損害賠償や刑事責任などの法的責任にも発展すると想像できますが、なぜこうした事例が相次ぐのでしょうか。また、カフェに行くとパソコンでオンライン会議をしているビジネスパーソンを見掛けることがあり、こうした行動について情報漏えいを指摘する声もあります。これらの行動に共通する心理的な原因について、心理カウンセラーの小日向るり子さんに聞きました。

公私の境界線が曖昧

Q.若手社員が職場の内部資料やパソコンの画面などを撮影後、SNSにその画像や動画を無断で投稿してしまうケースが後を絶ちません。なぜ投稿してしまうのでしょうか。プライベートと仕事の境界線の変化など、彼らの心理状態について教えてください。

小日向さん「ハードとソフトでそれぞれいくつかの要因が考えられます。まずハード面では、スマホのようなカメラ機能付きの機器をいつも身に付けていること、近年はSNSでの投稿が転載アカウントや暴露系インフルエンサーに拾われることで、一瞬で何百万人に拡散する構造ができたこと、制服や髪型の規定が廃止されることで『帰属意識』を高める心理的構造が弱くなってきていることなどがあると思います。

ソフト面では、若手社員は幼少期からSNSがある生活をしてきたデジタルネイティブのため、日常の出来事を写真や動画でシェアすることが呼吸をするくらい自然な行為になっているという『公私の境界線の曖昧さ』が非常に大きい要因としてあると感じます。

それに加え『こんなすごい仕事に携わっている』『裏を知っている』という優越感、投稿に対するいいねの数などで得られる承認欲求もあるのでしょう。

ただ彼らは悪意を持って投稿をしているわけではないため、コンプライアンスに違反しているという罪の意識はありません。そういった意味では、最近発生したケースにおいては、企業がコンプライアンス研修を行っているかどうかという事実認定はあまり重要ではないのではないかと考えます」

カフェでのオンライン会議と共通する「境界認識の甘さ」

Q.カフェやファストフード店のような公共の場で平然と社名やクライアント名を出してオンライン会議を行う人も増えています。彼らの心理はSNSに不用意な投稿をしてしまう人と共通しているのでしょうか。それとも「リモートワークへの慣れ」などが関係しているのでしょうか。

小日向さん「リモートワークが定着してきたことによって、『パソコンを開いてイヤホンをつければ、そこが自分のデスクである』という主観が強化されてきています。つまり『自宅』『レンタルスペース』『公共のカフェ』といった場所に対する境界認識が甘くなっている状態です。

この『さまざまな事象に対して境界認識が甘くなっている』という心理状態だけを見れば、確かにSNSに職場の内部情報を投稿してしまう人と共通している心理はあると感じます。

ただ、近年問題になっているSNSへの投稿は、インスタグラムのストーリーズやビーリアル(BeReal)といった、SNS上では閉鎖空間に分類されるものであり、カフェでオンライン会議をしてしまう人の心理と完全に共通しているとは言い切れないのではないでしょうか。

例えるなら、SNSに投稿してしまう当事者たちは、『不特定多数の目が届く屋外にいるのに、自分の中では個室にいるような感覚で投稿している』状態です。そのため、後から問題になって初めて驚くケースが多いのではないでしょうか」

Q.もし身近に、SNSへの不用意な投稿や、外での危うい会議をしている人がいた場合、人間関係を壊さずにうまく注意、対処するコツはありますか。

小日向さん「ある程度の信頼関係が築けている関係性であれば、『あの投稿は他人の名前が写っているから削除した方がいいよ』『誰が聞いているか分からないから外での会議は慎重にした方がいいよ』と伝えてあげることが一番です。

先述のように、当人たちは悪気があってやっているわけではないため、危機意識を持たせれば行為をやめます。もし直接伝えると関係性が悪くなる恐れがある場合は、店員に『プライバシーに関わることをオンライン会議している人がいるので注意をお願いできますか?』と頼んだり、社内のコンプライアンス部署に伝え『社内の写真や社内情報はシェアが限定された仕様であってもSNSには投稿厳禁であり処罰の対象になる』と会社から一斉通告をしてもらったりするなど、第三者を介入させて注意を促すのがコツです」

オトナンサー編集部

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