「金」価格高騰…これから“購入”してもOK? 損をしないために守るべき「鉄則」とは【人気FPが徹底解説】
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近年、「金」の価格が高騰しています。地政学リスクの高まりや円安などが高騰の要因とされており、「安定した資産を築くために金を購入したい」「今から購入するのは遅い?」などと思う人は少なくないと思います。これから金を購入しても問題はないのでしょうか。金の購入時や購入後に損をしないために守るべき鉄則について、さまざまなテレビ番組に出演するファイナンシャルプランナー(FP)の水野崇さんに聞きました。
金はあくまで「守りの資産」
Q.近年、金の価格が高騰しています。これから金を購入しても問題はないのでしょうか。
水野さん「結論から言うと、これから金を購入すること自体は問題ありません。ただし、『買い方』と『目的』を間違えないことが重要です。
まず、金は、株式や投資信託のように配当や利息を生み出す『攻めの資産』ではありません。あくまで『守りの資産』であることを理解しましょう。価格が上がりやすい局面もありますが、短期的には下落する可能性も十分あります。特に現在のように高値圏にあると、調整が入れば一時的に大きな含み損を抱えることも珍しくありません。
それでも金が選ばれる理由は、地政学リスクやインフレに対する『安全資産』としての機能を有しているからです。世界の中央銀行の購入需要や、米国の利下げ観測といった金融環境が加わることで、金の価値は高止まりしています。日本においては、円安の進行も価格上昇の一因です。
金は有事の際にも価値が下がりにくく、株や債券とは値動きが異なるため、ポートフォリオ全体の値動きを安定させる分散効果も期待できます。ただし、『今から大きくもうける』という投機的な目的ではなく、『資産全体の安定を図る』という目的で購入するのが望ましいです」
Q.もしこれから金を初めて購入する場合、どの程度の量を購入するのが望ましいのでしょうか。
水野さん「金はあくまでもポートフォリオの『守り』役として、リスク分散のために取り入れましょう。資産全体に対する保有割合は、5~10%程度が目安です。
なお、価格が高い時期にまとめて買うことを避け、時間を分散して積み立てなどで少しずつ購入する(ドルコスト平均法)ことで、高値づかみのリスクを軽減できます」
Q.購入した金を売るのに適したタイミングについて、教えてください。仕事をリタイアするまでは売らない方が望ましいのでしょうか。
水野さん「金は『有事の金』という性質を持つこともあり、値上がり益を狙って頻繁に売買するよりも、必要になるまで保有するという考え方が基本になります。特に、インフレや円安が進んだときの価値の目減りを抑える力は強く、『生活防衛資金の一部』として長期保有するのが望ましい資産と言えます。そのため、仕事をリタイアするまで売らずに持ち続けるという選択は、非常に合理的な考え方です。
状況に応じ、柔軟な売却も問題ありません。例えば、金価格が上がった時、現金が必要になった時、あるいはポートフォリオにおける金の比率が高くなり過ぎた時などに売却を考えてもよいでしょう。
ただし、金(金地金や金貨)の売却益は譲渡所得に区分され、総合課税の対象となります。そのため、退職金など他の所得が多い年に売却すると、税負担が増える可能性があります」
* * *
金を購入する際は、「守りの資産」として目的と買い方を間違えないことが重要です。また、退職時まで金を保有し続けるのは合理的で、長期保有するのが基本だということです。生活防衛資金の一部となる金の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
オトナンサー編集部
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