【パパの育児】半年の育休中に“シフト制育児”を導入。お互いしっかり眠れたことで、心の余裕が持てた!
- マイナビウーマン |

育児休業を経験し、子育てに奮闘している当人の声を聞いていくインタビュー連載・「男性育休取ったらどうなった?」。今回は子どもが生まれて半年間の長期育休を取得したパパにインタビューをしました!

パパが6カ月の育休を取得した北野ファミリー

今回のパパ
北野 裕樹さん/35歳/日工株式会社
●ご家族
妻:優花さん/33歳/公務員
長男:樹くん/2歳
※ご家族の名前は仮名です。
●北野家のパパ育休
2023年6月に第一子となる長男が誕生。出産予定日のあった5月から11月まで6カ月間の育休を取得した。育休前後は研究開発の部署に在籍していたが、現在は異動し、機械設計の部署に在籍。昨年の4月に長男が保育園に入園し、妻の優花さんも復職した。
北野さんの育休中のスケジュール

■妊娠判明直後、妻が重いつわりで休職。産後のサポート体制を強化するきっかけに
――半年間の育休を取ろうと思ったきっかけを教えてください。
北野さん もともと「子どもができたら育休を取りたいな」と思ってはいたんです。でも、そのときはまだ漠然としていて、具体的な期間までは考えていませんでした。
ただ、妻が妊娠判明直後に、重いつわりで3カ月ほど休職することになってしまったんです。自分はテレワークを増やしてもらったものの、出張も多く、看病と仕事の両立はなかなか大変でした。
そのときは妻の体調がいつ回復するかも分かりませんでしたし、産後も同じようなことになるかもしれない。お互いの実家がちょっと遠いので、頼るとしてもすぐというわけにはいかないし、何より初めての妊娠・出産・育児で不安もある。腰を据えて妻をサポートするのが大事だと思いました。
また、せっかくなら長期で取得して、生まれてくる子どもの成長をじっくり見守りたいという思いもありました。育休の制度を調べてみると、ちょうど6カ月で給付金の割合が変わると知り、「それならこのタイミングがちょうどいいかも」と思って、半年の育休を希望しました。
――上司の方には、いつごろ相談されたのですか?
北野さん 妻の妊娠を報告したタイミングで、上司のほうから「育休はどうするの?」と聞いてくれたんです。一般的には安定期に入ってから報告する人が多いと思うのですが、妻のつわりがかなり重かったこともあって、妊娠初期に相談しました。
当時、弊社の男性の育休取得率はおよそ3分の1程度(2025年度3月時点では6割に増加)。育休の取得者は増えていましたが、半年間取得した方は他におらず、自分の希望は少し驚かれたかと思います。しかし上司は「気にせずしっかり取っていいよ」とすぐに受け入れてくれて。本当にありがたかったですね。
上司にもお子さんが4人いて「仕事より子育てのほうが大変だよ」とよく話していたので、理解が深かったのかもしれません。部署のメンバーもあたたかく声をかけてくれて、サポートしてもらえたことに感謝しています。

「妻の体調が優れない時期は、遠方の両親を頼ってサポートをお願いしたり、私の上司にスケジュール調整のお願いをしたりして、なんとか乗り切りました」(北野さん)
■育休に入る3カ月前から引き継ぎ資料を準備
――仕事の引き継ぎはどうされましたか?
北野さん 育休に入る3カ月くらい前から、引き継ぎ資料の準備を始めました。普段の仕事も一人で完結するものは少なく、チームで進めることが多いので、誰が資料を見ても理解できるように工夫しました。
おかげで、引き継ぎはとてもスムーズに進んで、心配することなく育休に入れました。育休中も仕事に関して聞かれることや部署からの連絡もほとんどなく、「自分ってまだこの会社に在籍してる? 戻ったら別の人間が座ってるなんてことない?」と、逆に心配になったくらいです(笑)。

「2歳になった息子。電車ブームで家でも電車のおもちゃで遊んでいます」(北野さん)
■育休中はお互いの睡眠時間がしっかり取れる“シフト制育児”を導入!
――育休中はどのように過ごされていましたか?
北野さん 事前に夫婦で話し合って、「シフト制育児」を取り入れることにしました。妻が『育休夫婦の幸せシフト制育児』(芳田みかん /オーバーラップ)というコミックエッセイを読んでいて、「同じことをやってみたい!」と教えてくれたのがきっかけです。
このシフト制育児は1日24時間を3つに分けて、そのうちの8時間は2人で協力して育児をし、残りの時間はそれぞれが8時間ずつ交代で“ワンオペ”を担当するスタイルです。1日の中にフリーになる時間が必ずあるので、お互いにしっかり睡眠時間を確保でき、心の余裕が持てました。
もともと夫婦で育児についていろいろ調べていく中で「親がちゃんと寝ることが、すごく大事みたいだ」というのがお互いの共通認識になっていて。睡眠不足のまま無理をすると、どうしてもイライラしてしまったり、判断力が鈍ったりしますよね。だからこそ、シフト制の仕組みを育児に取り入れるのはいいと考えました。
実際には私が夜から早朝にかけての深夜帯を、妻は早朝から昼にかけての時間帯を主に担当していましたが、お互い無理なく回せていたと思います。
――その時間帯だと、北野さんのほうは昼夜逆転のような生活になると思うのですが、負担はなかったのでしょうか?
北野さん 意外と平気でした。むしろ、睡眠時間はしっかり7〜8時間取れていたので、働いているときより健康的だったかもしれません(笑)。ワンオペの時間帯でも息子が寝ているあいだは自由時間になるので、ゲームをしたり筋トレをしたり、リフレッシュできました。
最初のうちは3時間おきの授乳でバタバタでしたが、少しずつ息子の睡眠リズムが整ってきて、復職前は夜中に起きる回数も減っていきましたね。
――シフト制育児はいつまで続けたのですか?
北野さん 育休が終わる2週間前くらいまでです。最後の2週間は、夜の担当を日中の時間帯に切り替えて、少しずつ生活リズムを仕事モードに戻していきました。

「自分たち夫婦には“シフト制育児”がとても合っていたと思います」(北野さん)
■保育園見学も家族で行くことができた!
ーー育休を取得して良かったことはどんなことですか?
北野さん まず一番は、妻の体の疲れやメンタル面でのストレスを軽減できたことですね。妻もゆったりとした気持ちで育児に向き合えていたかなと思います。2つ目は、子どもとずっと一緒にいて、成長を間近で見られたこと。これは何にも代えがたい経験でした。そして3つ目は、子どもが生まれるとお宮参りやお食い初めなど、いろいろなイベントがありますが、それらにすべて参加できたのも大きなメリットだったと感じています。
お宮参りは両方の両親を招いて行ったのですが、混み合う週末ではなく、平日の空いている日にゆっくり行えたのも育休中だったからこそできたことですね。
また、イベントではありませんが、保育園の見学に時間をかけられたことも本当に良かったです。おかげで複数の園を実際に見て回ることができました。
ーー保育園は0歳児クラスで入園されたのですね。
北野さん はい。役所で相談したところ、「1歳児クラスからの入園は難しい」と聞き、0歳児クラスでの入園を目指すことにしました。
ーー園見学では、どんなポイントをチェックされていましたか?
北野さん まず“家からの距離”を最重要視しました。ほかには園の雰囲気や設備の違い、先生1人が何人の子どもを担当しているのかといった点も意識的に確認しましたね。入園前に園を実際に見られるのはその機会しかないので、細かな部分までチェックすることができて良かったです。
ーー見学ではほかのお父さんも見かけましたか?
北野さん はい。自分が見学に行ったときは、我が家と同じように3人で来ている家族を結構見ました。見学に必死だったので話しかけることはなかったですが、同じように育休中のお父さんが多かったのかもしれません。

「保活の結果、最終的には家から徒歩3分の保育園に決まりました。近いところに決まって良かった!」(北野さん)
■ママの推し活中のワンオペもなんのその!
――復職後は、お子さんとどのように関わっていますか?
北野さん 最近は仕事で帰りが遅くなる日もあるので、朝は積極的に子どもと関わるようにしています。子どもを起こしたり、朝食を用意したり、着替えをさせたりって感じです。
休日は、どちらか一方が子どもを連れ出すスタイルが定番になっていますね。こちらも普段は妻が時短勤務で融通がきく分、平日はどうしても家事・育児の負担が妻に寄りがちなので、休日は僕が中心になって子どもと過ごすようにしていて、僕が担当する日は、自治体の子育て広場に行ったり、公園で遊んだり、息子の大好きな電車に乗ったりして過ごしています。
――今のスタイルも、育休中の“シフト制育児”の名残がある感じですね。
北野さん そうですね。最近だと、妻が「大好きなアーティストのライブが東京であるから泊まりで行ってくるね!」と“推し活”に出かけた週末があって。その間は僕と息子の二人きりで過ごしました。ただもちろん、僕が土日のどちらかをフリーにしてもらうこともありますよ。
――2歳の息子さんはパパと2人のときに「ママがいい〜!」となることはありませんか?
北野さん なりますね(笑)。「ママはいないよ。お出かけしてるよ」と伝えると、最初は「え〜ん!」とグズります。でもしばらくすると泣き止んで、「じゃあパパと遊ぼっか」と、気持ちを切り替える。最近は一人遊びもだいぶ上手になってきて、成長を感じています!
(取材・文:江原めぐみ、イラスト:ぺぷり)
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