「露天風呂」が好評!? 阪九フェリー「やまと/せっつ」「いずみ/ひびき」の魅力とは 独自路線をいく老舗 「100点満点」の声も
- 乗りものニュース |

静かな船内・露天風呂から大橋を望む
乗りものニュースでは、2026年6月3日から15日にかけて、現在日本国内で運航されている15の長距離フェリー(運航距離400km以上、離島航路を除く)に関するアンケートを実施しました。今回は721件の回答をもとに、「2025年4月から2026年6月までの間に乗船したことがある長距離フェリー(複数回答可)」を1票1ポイント、乗船したものから「特に良いと思うフェリー」として挙がったフェリーを1票2ポイントとして集計しました。
阪九フェリー 神戸~新門司「やまと」(画像:PIXTA)
その結果、阪九フェリー神戸~新門司航路の「やまと / せっつ」は276ポイントを獲得し、4位となりました。また、同じく阪九フェリーの泉大津~新門司航路「いずみ / ひびき」は10位(160ポイント)という結果でした
阪九フェリーの各航路には、どのような意見が寄せられたのでしょうか。
阪九フェリーは1968に「日本初の長距離フェリー」として開設された老舗の事業者です。現在、関西と九州の新門司を瀬戸内海経由で結ぶ航路は、ライバルの名門大洋フェリーが大阪南港発着で4隻2往復体制なのに対し、阪九フェリーは神戸と泉大津の2拠点に発着し、1往復ずつ運航しています。
神戸航路の「やまと/せっつ」は両船とも2020年に就航した新造船です。「星空と海をのぞむ癒しの旅」をコンセプトとし、「やまと」が門司港をイメージした落ち着いた雰囲気、「せっつ」が港町神戸をイメージした明るい雰囲気となっています。
一方で、泉大津航路の「いずみ/ひびき」は2015年就航。前者が「わのこころ」、後者が「わのおもてなし」と「日本の四季」などがコンセプトになっています。
「瀬戸大橋が見れた」(40代・男性・九州、沖縄)
「阪九フェリーは船が広くフォアードサロンがあり夜中も前面展望があること」(30代・男性・中部)
「三大架橋が見える(明石海峡大橋が感動)」(40代・男性・中国、四国)
瀬戸内海航路のハイライトといえば、明石海峡大橋・瀬戸大橋・来島海峡大橋の本四架橋3橋の下を通過することです。阪九フェリー各船は船首を向いた展望ルーム(フォワードサロン)はあり、その景色を楽しみに乗船する利用者も多いようです。夜行のため季節によっては日没後の通過になるものの、「関西→九州なら、来島海峡は深夜なので、見学者少なめで落ち着いて見られる」(40代・男性・首都圏)という人もいるほどです。
「船が比較的新しく内装が豪華、露天風呂があるのもよい」(50代・男性・首都圏)
「リーズナブルなのに露天風呂も有る」(50代・男性・中国、四国)
「お風呂に露天風呂が併設されていて優雅な旅になった」(50代・男性・近畿)
船内設備のなかでも、特に好評なのが露天風呂です。同船の利用者の多くが露天風呂を評価しており、「海を見ながらゆっくり入浴」できる点も大きな魅力となっています。
「2部屋しかないロイヤル。部屋がとても広い。風呂とトイレが分かれている。プライベートデッキがある」(40代・男性・中部)
「デラックス和洋室は、室内が静かで朝までグッスリ寝られた」(70代以上・男性・近畿)
「エンジンの音が静か。動いているかわからなかった」(50代・男性・九州、沖縄)
また、船内の静かさも他のフェリーと比べて際立っているといいます。上級個室での過ごしやすさから「豪華客船みたい」(60代・男性・近畿)との声もあり、リーズナブルながら繁忙期でも比較的予約が取りやすい点も、多くの人に利用される理由のようです。
老舗フェリーの注意しておきたいポイントは
さらに、他のフェリーと大きく異なる点として挙げられるのが食事です。
船内の露天風呂(画像:SHKライングループ)
「単純なビュッフェじゃないところ」(50代・男性・近畿)
「食事がおいしい、焼きたてパンがおいしい」(40代・女性・近畿)
「食事が種類も多く美味しかった」(50代・男性・近畿)
「レストランもカフェテリア方式でメニューも豊富で美味しかった」(50代・男性・近畿)
長距離フェリーではビュッフェ形式の食事が多いなか、阪九フェリーでは一品ごと注文するアラカルト形式を採用しています。わずかに「ビュッフェ形式」を望む声があるものの、豊富なメニューに加え「美味しい」との声も多く、特に「焼き立てパン」が好評のようです。
「献立の全容が掴みづらいこと、何があるのか事前に知りたい」(30代・男性・中部)
「レストランの入退場がちょっと分かりにくい」(50代・男性・近畿)
「食堂の混雑解消してほしい」(60代・女性・近畿)
一方で、メニューの内容を事前に知りたいという声や、レストランの動線の分かりにくさ、混雑の改善を求める意見もありました。
「到着時刻が早く、1日を有意義に過ごせた」(60代・男性・首都圏)
「朝6時着の後 下船まで2時間余裕が欲しい」(60代・男性・九州、沖縄)
「いずみ/ひびき」は朝6時到着、「やまと/せっつ」は上り便が7時10分、下り便は7時到着(金土は上下便ともに8時30分到着)と、到着時間が早いのが特徴です。そのため、現地での観光に時間を確保できる半面、下船までにもう少し余裕が欲しいとの声も聞かれました。
「神戸港のアクセスバスが週末の混雑」(50代・男性・近畿)
「新門司港も神戸港も車以外は連絡バスアクセスしか出来ない」(40代・男性・九州、沖縄)
また、新門司港と神戸港へのアクセスについては、自動車以外の交通手段が限られており、連絡バスに利用が集中して混雑しやすい点も課題として挙げられています。
「老舗のフェリーで、全てにおいて他のフェリーよりクオリティが高い」(60代・男性・近畿)
「(改善してほしいところは)全く無い、100点満点」(50代・男性・近畿)
ただし、老舗フェリーならではの安定した運航実績に加え、全体的なサービスや設備のクオリティが高い点は、多くの利用者から高く評価されているようです。
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