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非ジャニオタだった私もハマった「タイプロ」の魅力。アイドルが飽和する今、彼らが見せた令和アイドルの“生き様”

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  • マイナビウーマン
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2月15日に全話の配信が終了した、Netflix『timelesz project -AUDITION-』。2024年4月に改名したtimeleszのメンバー3人が、一般公募可能なオーディションの中から、自身のグループに加入させるメンバーを選んでいくという画期的な企画で、当日のSNSタイムラインは「#タイプロ」の文字が溢れました。

オーディション発表時点では、既存ファンからの賛否両論を受けたという本企画。しかしその終わり方は華々しく、配信直後は新規ファンがファンクラブサイトに殺到し、一時はサイトがサーバー落ちしたほど。

なぜ“タイプロ”は人々の心を掴んだのか……実際、非ジャニオタでありながら、タイプロで初めてtimeleszの人間性に触れた新参ファンが、その理由を再考してみました。

■ファンしか知らない旧ジャニーズの「伝統」の重み

オーディション番組もかなり数が増えてきましたが、まずタイプロが新しかったのは「既存メンバーが加入メンバーを選ぶ」形式だったこと。ほとんどのオーディション番組はアイドルプロデューサーやアーティストが新しいグループをプロデュースする形式で、中途加入メンバーを探す取り組みは新しかったのです。

無論、序盤は新規グループを探すスタイルの番組よりも厳しく展開していきました。「自分たちの曲やMVをどれくらい研究してきたか?」「なぜtimeleszに加入したいのか?」、菊池風磨さんが中心となり、まるで厳しめの採用面接のような質問が飛び交いました。これまでのオーディション番組なら、ここまでは求められなかったかもしれません。

才能さえあればそれでいいとならないのは、timeleszメンバーたちに「これまで積み上げてもらってきたジャニーズの伝統を守りたい」という感情が強くあったから、そのように見えました。メンバーとして同じ立場に並ぶのであれば、新メンバーは弟分であってはならない。途中で辞めるような、ハンパな覚悟ではいけない。菊池風磨さん、松島聡さん、佐藤勝利さんの「プロ目線」のお眼鏡にかなう参加者は少なく、序盤で一気に参加者は減ります。

しかし視聴者にもその覚悟と誇りが伝わり、オーディション前のような不満の投稿は少なくなっていきます。そしてこの「プロ目線」こそが、新規のファンを惹きつける大きな要因にもなっていたように感じます。

メンバーの口からは何度も、timeleszを応援し続けてきたファンへの想いや、アイドルとして育ててきてくれた会社への想いが語られます。オーディションの中盤では、ジャニーズの伝統でもある衣装を参加者に用意するシーンも。メンバーたち自身が憧れの先輩の衣装を身につけた時の思いも語り、衣装につけられた古びたネームタグが、その歴史の深さを感じさせていました。

今でこそ大きく成長した推し活市場ですが、ここまで深い歴史を持つ会社は、間違いなく旧ジャニーズのみ。オタク心をくすぐる「深掘りのしがい」をチラ見せされて、衣装や仲のいいグループ同士を検索してしまった人もいるはずです。

オーディションの合間には、SUPER EIGHT・大倉忠義さんや木村拓哉さん、堂本光一さんなど、大先輩たちが顔を出すシーンもありました。その時見せたメンバーたちの緊張感のある面持ちや、参加者たちに挨拶を促す様子。芸能界という縦社会の厳格さも垣間見えました。

ジャニーズという歴史を見せることは、芸能界という厳しい世界を見せることにも繋がります。参加者だけでなく視聴者も、旧ジャニーズから育ったグループの「格の違い」を感じることになるのです。

■泥臭すぎるスポ魂シーンで選考を涙の渦に包む

こうして絞られていった参加者は、メンバーからの厳しい指摘も相まって“有象無象”にも見えてしまった序盤落ち参加者と比べると、かなりの粒揃いに。タイプロのもう一つの肝は、ダンスや歌唱力といったアイドルスキルを度外視してオーディションが進んだ点です。

通常のオーディション番組では、スキルこそが一番の評価点となり、より光る才能を魅せたメンバーが残りがちですが、タイプロではメンバーそれぞれが「スキルより大切なものがある」と発言。グループの歴史やアイドルとしての強調性など、グループ加入オーディションならではの視点も重要視されました。

ダンス未経験者や歌うのが得意ではない参加者もチーム戦に挑むことになり、チームとしての成長や支え合いも大きな見どころになりました。ダンスが不得意な参加者が朝まで寝ずに自主練をしたり、リーダーが自分の練習時間を割いても周囲のために尽くしたりする姿は、まさにスポ魂。

にわかにアイドルを眺めているだけでは見えることのない男の園での圧倒的部活動感が、長いオーディションの中で大きなドラマを生みました。ダンス未経験のメンバーが、選考に受かる度にダンスのキレが上がっていく様子。たまの息抜きで、みんなで分け合う手作りのカレーライス。青春の一ページは長くは続かず、選考の度に仲間との別れもあります。

こうして、最初はメンバーと比べて「覚悟が足りない」と怒られまくっていた参加者たちが、どんどん成長していくのです。グループは選考の度に更新されるので、一回一回のパフォーマンスも「その時だけ」のプレミアム感がありました。

このように参加者を応援したくなる要素がふんだんに盛り込まれたため、新しい推しを見つけるにもぴったりの番組になりました。オーディションと並行して、参加者の姿に細かくフォーカスしたYoutubeが公開されているのも、二度おいしく楽しめるポイントになっています。

■タイプロが示した「令和の新しいアイドル像」

オーディションの途中からは、ジュニアとしての活動歴があるSTARTO社の俳優部からの参加者も混ざり、一般公募組との「芸能人としての格の違い」がより分かりやすく可視化されました。ダンスのキレやリーダーシップの取り方にも大きな差があり、参加者の成長を促進していました。

俳優部参加者とメンバーたちがオーディションの中で示していたのは、アイドルとして、芸能人としての矜持。オーディションの序盤では、SNSに異性との写真が残っていたことを指摘されたメンバーもいました。芸能人たるもの、スキャンダルはあってはならない。会社やグループに、リスペクトがなければいけない。グループで活動するに値する、人間力を持っていなければならない、と。

オーディション全体を通して「アイドルとそのファンをナメるな」というメッセージ性も感じさせられました。これは、推し対象が溢れる現代だからこその意味合いもあったと思います。審査に臨む前の参加者のパフォーマンスを見た時の、佐藤勝利さんの「お遊戯じゃないんだよ」という指摘。松島聡さんからは「ファンを舐めてもらっちゃ困ります」と、応援してくれるファンに認めてもらって初めて、グループが存続していくことに念を押すような発言も。

菊池風磨さんはパフォーマンスのクオリティが上がらないグループに「売れてぇんじゃねえの? 俺は死ぬほど売れたい」と喝。参加者からすればすでに売れっ子であるはずの彼も「まだ上を目指している」ことを明示し、オーディション全体の空気やレベルを引き上げていました。

そこまでの努力を持ってしても、言葉や行動ひとつ取り立てられてニュースにされ、炎上する可能性もあるのが、timeleszの立っている舞台。アイドルとして清く存在することがどれほどに大変なことなのかが、一般人である私たちにも伝わってきました。

オーディションを「仲間探し」と称したメンバーたちが見せたのは、timeleszと旧ジャニーズがこれまで一般層には積極的に見せなかった“武士道”精神。timeleszメンバーたちの隠れた努力は、コアなファンこそ気づいても、広い層には届けないからこそ、キラキラして見える部分もあったのかもしれません。

それでも、新しい時代のアイドル像を示した上で、その全てを曝け出してくれたことで、たくさんの視聴者の心を掴みました。オーディション展開前は、チケットサイトで定価割れのニュースも出ていたtimeleszですが、新生timeleszのライブチケットは、今のところ激戦が予想されているよう。

加入メンバーの発表直後には“ジュニア解体”のニュースもあり、新生timeleszの誕生がSTARTOのアイドル像を大きく変えていくきっかけになっていることは間違いありません。グループの再編成はこれまで禁忌とされてきたことでもあり、会社全体に「再生」の旗が上がっていることも想起させられます。これからのtimeleszの活躍を見守ることで、また新しい景色が見えてくるのかもしれませんね。

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